坂本龍一は、日本のみならず世界的に活躍するミュージシャンです。音楽ファンでなくとも一度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。映画「戦場のメリークリスマス」の主題歌や、CM曲「energy flow」など、タイトルは知らなくても「どこかで聞いたことがある」曲を作曲しています。一般人から愛され、ミュージシャンから尊敬される曲を作る坂本龍一。CD買取においても人気の坂本龍一について見ていきましょう。
坂本龍一の経歴・音楽性に迫る
3歳からピアノを習い始め、10歳で東京芸術大学の松本民之助から作曲を学び出します。作曲の勉強を始めたころはストラヴィンスキーに興味を持ち、ドビュッシー、バッハなどクラシックの影響を多く受けました。高校時代には、ジャズやロックも聴くようになりました。
東京芸術大学在学中は民族音楽学の講義を受け、その内容に衝撃を受けています。坂本龍一の作風は様々に変遷しますが、その根底にはこの頃に学んだ民族音楽学の知識や思想があるようです。そして、大学在学中に電子音楽と出会いました。
1978年に、細野晴臣、高橋幸宏とともに「イエロー・マジック・オーケストラ」(YMO)を結成します。同年10月には坂本龍一初のソロアルバム「千のナイフ」をリリースしました。1983年に公開された映画「戦場のメリークリスマス」では音楽を担当し、坂本龍一の音楽が高く評価されました。1992年に開催されたバルセロナオリンピックでは、開会式のマスゲームの音楽を作曲しました。1999年、栄養ドリンクのCMで使われた「energy flow」を収録したマキシシングル「ウラBTTB」がミリオンセラーとなります。インストゥルメンタル曲のCDとして、初めてオリコンチャート1位を獲得しました。
2001年には、地雷除去のためのチャリティーソング「ZERO LANDMINE」を作曲しました。その後も、環境問題や平和問題に積極的に取り組んでいます。東日本大震災被災地の復興支援のためのチャリティーコンサートも数多く開催しました。
2020年にがんが見つかり治療に専念していましたが、2022年に行われた東北復興支援プロジェクト「東北ユースオーケストラ演奏会2022」に参加し、新曲「いま時間が傾いて」を初披露しています。” 坂本龍一のCDで、買取人気が高い作品の特徴 “坂本龍一の作品が年代ごとにまとめられた作品「Year Book」シリーズは、特に買取人気があります。坂本龍一は、音楽のジャンルの垣根を越えて、様々なスタイルの作品を発表してきました。「Year Book」シリーズは、その魅力を年代ごとに楽しめるアルバムです。第1弾として2015年に「Year Book 2005-2014」が発売され、その後、第2弾「Year Book 1971-1979」、第3弾「Year Book 1980-1984」、第4弾「Year Book 1985-1989」が発売されています。
それぞれのアルバムの魅力は、CDからはもちろん付属のブックレットからも感じることができます。ブックレットには坂本龍一による楽曲の解説が掲載されている他、当時の写真や資料などビジュアル素材も豊富に収録されており、坂本龍一や周囲の人々の様子を垣間見ることができます。
買取人気が高い坂本龍一のCDは?
「【5CDブックレット・三方背ケース付】Year Book1985-1989/RZCM86486」
1985年から89年に制作されたレア音源が、CD5枚組の解説付でまとめられています。「マタイ1985」公演全編が収録されている他、六本木INKSTICKでのセッションや、「未来派野郎」に収録されなかった「Futurista」、NHKFM特番で大貫妙子と共演した際の「風の道」、未発売の「The Garden(TOKIO KUMAGAI)」などが入っています。
1987年公開(日本では1988年)の映画「ラストエンペラー」でアカデミー賞作曲賞を受賞して、世界的に有名になった坂本龍一。「世界のサカモト」の、先鋭に満ちた音楽的雑食性とその貪欲ぶりを堪能できます。
「Year Book1971-1979/RZCM86035」
坂本龍一のアマチュア時代からプロデビューまでの1970年代の活動がまとめられた作品です。ときには若き現代音楽の作曲家であり、ときにはアンダーグラウンド音楽の演奏家であり、あるときは即興音楽の騎手、またあるときはロックやレゲエ・ソウルを自在に操る編曲家。電子音楽を駆使するクリエイターかと思えば、フュージョンを支えるキーボードの名手にもなります。ジャンルを問わず、日本の音楽シーンを縦横無尽に飛び回った若いころの坂本龍一の姿がここにあります。YMO以前の未発表、未発売だった曲が詰め込まれたアルバムです。
「Year Book1980-1984/RZCM86229」
「Year Bookシリーズ」の第3弾であり、1980-1984年の貴重な音源が収録されています。80年代前半といえば、YMOのメンバーとして精力的に活動していた時期です。さらに活躍の場を広げ、映画「戦場のメリークリスマス」に音楽担当・俳優として携わりながら、アングラとも称されるジャンルの音楽にも積極的に取り組んでいました。このアルバムには、これまで発表の機会に恵まれなかった作品が収録されており、京都会館や神奈川芸術祭、B-2 Unitsのライブなど、初めてパッケージ化された曲も楽しむことができます。
ジャンルにとらわれない音楽を世に送る坂本龍一
斬新で柔軟な音楽性を持ち、日本はもちろん世界にも影響を与える坂本龍一。彼が発表してきた数々の作品は、世代を超えて多くの人に愛され、刺激を与えています。今回紹介した作品の他にも、たくさんのアルバムが発売されています。自宅のクローゼットに坂本龍一のアルバムがしまい込まれていたら、買取に出してみませんか。お申し込みをお待ちしております。
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