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レコードに思った以上の査定金額が付き、とても満足しています!
買取価格:¥とても満足しています。古いレコードに思っていた以上の査定金額が付き、うれしいです。
断捨離中でレコードの処分に困っていました。捨てるにはもったいない気がして。。ビートルズが多かったので、買取査定に出してみました。
メディアで紹介されたと書かれていたので、信用できるかなと思いました。フリマサイトで売ることも考えましたが、既にプレイヤーも良く確認が出来なく、トラブルになるのが嫌なので、エコストアレコードに買取を依頼しました。
この度はありがとうございました。
捨てるかどうしようかと迷っていましたが、査定に出して良かったです。査定金額もとても満足しています。
スタッフの方の電話対応・集荷手続きの電話スタッフの方の対応もすごく良かったです。
査定に日数も思っていたよりも早かったのでびっくりしています。お世話になりました。
和ジャズ(日本人ジャズ)のレコード、買取額は上がった?下がった?
買取価格:¥日本人ジャズは通称 ”和ジャズ”と呼ばれ、近年 以前にも増して中古レコードが熱い注目を集めています。それはレコード買取の世界でも例外ではありません。
10年前には和ジャズに特化したガイドブックが出版され、数年前には英国のレーベルからコレクターの手によって編集された和ジャズのコンピレーションアルバムが発売。その注目度は日本国内からだけでなく世界中からと徐々に広がりをみせています。
これまでよりも人気が更に高まったことにより、中古レコードの販売相場だけでなく多くの作品の買取額にも変化が。
ずばり、そんな和ジャズのレコードの買取額は果たして上がったのでしょうか?中古レコード買取専門店であるエコストアレコードが解説します。
文:福田俊一(Ecostore Records)
和ジャズとは?
近年、和ジャズという言葉をよく耳にするようになりました。和ジャズとは、日本人ジャズミュージシャンによる作品のことをいいます。主に1950年~80年代のもののことを指すそうです。
これまで、まさにその時代の日本人ミュージシャンのジャズ音楽は本場アメリカのジャズと比較されることが多く、日本人ファンにとってはその内容の良さが過小評価されてしまった傾向に。
つまり、必ずではありませんが、日本人が「聴きたい」と思うジャズはアメリカのジャズであることがどうしても多かったようなのです。
しかし、2000年以降、古い時代の日本人ジャズミュージシャンによるレコード作品が続々と再評価される風潮に。和ジャズと呼ばれ始めたのもこの時期です。そのブームの発信源はというとDJ、若い世代の日本人、そして海外のジャズファンでした。日本人ジャズ作品は、その魅力が彼らによってまさに再発見されているのです。
中古レコードにおいては、これまでの相場よりも遥かに上がったものが沢山あり、レコードを販売する金額(販売額)でも買取する際の金額(買取額)でも、その人気の影響は価格にも顕著に表れるようになりました。
気になる和ジャズのレコード、チラッと高額盤公開します
福居良 / メロー・ドリーム(Trio, 型番:PA-7182)
1977発表。
福居良は1948年北海道生まれのジャズピアニスト。その流麗なピアノのタッチからは到底信じられないのですが、彼はなんと22歳の時になってレコードを聴いて独学でピアノ演奏を会得したそう。27歳の時には名盤として名高いデビューアルバム『シーナリィ(Scenery)』をリリース。同作品は現在日本人ジャズミュージシャンによるレコードの中でも随一の人気を集めています。
本作『メロウ・ドリーム(Mellow Dream)』は彼にとって2枚目となるリーダー作。ファーストアルバムで見せたその豊かな表現力に更に磨きがかかった、類まれなる才能を存分に発揮した人気盤です。こちらも欲しがるファンが非常に多く、オリジナル盤であれば高額買取となる貴重なレコードです。
当店ではこちらの保存状態がやや悪かったものを4,000円で買取しました。状態が良いものであれば当然もっと高額での買取となります。
中村照夫 / ユニコーン(Three Blind Mice, 型番:TBM-19)
1973年発表。
同作はベース奏者、中村照夫が日本のジャズレーベル スリー・ブラインド・マイスへ吹き込んだ自身初となるリーダーアルバム。スティーヴ・グロスマン、アルフォンス・ムザーン 、ジョージ・ケイブルスら、新進気鋭の本場のミュージシャンを率いて録音した米国ニューヨークでの作品。
国内のみならず、世界中のDJからの熱視線を集める和ジャズ人気作品。
当店ではこちらの商品の帯と冊子が付属する状態が良好なものを10,000円で買取しております。
鈴木勲カルテット+2 / オランウータン(Three Blind Mice, 型番:TBM-44)
1975年発表。
1973年に同レーベルから『ブロー・アップ』を発表し、今なお和ジャズファンからは絶大な人気を誇るベース奏者、鈴木勲。本作はそんな彼のTBMから4枚目となった作品。ギタリスト渡辺香津美や歌手中本マリらが参加。
中古レコード専門店でも中々見かけなくなった非常に希少な一枚。
当店ではこちらの商品の帯と冊子が付属する状態が良好なものを10,000円で買取しております。
あなたのコレクションにも強烈なインパクトを残すこのオランウータンのレコードはありませんか?
