テクノというジャンルの開拓者であるクラフトワーク(Kraftwerk)は、70年代から21世紀まで精力的に活動してきたグループです。音楽はもちろん、ファッションやアティチュードでもポップカルチャーに大きな影響を与えました。彼らのファンは熱狂的で、中古市場も絶えずチェックしています。この記事では、クラフトワークのCDの買取情報を解説します。
クラフトワークの経歴!音楽性や革新的だったポイントを紹介
1960年代、ラルフ・ヒュッターとフローリアン・シュナイダーがデュッセルドルフ音楽院の即興音楽クラスで出会いました。2人は当初クラシック音楽を学んでいたものの、やがて電子楽器に興味を持ち始めます。そして、電子音楽で自己表現をしたいと考えるようになりました。いくつかのグループを経て、2人は1970年にクラフトワークを結成しました。当時のドイツでは「クラウトロック」というジャンルが持ち上がっており、クラフトワークもこの流れに位置付けられています。クラウトロックのアーティストたちは英米中心のポップミュージックをよしとせず、ドイツ人独自の創作活動にこだわっていました。
初期クラフトワークはライブハウスではなく、美術院や大学での演奏を続けていたのが特徴です。やがて1974年のアルバム「アウトバーン」で、彼らは世界的に名を広めました。「アウトバーン」はシンセサイザーを全面的に押し出した、テクノの原点ともいえる内容です。さらに、ドイツの地名をモチーフにしているのもインパクトがありました。彼らの音楽はロックミュージシャンにも刺激を与え、80年代のシンセサイザーの隆盛にもつながっていきます。
1980年代後半から、クラフトワークの活動はワールドツアーや大型フェスティバルの出演が中心になります。しかし、2003年には17年ぶりのオリジナルアルバム「ツール・ド・フランス」を発表し、才能が衰えていないことを示しました。クラフトワークについて、テクノの原点でありながら頂点とみなす論調も多く、世界中にコアなファンを生み出し続けています。正規発売されていない初期作品を除き、彼らのアルバムの大半はCD化されており、買取市場をにぎわせてきました。
クラフトワークでさかんに買取されているCDの特徴は?
1970年代から80年代前半にかけて、クラフトワークは精力的にアルバムを作っていました。この頃の作品はいずれも評価が高く、買取専門店で積極的に取り扱われています。そのほか、彼らの音楽的な冒険心に触れられるミックスアルバムも、コアなファンから人気です。
買取専門店で需要あり!クラフトワークの人気CD5選
以下、クラフトワークで特に人気のCDを5枚紹介します。
「アウトバーン/WPCR-80039」
1974年発表の出世作で、22分以上もある表題曲はあまりにも有名です。リズムのループに牧歌的なメロディ、シンセサイザーの存在感など、クラフトワークの要素は本作で完成しました。電子音楽の最重要作のひとつでもあり、世界中の音楽ファンから愛され続けています。
「Trans Europe Express」
1977年の名作「ヨーロッパ特急」の輸入盤で、リマスター仕様です。クラフトワークらしく、ヨーロッパをモチーフにした壮大な世界観が展開されます。収録曲の「ショールーム・ダミー」はCMソングにもなったことで、日本でも広く知られました。クラフトワークの人気絶頂時に作られた充実の内容であり、音楽ファンからの需要は絶えません。その美しいシンセサイザーの音色は普遍性を帯びています。
「人間解体<期間生産限定盤>/TOCP-53512」
人間と機械の融合をテーマにした、1978年の作品です。アルバムジャケットの印象もあり、クラフトワークとロボットを結びつける決定打となりました。「ロボット」「モデル」などはファン人気の高い楽曲です。アートワークの評判もよく、CDで所有したいと考える人は少なくありません。そのため、買取市場を多くのファンがチェックしています。
「ツール・ド・フランス/WPCR80046」
オリジナルアルバムとしては17年ぶりになった、2003年の作品です。タイトル通り、本作はツール・ド・フランスの100周年記念で制作されました。従来の作品よりもメロディーが全面的に押し出されているのが特徴的です。アルバム発売に合わせたワールドツアーでは、大きなスクリーンを使った演出も話題になりました。21世紀のクラフトワークの代表作です。
「Remixes/9029650477」
クラフトワークが残してきたリミックス音源を、CD2枚に収録した貴重なコンピレーションアルバムです。彼ら自身が手がけたリミックス曲だけでなく、ホット・チップやオービタル、ウィリアム・オービットといったテクノ界のビッグネームとのコラボレーションも含まれています。これだけのビッグネームが名を連ねていることからも、クラフトワークの偉大さがうかがえます。コレクターズアイテムとしての価値が高く、コアなファンの間で話題を呼びました。
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