はっぴいえんどは、およそ3年という短い期間しか活動していなかった日本のフォークロックバンドです。しかし現在に至るまで、様々なバンドや音楽シーンに影響を与え続け、伝説のバンドとして知られています。発表されたアルバムタイトルはわずかですが、再販が繰り返される人気のアーティストです。この記事では、はっぴいえんどのCDのタイトルや仕様についてご紹介します。
はっぴいえんどとは?
細野晴臣、大瀧詠一、松本隆、鈴木茂の4人は、1969年にヴァレンタイン・ブルーとしてバンドを結成し、1970年に改名してはっぴいえんどとなりました。それまでのロックといえば、欧米のロックのように英語の歌詞で歌われるものでしたが、はっぴいえんどはアメリカのフォークロック調の音楽に文学的な日本語の歌詞をのせてロックを歌うという、それまでになかったオリジナルの日本語ロックを確立しました。当時は一部の熱心なファンには支持されていましたが、賛否両論もあり、大きく評価されることはありませんでした。
またはっぴいえんどは、すべてのメンバーが優れた演奏能力を持っており、はっぴいえんどとして初めて注目されたきっかけは、岡林信康のバック演奏を務めたことでした。岡林信彦以外にも、高田渡や友部正人、加川良や遠藤賢司などのバック演奏も務めました。そして1973年に解散し、解散後のメンバー個々の活動が評価されるにしたがって、はっぴいえんどが再注目されることとなりました。現在でもはっぴいえんどが確立した日本語で歌うロックスタイルは、後に続くロックバンドにも影響を与え続けるとともに、今日でも日本の音楽史に残るバンドとして記憶されています。
買取されているはっぴいえんどのCDの特徴について
はっぴいえんどの活動期間は短く、当時発売されたオリジナルアルバムは3枚。そして、解散後にベストアルバムが1枚発売されています。その後シングルコレクションやライブアルバム、ボックスセットなどが発売されています。はっぴいえんどの音楽は多くの人に影響を与え続けていることもあり、再販を重ね販売され続けています。そのため、同じタイトルのアルバムであっても、発売時期によってレコード会社が違っているなど、版違いが多数あります。その中には、ジャケットが紙製の紙ジャケ版や、アナログレコードサイズ(約30cm角)のジャケットに入ったでかジャケ版などもあり、それによっても買取価格に違いがでる場合があります。
はっぴいえんどのタイトル紹介
はっぴいえんど/PCCA04911
1970年に発表された、はっぴいえんどのファーストアルバムです。ロック音楽を日本語で歌った楽曲が収録されたアルバムとして、初めてリリースされた記念すべき革命的な1枚です。ジャケットから、通称「ゆでめん」と呼ばれ、「春よ来い」や「かくれんぼ」などの名曲の数々が収録されています。
風街ろまん/PCCA04918
1971年に発表された2枚目のアルバムであり、日本語ロックの金字塔ともいわれるアルバムです。大瀧詠一、細野晴臣、鈴木茂らによる作曲と練りこまれたサウンド、松本隆による作詞によって生まれる世界観や楽曲の質は、1作目より格段に洗練されています。高度経済成長期という、開発と近代化の波によって失われてゆく東京の原風景を、風街という架空の街になぞらえて、けだるい空気感を情緒豊な歌詞におとしこんだ松本隆の作詞が光るはっぴいえんどの傑作です。
CITY ? HAPPY END BEST ALBUM/KICS2622
1973年に発表された、はっぴいえんどの初めてのベストアルバムです。これまでに発表されていた3枚のアルバムから選曲され、解散コンサートであるCITY?Last Time Aroundの開催に合わせてリリースされました。そしてレコーディングされたまま未発表となっていた、「はいからはくち」の貴重な別テイクが収録されています。その他の曲も、オリジナルとは別のアレンジのものや、ライブバージョンで収録されている楽曲もあります。
ライブ!! はっぴいえんど/KICS2623(キングレコード)
1974年に発表された、はっぴいえんどの初めてのライブアルバムです。1973年9月21日に東京都の文京公会堂で行われた、解散記念コンサートCITY?Last Time Aroundの実況録音盤であり、唯一のオリジナル・ライヴ盤です。前年12月に解散発表をしていたので、再結成ライブともいわれていますが、実質この録音がされたライブで、はっぴいえんどの活動に終止符が打たれました。共演したココナツ・バンクや西岡恭蔵の演奏も収録されており、歴史的ドキュメントといわれるアルバムです。
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