クリーム(Cream)というバンドをご存じでしょうか?活動期間はわずか2年、リリースしたオリジナルアルバムは4枚だけであるにも関わらず、ブルースとサイケデリックを融合させた独自の音楽性を基盤に、英国ハードロックの礎を築きあげたと言われるレジェンド的存在のバンドです。エリック・クラプトンが在籍したバンドでもあるクリームは、圧倒的な実力と唯一無二の存在感で60年代の音楽シーンを席巻していったのです。
クリームとは
1966年イギリス。ドラムのジンジャー・ベイカーがエリック・クラプトンを誘い、クリームとしての活動をスタートしました。同年デビュー作「フレッシュ・クリーム」で鮮烈に音楽シーンへ躍起。イギリスのアルバムチャートでは最高6位を記録するなど、商業的にも大きな成功を収めることとなります。
ちなみにエリック・クラプトンは当時すでにヤードバーズやジョン・メイオール&ブルースブレイカーズでの活動を経ていました。イギリスではブルースギタリストとして既に高い評価と成功を収めていた彼は、当時在籍していたバンドに窮屈さを感じていたためジンジャー・ベイカーの誘いを快く引き受けたのです。現在では「ギターの神」、「最も影響力のあるギタリストの1人」と称され、言うまでもなくその目覚ましい活躍は誰もが知る所であるでしょう。
1967年には2作目「カラフル・クリーム」をリリース。セールスも順調に伸び、初のアメリカでのヒットを記録するなど世界中にクリームという名を轟かすこととなります。翌年には最高傑作と称される「クリームの素晴らしき世界」を発表。各音楽評論家から絶賛され、アメリカ音楽チャートでは初の1位を達成するなどバンドは更なる飛躍を遂げました。
しかしバンドの躍進とは対照的に、メンバー間には軋轢が生じ始めてきます。実は結成時よりクリームが抱えていた根源的な問題は、ヴォーカルのジャック・ブルースとジンジャー・ベイカーの対立でした。かねてから2人の不仲は有名で、過去に在籍していたGBOというバンドでは両者の険悪な関係からステージ上で演奏を放棄したことがあるなどのエピソードも残されています。
結果的にクリームは、1969年リリースの「グッバイ・クリーム」にて活動を停止。わずか2年という短すぎる活動に幕を閉じることとなったのです。エリック・クラプトンは当時の様子を、「クリーム後期のコンサートはメンバーそれぞれの見栄の張り合いだけになっていた」と語っています。
偉大なる天才3人が創り上げた「クリームの素晴らしき世界」。短命なバンドであったにも関わらず、その完成度の高い作品群は音楽史に大きな痕跡を残し、後進のミュージシャンに多大なる影響を及ぼしたのです。
買取査定スタッフが思わず唸るクリームのCDの特徴とは
活動期間が短かったクリームは、スタジオ収録したオリジナルアルバムは4作品しかありません。そのため4作品共に人気は高くなっています。コンスタントに買取市場に出回っているにもかかわらず、常に安定した評価で取り引きされています。
そのほかには、帯の有無も買取価格に影響を与えます。一般的に帯は買取価格に影響を与える重要なアイテムですが、クリームのCDは特に変動が激しいです。タイトルによっては、帯の有無により買取価格が倍近くも異なります。クリームの日本発売CDは「USMジャパン」レーベルから発売されています。当レーベルの帯は至ってシンプルで、作品ごとにデザインを変えるなどの装飾を施すことがありません。一見補充票のように感じる帯でもあるために、適切に保管しているオーナーも少ないです。結果として現存数が少なくなり、希少価値が高くなっています。帯は貴重なアイテムなので、購入時には適切に保管しておくことをおすすめします。
クリームの人気タイトル紹介
「クリームの素晴らしき世界」
初のプラチナディスクを獲得したCD2枚組の当タイトルには、彼らの代表曲「ホワイトルーム」も収録されています。スタジオ録音とライブ盤のカップリングという当時では斬新ともいえるスタイルでリリース。メンバー個々の超絶な技巧が際立った名曲揃いの当タイトルは、全米で1位を獲得するなど名実ともに頂点を極めることとなった超名盤です。
「フレッシュ・クリーム初回限定盤/UICY-40036」
記念すべきクリームのデビューアルバムである当タイトルは、ステレオ盤とモノラル盤の2枚組となっています。オープニング曲「I Feel Free」の斬新かつ洗練された楽曲は、当時の音楽シーンに色濃く影響を与えたと言われています。ビートルズやストーンズ、ビーチボーイズとも異なる新たなブルースとサイケデリックを見事に融合させた楽曲群。今もなお鮮烈なインパクトを与え多くのオーディエンスを魅了しているタイトルです。
「カラフル・クリーム」
ヒット・シングル「サンシャイン・ラヴ」を収録したクリーム第2作目の「カラフル・クリーム」はレアな帯付です。サイケデリックでポップなジャケットが魅力的な当タイトルは、楽曲群も秀逸。重厚感あるベースライン、ズシンと響くビートに暴力的にねじ込められたフィル、幾重にも重なりあうように響き渡るE・クラプトンのギター・ソロはまさに圧巻の極みとも言えるでしょう。サイケデリックとブルースロックが見事に融合し一つの芸術作品として昇華したクリーム初期の傑作です。
ロックシーンの金字塔を打ち立てたクリームの素晴らしき世界
クリームの最高傑作と称される「クリームの素晴らしき世界」は、まさにロックシーンの金字塔を打ち立てた不朽の名作であると言えるでしょう。偉大なる3人のミュージシャンの類稀なる才能が見事に花開き、そして美しく散っていった伝説的バンド「クリーム」のCDが自宅で眠っていませんか?もしご不要の「クリーム」のCDがあれば是非エコストアレコードまで買取をお願いします。
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