細川綾子+今田勝カルテット / ノー・ティアーズ(Three Blind Mice, 型番:TBM-5005)
1977年発表。
細川綾子は1952年生まれのジャズシンガー。本作は彼女にとってTBMでの第2作目となった録音作品。ピアニスト今田勝をリーダーとしたバンドをバックに、彼女が生き生きとスタンダードナンバーを歌い上げます。
当店ではこちらの商品の帯と冊子が付属する状態が良好なものを18,000円で買取しております。
三保敬とジャズ・イレブン / こけざる組曲(MCA, 型番:JMC-5026)
1971年発表。
三保敬太郎は作曲や編曲など、多彩な才能を発揮したジャズピアニスト。こちらのアルバムは琴や尺八、そして鼓が奏でられた日本的な雰囲気を醸し出しつつ、ジャズに加えてロックの要素も絡み合った作品。希少性も相まって和ジャズきってのレア盤として有名な一枚。
当店では、こちらの商品で帯が付属していない状態良好品であれば60,000円での買取、帯付きの状態良好品であれば140,000円で買取しております。
これほどまでに高額なレコードが、もしあなたのご自宅の物置部屋で眠っているならだけ、今すぐにでも現金化しないのはもはや損だと言えるのではないでしょうか。
和ジャズのレコードは今が売りどき!
「日本人ジャズミュージシャンのレコード、あまり高く売れないのでは」とお考えですか?
正解はノーです。
近年の和ジャズブームもあり、昔から人気があるものも、そしてあまり知られていなかったものにも、未だかつてないほど熱い眼差しが注がれています。滅多にお目にかかれないレアな人気タイトルであればなおさら高額になる可能性も。
お部屋で眠る日本人ジャズミュージシャンによるレコード作品。その存在は覚えているけど、とにかく沢山あるし、処分するにしても重い腰をなかなか上げられずにいますね。
でも、エコストアレコードにお売りいただけるなら簡単です。各種買取サービスも用意しており、お客様がお持ちのレコードの量と内容に合った最も手軽な買取方法をご案内するので余計な手間も負担もかかりません。
聴かずにただ寝かせるだけなら、いっそのこと和ジャズブーム真っ只中の今こそ、当店にお売りいただくのが賢明です。
数多くの和ジャズ人気盤を買取している当店なら、きっとあなたにもご満足いただけるはず。
溢れるほどのレコード愛とともに、お客様が大切にしていたレコードを私共が丁寧に査定致します。
中古レコードの買取ならエコストアレコードにお任せください。

筆者: 福田俊一(ふくだ・しゅんいち)
FTF株式会社 制作部/販売部兼務。買取部門のコラムやnoteのほか、販売部門の特集コラムを執筆。大学卒業後にレコード収集に興味を持ち、約15年かけてジャズレーベル、ブルーノートの(ほぼ)すべてのLPをオリジナルで揃えた。
中古レコード買取専門店が伝授するジャズレコード専門用語集
買取価格:¥ジャズのレコードの買取を調べているあなた。ネットに載っている難解な専門用語が分からず、お困りではありませんか?
