アクセプト(ACCEPT)はドイツで80年代に活躍したヘヴィメタルバンドです。当時のドイツではジャーマンメタルのブームが巻き起こっていて、アクセプトはその代表格でした。彼らの音楽は21世紀のメタル・キッズからも猛烈に支持されています。この記事では、アクセプトの経歴や中古市場で注目されているCDタイトルなどを解説していきます。
アクセプトのプロフィール!活動時期はいつからいつまで?
ウド・ダークシュナイダーがボーカルだったバンド、「Band X」がアクセプトの全身です。ウドはBand Xを再編し、ウルフ・ホフマン、ピーター・バルテスなどのメンバーを迎え入れました。そして、1976年ごろからアクセプトを名乗り始めます。幾度かのメンバーチェンジを経て1979年にアルバム「アクセプト?殺戮のチェーンソー」をリリースしました。しかし、セカンドアルバム「アイム・ア・レベル」ではアメリカン・ロック風の音楽をレーベルの意思で制作させられ、バンドは不遇の時代を過ごします。旧西ドイツの音楽シーンは世界からの注目度も低く、アクセプトは下積みを続けるしかありませんでした。
風向きが変わったのは、イギリスでヘヴィメタルのブームが起きてからです。1981年のアルバム「ブレイカー?戦慄の掟」はメタル・キッズの間で話題になり、ヨーロッパでの成功の兆しが見えてきました。アクセプトは精力的に制作やライブ活動を行い、ついに1984年のアルバム「ボールズ・トゥ・ザ・ウォール」で大ヒットを飛ばしました。メロディアスでエモーショナルなアクセプトのヘヴィメタルは、このアルバムで完成したとされています。
その後もバンドは世界中で人気を拡大させていきました。ところが、1986年に中心メンバーのウドが脱退してしまいます。ウドの個性的な歌声を失ったアクセプトは、徐々にモチベーションを失っていきました。さらに、メンバーの体調不良も重なって、1989年にアクセプトは解散します。ただ、解散後に発表されたライブアルバム「ステイング・ア・ライフ」がヒットするなど、人気自体は衰えていませんでした。それもあり、解散から4年後、1993年にアクセプトは再結成を果たします。
アクセプトは1996年に2度目の解散をし、2005年にワールドツアーのため再結成しました。2009年以降は本格的に音源制作も行っています。大ベテランになっても進化を止めない姿に、音楽ファンはリスペクトを抱いてきました。
アクセプトで人気の作品の特徴!新しい作品の評価は?
一般的にアクセプトの全盛期は、1984年から最初に解散するまでの5年間だとされています。この間に発表された「ボールズ・トゥ・ザ・ウォール」「メタル・ハート」などのアルバムは、ヘヴィメタル史を代表する傑作と評価されてきました。中古市場でも人気があるのはこのあたりの作品です。一方で、商業的には2010年代以降も成功を収めており、「ブラインド・レイジ」や「ザ・ライズ・オブ・ケイオス」などはレビューも上々でした。これらの作品にも安定した需要があります。
アクセプトのCD5選!中古市場をにぎわせている作品はどれ?
以下、アクセプトで人気のあるCDアルバムを5枚、紹介していきます。
「ボールズ・トゥ・ザ・ウォール/EICP-1252」
ブレイク作となった1983年のアルバムです。ウドのボーカルとツインギターという、アクセプトの二大看板は本作で確立しました。メロディアスな楽曲は海外にも受け、本作をきっかけにアクセプトは数々のフェスティバルに招待され始めます。なお、このバージョンは貴重な紙ジャケット仕様になっています。
「メタル・ハート/MHCP-787」
1985年の傑作のリマスター盤です。キャッチーな楽曲と力強いギターリフの融合は「パワーメタル」という言葉も生み出しました。全体的にメタルとクラシック音楽の掛け合わせがコンセプトとなっています。ところどころにクラシックの名曲が引用され、唯一無二の世界観を形成しました。
「ブラインド・レイジ【初回限定盤】/VQCD-10385」
ドイツ本国で1位を獲得した、2014年のアルバムです。プロデューサーは21世紀のメタルシーンの注目株、アンディ・スニープで、ボーカルはアメリカ人シンガーのマーク・トーニロが務めました。この編成の相性がよかったのか、アクセプト本来のパワフルなメタルサウンドが存分に引き出されています。初回限定盤では、ボーナストラックやライブ映像も収録されています。
「ザ・ライズ・オブ・ケイオス/GQCS-90385」
アンディ・スニープとのコンビが継続された2017年作品です。ストレートなギターサウンドは「硬派」と形容され、古くからのメタルファンに歓迎されました。本作を引っ下げ、アクセプトはエネルギッシュにワールドツアーやフェスティバル出演も行っています。
「ライヴ・イン・ジャパン/MHCP-788」
1985年にリリースされた、アクセプト初のライブアルバムです。同年9月の名古屋でのステージから6曲が収録されています。黄金期のメンバーの演奏が聴けるうえ、日本人なら特別な思い入れを抱いてしまう1枚です。
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