Joy Division(ジョイ・ディヴィジョン)は1976年に誕生したイギリスのロックバンドです。実は活動期間はとても短く、ボーカルの自死という突然の悲劇によって活動を断念せざるを得なかったバンドでもあります。しかしながら、彼らが作り出した音楽は、その後のロック界に大きな影響を及ぼしました。ここでは、Joy Divisionに関する説明や、買取評価の高いJoy DivisionのCDなどについて紹介していきます。
Joy Divisionとは?
Joy Divisionは、ボーカルのイアン・カーティスと、ギター・キーボードのバーナード・アルブレヒト、ベースのピーター・フック、そしてドラムのスティーヴン・モリスという四人のメンバーで構成されたバンドです。このバンドが活躍したのは、パンクムーブメントが過ぎ去った後にあたる1970年代後半。彼らの音楽は、パンクミュージックならではの激しさや力強さとは真逆のものでした。歌詞もポジティブなものとは程遠く、内省的なワードが並んだものとなっています。しかし、イアン・カーティスが特徴的なバリトンボイスを使って見事に歌い上げることで、独特な雰囲気に。心地よい低音が、彼らのつくり出す音楽をさらに魅力的なものにしたと言えるでしょう。イギリスで長い間不況に苦しむ若者の心に見事に突き刺さり、高く評価される音楽へと成長していったのです。
1980年、アメリカツアー前日に、イアン・カーティスは自宅で自殺を図りました。過密スケージュールによる心身の疲労や女性問題、持病であるてんかんやうつ病など、様々な要因が重なったと言われています。その後、残されたメンバーはJoy Divisionの活動を停止し、ニュー・オーダーとして再び音楽活動を続けることになりました。そのため、Joy Divisionとしての活動期間はわずか四年しかありませんでした。
Joy Divisionは、1980年代末以降に流行ったオルタナティブ・ロックに大きな影響を与えたバンドでもあります。代表曲は「ラヴ・ウィル・テア・アス・アパート」で、80年代の名曲としても知られています。しかし、実は、このバンドが高く評価されたのは、イアン・カーティスが亡くなった後です。発売当初はなかなか評価されなかったデビューアルバム「Unknown Pleasures」が、彼の死後になってようやくチャートインし、大きな注目を集めるようになったのです。
高価買取されるJoy DivisionのCDの特徴とは
Joy Divisionは活動期間がわずか四年ととても短く、その間に発売されたオリジナルアルバムはわずか二枚と、とても少ないです。しかし、彼らの作り出した音楽がとても魅力的なため、長い年月を経てもなお多くの人々から愛されています。シングル曲が何度も再発盤され、活動停止後にいくつものコンピレーション・アルバムが誕生していることからも、その人気の高さが伺えるでしょう。そのため、彼らが世間から高い評価を得る前に発表されていたオリジナルアルバムの他、未発表などのようにレアな音源が加わったCDは、買取の際に高い評価を得やすい傾向があります。また、新たにJoy Divisionの音楽に触れてみたいという顧客層向けに、ベスト盤も需要があるため、高値での買取が期待されています。
Joy Divisionのタイトル紹介
「Still」(WPCR-12842)
1981年に発売されました。最後のオリジナルアルバム「Closer」に未発表音源やライヴ音源を加えたコンピレーション・アルバムです。Joy Divisionの素晴らしさと、ニュー・オーダーの始まりを感じさせとても感慨深い作品となっており、ファンの間では最高傑作とも噂されています。イアン・カーティスが感情を爆発させるライブパフォーマンスは圧巻で、オリジナルアルバムとはまた異なった魅力が込められています。
「Unknown Pleasures」(WPCR-12838)
Joy Divisionのデビューアルバムです。ジャケットには、初めて発見されたパルサーの波形が描かれています。ポストパンクの代表作としても高く評価されていますが、発売当初はなかなかヒットに結び付きませんでした。このアルバムを機に、Joy Divisionはバズコックスのツアーに帯同するなど、音楽の世界で活躍の場を広げるように。彼らのスタート地点となった名盤です。
「Closer」(WPCR-12840)
1980年に発売された二枚目のアルバムです。このアルバムが世の中に出たのは、イアン・カーティスの死後でした。アメリカのピッチフォーク・メディアが2002年に行った80年代のアルバムランキングで10位に入るなど、高い評価を得ています。後に、未発表テイクの追加盤や編集盤が発表されたりしていますが、スタジオ録音のものとしてはこれが最後の作品になっています。オリジナルアルバムがわずか二枚であることを考えると、とても貴重な音源だと言えるでしょう。
「+- Singles 1978-80 」(WPCR-17374)
2010年に発売されたコンピレーション・アルバムです。Joy Divisionの代表曲でもある「ラヴ・ウィル・テア・アス・アパート」は、実は二度にわたって収録された楽曲です。シングルとしてリリースされたのは、二回目に収録されたものでした。一回目に収録されたテイクは、やや早めのテンポで、ライヴで披露されるものに近いスタイルとなっていました。このアルバムでは、この一回目に収録された方のテイクも収録されており、その違いを楽しむことができます。
まとめ
Joy Divisionは、ロック界の時代の流れを変えた、伝説的な存在のバンドです。必死に生きていく中で、イアン・カーティスがもがき苦しみながら作り出した歌詞からは、彼の生き方そのものを伺うことができます。Joy Divisionの名盤がもしお手元で眠っている場合は、一度買取のご相談をしてみてはいかがでしょうか?新たな価値を生み出せるかもしれません。
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