プロのように詳しい方なら自然と覚える用語であっても、ただ好きで聴いている方にとってはもはや別言語。
「このようなレコードは高額で買取します」という情報が載った高価買取リストというものにも専門用語はやはり並びます。載っている言葉も初めて見るような用語ばかりで、意味が分からないこともあるのでは?
そこで、ジャズの中古レコードを売りたいあなたにプロも驚く知って得する専門用語を伝授しましょう。
文:福田俊一(Ecostore Records)
■モノラル盤、ステレオ盤
レコードの音楽作品においては「モノラル盤」と「ステレオ盤」の2種類があります。中にはその両方の仕様が発売されたものも。
しかしながら、そうは言っても年代によってはそもそもステレオ盤しか発売されていない作品もありますし、逆にモノラル盤しか発売されていない作品も。
MONOと表記されたモノラル盤のラベル
ジャズのレコードでは、1950年代終わり頃に発売された作品からステレオ盤が徐々に出始めました。それまで世界的にモノラルが主流でしたが、一般家庭でオーディオ機器がステレオに移り変わっていくのに合わせて、製造されるレコードも基本的にステレオ盤が主流となってゆきました。
STEREOと表記されたステレオ盤のラベル
そのため、より古い時代のものであるモノラル盤の方がステレオ盤よりも価値は高い傾向にあります。同じレコード作品においてステレオ盤とモノ盤の両方があるのであれば、モノ盤の方が値段は高く値付けされます。
買取においてもその特徴は同様です。やはり、両方あるならモノ盤レコードの方が高い金額での買取となることが多いようです。
■オリジナル、Original、First Pressing
レコードというのは、歴史上初めてプレスされたもの(製造されたもの)が最も大きな価値を持ちます。それはジャズのレコードでも同じです。
その最初期のレコードを専門用語では「オリジナル(英:original)」と呼びます。オリジナルか否かを鑑定するには、中古レコード店や買取専門店のスタッフのようにジャズのレコードに関する深い知識が必要。
オリジナル盤は探し求めるジャズ愛好家が多いため、人気も高く、中古レコード買取では高額になるものが多くあります。
■再発盤、リイシュー、Reissue
上記のオリジナルに対して、オリジナルでないもの、つまり後にプレスされたものを総じて「再発盤」または「リイシュー(reissue)」と呼びます。稀に復刻盤という言葉が使われることがありますが、復刻盤も再発ということになります。
殆どの場合、オリジナルに比べると再発盤は価値が下がるため、レコードの買取額も下がる傾向に。
それでも高い金額で買取される再発盤も中には存在します。
■セカンドプレス、2nd Press
中古レコードの専門用語には「セカンドプレス(2nd press)」という言葉があります。これは、日本語に訳すと”2回目のプレス”という意味。レコードコレクターの間では若干言葉のニュアンスが異なりますが再発盤のうちに入ります。
何に対しての2回目のプレスかというと、もちろんそれはオリジナルに対して。例えば、オリジナルは1965年にリリースされ、セカンドプレスは翌年1966年にプレスされた、というように使われます。ラベルやマトリックス等の変更点を基準にその2つの違いが判別されます。
セカンドプレスのレコードは販売額・買取額ともにオリジナルに次ぐ価格になることが多いようです。
ちなみに、セカンドプレスの更に後、3回目のプレスのことはサードプレス(3rd press)といいます。
■ラベル、レーベル、Label
ジャズのレコードで重要な意味を持つものが「ラベル」です。ジャケットの次にレコードの個性が現れるポイントだといえます。
ラベルとはレコード盤の中心にある紙製の丸い部分。
ジャズのレコードでこのラベルが大きな意味を持つ理由は、作品にもよりますが、時代によってそのデザインが遷移するから。
アメリカのジャズレーベルであるインパルスの作品をひとつ例に挙げてラベルについて解説してみましょう。
Max Roach / Percussion Bitter Sweet(Impulse!, AS-8)
1961年発表のこの作品では、こちらの画像にあるようにオレンジ色のラベルがオリジナルとなります。
こちらはオリジナルから数年遅れて1968年頃に発売された同じ作品のセカンドプレス。オリジナルではオレンジ色だったラベルデザインが赤黒のラベルに変わっているのが分かります。
