1968年にイングランドで結成されたブラック・サバス(Black Sabbath)は、ハードロックやヘヴィメタルに多大な影響を与えた偉大なバンドです。2017年に活動を停止するまでに、数多くの名盤を世に送り出しました。ボーカルによって音楽のスタイルが大きく変わるのもブラック・サバスの魅力の1つです。今回は、そんなブラック・サバスの人気タイトルや買取事情についてご紹介します。
ブラック・サバスとは?
ブラック・サバスは、1968年にイングランドのバーミンガムで結成されたバンドです。バンドのボーカリストであり、後にソロアーティストとしても絶大な人気を誇ることになるオジー・オズボーンが、新聞にバンドメンバーを募集する公告を出したことが結成のきっかけとなります。バンド名の由来は、1964年に公開されたホラー映画の「ブラック・サバス/恐怖!三つの顔」に由来します。1970年には1stアルバム「Black Sabbath」を発表して、ヘヴィなサウンドと呪術的な歌詞で注目を集めました。
デビューアルバムで一定の成功を収めたブラック・サバスですが、その人気を決定づけるものとなったのが、2ndアルバムの「Paranoid」です。アルバムのタイトルトラックである「Paranoid」はシングルカットされ、高く評価されています。アルバムも全英アルバムチャートで1位を獲得しました。その後も順調に活動を続けましたが、1978年の8thアルバム「Never Say Die!」の発表後、ボーカリストであるオジー・オズボーンはアルコール問題などの理由で解雇されます。1979年になると、Raibowなどで活躍したボーカリスト、ロニー・ジェイムス・ディオが加入します。
ロニー・ジェイムス・ディオが参加して初めて発表された9thアルバム「Heaven and Hell」は、オジー・オズボーンが在籍していたころとは大きく異なる様式美なサウンドとなりました。作風は大きく変わりましたが、1986年にプラチナディスクに認定されるなど商業的にも成功します。また、ブラック・サバスのオールタイムベストアルバムにも入ると言われるほどファンや評論家からも高く評価されました。「Heaven and Hell」の次に発表した「Mob Rules」も多くのファンを納得させる完成度の高いアルバムでしたが、このアルバムを最後に自身のバンドを結成するという理由でロニー・ジェイムス・ディオは1度脱退してしまいます。
その後は、グレン・ヒューズ、イアン・ギラン、トニー・マーティンといった実力のあるボーカリストが参加して、「Born Again」や「Headless Cross」など数多くの名盤を発表しました。1997年のオジー・オズボーンのバンド復帰などを経て、2017年にバンド活動を停止します。
買取されているブラック・サバスのCDについて
ブラック・サバスは、1968年のデビューから2017年の活動停止までの間に19枚のスタジオアルバムを発表しています。これらのアルバムは初めてCDでリリースされたもののほかに、リマスター版や紙ジャケット版など、再リリースされたものも少なくありません。ほかにもライブアルバムやベストアルバムも多数発表しているので、作品総数は膨大な数になります。買取する場合は、貴重なデラックスエディションや初回限定盤は高価で取引されることがあります。
ブラック・サバスの人気タイトル
「テクニカル・エクスタシー(スーパー・デラックス・エディション)/WPCR18460」
テクニカル・エクスタシーは、1976年に発売された、ブラック・サバスの7thアルバムです。ドラマーのビル・ワードがリードボーカルを担当した「It’s Alright」など、ユニークな楽曲が多数収録されたアルバムになります。この「It’s Alright」は、人気ハードロックバンドガンズ・アンド・ローゼズもカバーしました。2021年に発売されたスーパー・デラックス・エディションは、最新のリマスター音源のほかに、オリジナルのアナログテープから作成されたまったく新しいリミックス音源も収録された4枚組の限定ボックスとなっています。
「パラノイド:50周年記念デラックス・エディション/WPCR18386」
1970年に発売された2ndアルバム「Paranoid」は、疾走感があるタイトルトラックはもちろん、リフが印象的な「Iron Man」や「War Pigs」など後世に名を残す名曲が多数収録されている名盤です。ブラック・サバスの数あるスタジオアルバムの中でも、特に高い人気と知名度を誇る作品になります。2020年には、そんな「Paranoid」の発表50年周年を記念した4枚組の限定ボックスセットが発売されました。ツアーパンフレットのレプリカや1970年の貴重なライブ音源などが同梱されたセットとなっています。
「ヘッドレス・クロス/TOCP7256」
ヘッドレス・クロスは、1989年に発売されたブラック・サバスの14thアルバムです。トニー・マーティンがボーカルを担当して、コージー・パウエルがドラムを担当したこのアルバムは、ロニー・ジェイムス・ディオ加入以降の様式美サウンドを突き詰めた完成度の高い作品としてファンから高い支持を得ています。
ブラック・サバスはヘヴィメタルの大御所
ブラック・サバスは、ヘヴィメタルの大御所で、アルバムも多数発表しています。2017年に活動を停止してしまいましたが、ハードロック、ヘヴィメタルを語る上で欠かせないバンドなので、今後もその魅力が色あせることはないでしょう。また、リマスター版など新規格盤も多数発表しているバンドなので、新規格盤を手に入れた際は、旧規格盤を買取に出してみてはいかがでしょうか。
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