デ・ラ・ソウルは、1987年にニューヨーク・ロングアイランドで結成された、ポス、トゥルーゴイ、メイスの3人組による伝説的なヒップホップユニットです。その登場は非常にセンセーショナルで、ヒップホップ界に大きな影響を与え続けながら現在まで8枚のスタジオアルバムを発表しています。この記事ではデ・ラ・ソウルの特徴や、買取市場における人気作品をまとめてみました。
デ・ラ・ソウルの経歴と作品の特徴について
デ・ラ・ソウルは、MCを務める1969年8月17日生まれのポスと、1968年9月21日生まれで同じくMCを務めるトゥルーゴイ、DJを務める1970年3月24日生まれのメイスの3人組によるオーソドックスなヒップホップユニットです。同じ高校に通っていた3人は、高校の先輩でヒップホップバンド「ステッツァソニック」のメンバー「プリンス・ポール」に渡したデモテープがきっかけでデビューを果たしました。
その音楽的な特徴は、従来のヒップホップに捉われない斬新なサウンドメイクです。彼らがデビューした当時のヒップホップの主流は「マッチョイズム」で、ゴールドチェーンなどのアクセサリーを身に着けた強面風な服装に、曲のテーマも銃や金などの「男らしさ」や「タフ」といったダークなイメージがありました。しかし、彼らの音楽はこれとは全く異なり、その攻撃性のない独自の言い回しやユーモアを交えたポップで明るいサウンドは現代の「草食系」のイメージで、「ネイティブ・タン」と呼ばれるヒップホップ界におけるニュースクール時代の先駆者となりました。
デ・ラ・ソウルを筆頭とするネイティブ・タンは見た目にも従来の「いかつさ」がなく、歌詞もスラングは使わないラップ形式で、相手を称えたり自分を鼓舞するような明るい作風により従来のヒップホップのイメージを一掃し新たなジャンルとしてのヒップホップを確立、その方向性を示しました。また、ジャズやエレクトロニカ、ファンクなどの要素を取り入れたサウンドと斬新なサンプリングは、現在のヒップホップムーヴメントの発展に大きな影響を与えたと言われています。
そんなデ・ラ・ソウルは、陽気でポップなメロディと明るい歌詞、ジャズやディスコサウンドとの融合など、多様なジャンルを取り入れたサウンドで一世を風靡し、その名を世界レベルに広げました。「The Magic Number」や「Me Myself And I」など、デ・ラ・ソウルの名前を知らなくても耳にしたことがあるような名曲を数多く発表しています。
デ・ラ・ソウルのCDの特徴
デ・ラ・ソウルは、1989年のデビュー以来コンスタントにアルバムを発表してきました。全部で8枚のスタジオアルバムは、大きく分けて1996年までの4枚と2000年から2004年の3枚、2016年の1枚に分けることができます。特に1989年に発売された彼らのファーストアルバム「3 Feet High and Rising」は傑作の呼び声も高い一枚です。
買取市場で人気のデ・ラ・ソウルのCD3選
3 Feet High and Rising
1989年に発売されたデ・ラ・ソウルのファーストアルバム「3 Feet High and Rising」は、傑作の呼び声も高い1枚です。大ヒット曲「Me Myself And I」を始めとした粒ぞろいの曲が目白押しで、ホール・アンド・オーツやスティーリー・ダンの名曲を斬新にサンプリングしたサウンドは、今聴いても耳に新鮮に響きます。それまでのヒップホップ界に一石を投じた歴史的アルバムと言っても過言ではなく、発売されてから30年以上経過した現在でも根強い人気を誇っています。
De La Soul Is Dead
1991年に発売された衝撃的なタイトルの「De La Soul Is Dead」は、デ・ラ・ソウルの2枚目のアルバムです。「Dead・死」というアルバムタイトルと、鉢植えの3本の枯れたひなぎくというジャケットが大きな話題となりました。前作に引き続きプロデューサーに先輩のプリンス・ポールを擁した本作は、死を宣言することで前作のイメージを覆すようなサンプリングサウンドとなっています。ヒット曲となった「Ring Ring Ring(Ha Ha Hey)」や「Saturdays」などが収録されているこのアルバムは、ヒップホップ界のバイブルとも呼ばれた専門誌「The Source」において高評価を得たことも大きな話題となりました。
And The Anonymous Nobody
2016年に発売された「And The Anonymous Nobody」は、12年ぶりにフルメンバーが揃って制作した8枚目のスタジオアルバムです。「ヒップホップのルーツに忠実に音楽を作る」ことを目的に制作しており、クラウドファンディングで60万ドル以上の支援を集めたことでも話題となりました。数多くのスタジオミュージシャンと、リハーサルなしで演奏したセッションをセルフサンプリングするという方法で作られた本作は、ヒップホップを始めジャズやロックなどを融合させるなど、12年のブランクを感じさせないデ・ラ・ソウル入魂の意欲作となっています。
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デビューから30年以上経過した現在でも、世界中のヒップホップファンから根強い支持を得ている「デ・ラ・ソウル」。よく聴いていたけど現在ではあまり聴かなくなったデ・ラ・ソウルのCDの売却を考えているなら、是非エコストアレコードまでお気軽にご相談ください。豊富な経験と知識を持ったスタッフが正しく査定致しますので、買い取りのご依頼をお待ちしております。
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