先ほど解説したように、この2枚のレコードを買取するとなると上の画像にあるオレンジ色ラベルのオリジナルの方が高い値段で買取されます。
一見すると同じように見えるため、レコードに詳しくない方は気が付かないポイントかと思いますが、このようにラベルデザインひとつとってもオリジナル判別では重要な要素となるのです。
■深溝、Deep Groove、ディープ・グルーヴ、DG
1960年代頃までのジャズのレコードには、ラベル面に深い溝があるものがあります。これを「深溝(ふかみぞ)」、または「ディープ・グルーヴ(英:deep groove)」と呼びます。単に「溝」と呼ばれることもあります。
これはジャズに限りませんが、一般的にラベルに深溝があるものは古い時代のレコードです。深溝があるか無いかによっても、オリジナルかそうでないかが判断される重要なファクターになります。
中古レコード店ではラベルに深溝があるのものは「DG(deep grooveの略)」、もしくは「DGあり」と商品説明欄で表記されます。
また、時代やものによっては片面のみに深溝がある場合もあります。そのようなものは「片溝(かたみぞ)」と呼ばれ、「片DG」と表記されることがあります。
■プロモ盤、Promo盤、Promotional Copy
ジャズのレコードには「プロモ盤(英:Promotional Copy)」というものが存在します。プロモーションという名からも分かるように、プロモ盤とはレコード会社が宣伝を目的としてラジオ局などに配布した特別仕様のレコードです。
プロモ盤は最初期プレスであるオリジナルに多くみられ、ラベルは白黒印刷になっているなど、レギュラー盤(通常盤)とは異なるラベルデザインになっていることもあります。
プロモ盤は数も少ない、希少なレコードで高い価値を持ちます。それ故にレギュラー盤よりも高い金額での買取も期待できます。
■フラット盤、フラットエッジ、Flat edge、Flat rim
古いジャズのレコードを買い求める方は「フラット盤」という言葉を目にしたことがあるかもしれません。
「フラット盤」とは、1950年代中頃まで製造されていた、盤のフチが平べったいレコードのこと。次の項目で解説するグルーヴガード盤はフチが盛り上がっているのに対し、フラット盤には盛り上がりはありません。
古い時代のレコードということもあり、手に持つとずしっと重みを感じ、分厚い盤が特徴。
「フラット盤」、或いは「フラットエッジ盤」と呼ばれ、英語では「Flat Edge」や「Flat Rim」といいます。
■グルーヴガード、Groove Guard、GG
「グルーヴガード」とは、レコード盤のフチにある盛り上がりのこと。
英語では「groove guard」と書きますが、略して「GG」と表記されることもあります。食べ物のピザで例えるならば”耳”の部分。フチのこの盛り上がりにより、レコード盤を重ねても盤面が擦れずキズを付けないようにするためににあると言われています。
フラット盤とグルーヴガード、盤のフチの構造もオリジナル鑑定の際にはその判別基準のひとつとして着目されます。
■耳マーク、Ear
ジャズのレコードを調べていると、「耳マーク」、「耳」といった言葉を目にします。何のことなのか全く理解出来ない方も多いはず。
これは主に50年代~60年代半ばにかけて、ブルーノートなど複数のジャズレーベルが製造(プレス)を依頼していた米国ニュージャージーにあったPlastyliteというレコード工場が実は関係しています。
このPlastylite社がプレスしたレコードには上の画像のように、人間の耳の形をしたような刻印が盤の内周部にあります。この刻印が通称 耳マーク(世界的には英語で Ear mark)と呼ばれており、厳密には耳ではなくPlastylite社の頭文字Pの筆記体の形を成しています。
耳マークの有無もまたオリジナルか否かの判断基準として重要になる要素です。
■ヴァン・ゲルダー刻印、RVG刻印、VAN GELDER刻印
ジャズのレコードでは、デッドワックス(内周部)にある刻印も重要。
その代表的なものが、アメリカ人録音技師 ルディ・ヴァン・ゲルダー(Rudy Van Gelder)がカッティングした証である通称「ヴァン・ゲルダー刻印」と呼ばれるもの。
