佐藤博は1947年生まれの日本のシンガーソングライターです。他にもキーボーディストやピアニストなど様々な肩書きを持ち、幅広く活躍していました。残念ながらすでに亡くなっていますが、令和4年になった現在も彼の音楽は多くの人々に愛され続けているのです。そこでこの記事では佐藤博について解説しながら、買取市場で需要がある彼のCDの特徴や、実際に買取されているタイトルについて紹介します。
佐藤博とは?
佐藤博は1947年鹿児島県で生まれ、2歳の頃に京都に移住しました。佐藤の実家は寺で、長男である彼は将来家業を継ぐことがほぼ決まっていたのです。しかし自分で職業を選べない状況に耐えられず、中学生の頃には生きる希望すら失っていました。そんな状況から佐藤を救い出してくれたのが、ギターの音色でした。音楽に関わることができれば生きていけると考えた佐藤は、高校生になるとギターだけでなくベースやドラムの演奏も始めました。
高校1年生の頃にはすでに、自宅の蔵で多重録音にも挑戦しています。様々な角度から音楽に触れ、佐藤は演奏することよりも作曲や編曲をすることに興味があると気づきました。そのためにはピアノ演奏が必要だと考え、20歳の頃に独学でピアノを習得したのです。必死の練習の甲斐あって、1970年頃には大阪でバンドのピアニストとしてプロデビューを果たします。その後京都にも活動の幅を広げ、フォーク系ミュージシャンと共演したり、石田長生とともに「THIS」というバンドで活動したりしました。
1975年頃に上京し、1976年には遂にファーストソロアルバム「SUPER MARKET」を発表します。1977年にセカンドソロアルバム「Time」を発売し、さらに1979年にはサードソロアルバム「ORIENT」を発売しました。並行してスタジオミュージシャンとしての仕事もこなし、ソロデビューからわずか2、3年にも関わらず、彼の仕事はどんどん増えていきました。一見すると佐藤の音楽活動は順風満帆のようでしたが、実は彼自身は相当悩んでいたのです。
興味のないジャンルに関わることに耐えきれず、佐藤は1979年にアメリカへと向かいます。アメリカで様々なミュージシャンと共演して刺激を受ける中、佐藤の心を突き動かしたのは「Linn Drum LM-1」というドラムマシンの音色でした。これがあれば日本でも自分のやりたい音楽が追求できると考え、佐藤は1982年になると日本に戻り、アルバム「awakening」を発表しました。1980年代は数多くのテレビやCMの楽曲制作に携わり、佐藤の音楽が世の中に広く浸透した時代でした。
2000年代になるとプロデュース活動にも力を入れ始め、佐藤の手掛けた楽曲が音楽賞を受賞することもあったのです。このような素晴らしい経歴の持ち主である佐藤博の音楽には、様々な魅力があります。佐藤は一人で多重録音するという音楽スタイルで、日本ではかなり早い年代から今では当たり前に使われている打ち込みやシンセサイザーを取り入れていた人物です。そのおかげで令和4年になった現在でも、佐藤の楽曲は違和感なく聴くことができます。
さらに彼の音楽はデジタルサウンドでありながらも、ポップスやブルース、ジャズ、ブラックミュージックなど様々なジャンルの要素が感じられ、聴く者を飽きさせません。また、ピアノの腕前は特に素晴らしく、大瀧詠一や細野晴臣など多くの有名ミュージシャンが佐藤の演奏を高く評価しています。佐藤はミックスダウンの作業にも深く関わり、音質が劣化しないことや自分のイメージしている音質に近づけることなどに拘り続けていました。こういった様々な魅力や拘りの詰まった佐藤博の音楽は、これからも多くの人々に聴き継がれていくでしょう。
買取市場で需要のある佐藤博のCDの特徴
佐藤博のCDは同じタイトルが何度も再発売されていますが、買取市場では最初にCD化された時のものの需要が高いです。特にコアなファンの方からの人気があります。他にもリマスタリングされた高音質CDも、音質に拘る方からの需要が高いです。
佐藤博の人気タイトルを紹介
ここで佐藤博のCDの中から、特に買取市場で人気が高いタイトルを紹介します。
「アウェイクニング スペシャル・エディション/MHCL-30275」
こちらは2014年発売のCDで、1982年に発表されたシティポップスの名盤とも言われている、4枚目のソロアルバムのリマスタリングバージョンです。2枚組の高音質CDで、発売当時の音質が再現されています。未発表のオフヴォーカルトラックや、佐藤自身が新たにリミックスした音源なども収録された豪華盤です。
「SAILING BLASTER/BRIDGE-239」
こちらは2015年発売のCDで、1984年に発表された5枚目のソロアルバムのリマスタリングバージョンになります。ファンクやブルースの要素を取り入れており、ファンからの人気が高い作品です。インスト曲やビートルズのカバー曲なども収録されています。発売当時のものを再現したミニチュアブックレットやライナーノーツも封入されています。こちらも残っていれば、さらに買取市場での需要が高いです。
「SOUND OF SCIENCE/BRIDGE-240」
こちらは1986年に発表された6枚目のソロアルバムのリマスタリングバージョンで、2015年に発売されたものです。打ち込み中心でありながらも、人間味溢れるポップスの数々が収録されています。紙ジャケット仕様で、特にコアなファンからの需要が高いです。
佐藤博のCDの買取ならエコストアレコードへ
佐藤博は今では当たり前の打ち込みやシンセサイザーを、日本でいち早く楽曲制作に取り入れていた才能溢れる人物です。令和4年になって聴いてもなお新鮮に感じる楽曲たちは、今後も多くの人々に愛され続けていくでしょう。そんな佐藤博のCDの買取ならば、エコストアレコードにおまかせ下さい。確かな知識を持ったスタッフが適切な査定をします。買取のお申し込みをお待ちしています。
※本サイトに掲載されている記事の著作権はFTF株式会社に帰属します。投稿した記事のリライトの可能性が高い場合は顧問弁護士と協議の上、即日中に法的な処置を行います。