彼が使用した刻印にはいくつか種類があり、最初期のものが「手書きRVG刻印」、次に「RVG機械刻印」、更にその次に「VAN GELDER刻印」という順で時代ごとに移り変わってゆきます。
彼はブルーノートやプレスティッジ、インパルス、サヴォイ等、多くのレーベルでの録音に携わり、そのレコードの内側に彼の名が刻まれました。その優れた彼の感性とエンジニアとして優秀な技術は今もなお高く評価されています。
手書きRVG刻印(~1957年頃まで使用
RVG機械刻印(1958年頃から1961年頃まで使用)
VAN GELDER刻印(1962年頃から使用)
■額縁ジャケット、Frame cover
「額縁ジャケット」とは、ジャケットの一辺、もしくは二辺のみが内側で重なっていて盛り上がっている構造のもの。言葉の意味としては、日本語でガクブチとあるように、まるで絵画を壁に飾る額縁のように、そのフレーム部分に似ているから。
1950年代中頃までに製造されたブルーノート、プレスティッジ、コンテンポラリーなどレーベルのレコードに見られる特殊なものでごく限られた年代のみにあるもの。
1950年代終わり頃に製造されたレコードから次第に消えていったものなので、盤のラベル部分同様、ジャズのレコードのオリジナル鑑定に用いられる判断材料となります。熱心な海外のコレクターの間でも、そのまま日本語で「Gakubuchi Frame Cover」と言っても通じるほど世界的にその言葉が浸透しつつあります。
■コーティングカバー、Laminated sleeve
1950年代以降のジャズのレコードにはカバーがツヤツヤしたラミネート加工されたものが多くあります。
このラミネート加工があるカバーを「コーティングカバー(英:laminated sleeve)」、或いは「コーティングジャケット」といいます。
このコーティングはアメリカのレコードだけでなく、イギリス、フランス、ドイツのものにもあります。手に持つと重厚感があり、見た目にもリッチな豪華さがあります。
専門用語はジャズの古いレコードを知る近道
今回はジャズのレコードを説明する際によく使われるやや難しめな専門用語をご紹介しました。
レコードを売ろうとお考えの方にはそのような言葉の意味を教えてくれる人もなかなか無いはず。
エコストアレコードは、長い年月の中で大勢のお客様から貴重なジャズの中古レコードを買取してまいりました。
当店へお売りいただければ、あるで暗号のような専門用語も知っておく必要は全くありません。経験も知識も豊富な査定スタッフがあなたのレコードを丁寧に鑑定するからです。
気楽に売りたい方、信頼できる中古レコード買取業者に任せたい方、レコード買取で損をしたくない方。そんな方にはエコストアレコードへお売りいただくことをお勧めします。
買取についてご不明な点等ございましたら受付までお気軽にお問い合わせください。
お客様からの買取のご依頼、ご質問をスタッフ一同心よりお待ちしております。

筆者: 福田俊一(ふくだ・しゅんいち)
FTF株式会社 制作部/販売部兼務。買取部門のコラムやnoteのほか、販売部門の特集コラムを執筆。大学卒業後にレコード収集に興味を持ち、約15年かけてジャズレーベル、ブルーノートの(ほぼ)すべてのLPをオリジナルで揃えた。
予想以上の高額買取と御社の対応に本当に救われました。
買取価格:¥断捨離の為。また、送料無料でEPレコードも買い取り対象とされていた為、エコストアレコードに買取を依頼しました。
ネットでの謳い文句とは大きく異なる潮対応の業者に何度も嫌な思いをさせられ、誰も信じられないと思っていました。
しかし、御社の誠実な対応には本当に救われました。感謝と共に御社の繁栄を願っています。ありがとうございました。
ジャズのレコード、ピアノトリオ作品の買取はエコストアレコードへ
買取価格:¥当店はジャズの中古レコードの買取を行っており、ピアノトリオ作品のレコード買取のご依頼もよく頂戴します。
査定のお申し込みがある中には、中古レコード廃盤専門店で価格が数万円、十数万円で販売されるものも。
そこまで高額になるワケは、ピアノトリオ作品がとても人気が高い何よりもの証でしょう。
それでは、中古レコード買取においてその価値はどう評価されているのでしょうか。
ジャズのレコードの売却を検討しているあなたのためだけに、気になるピアノトリオ人気作品をこっそりご紹介します。
文:福田俊一(Ecostore Records)
ピアノトリオって何?
まず、ピアノトリオとは一体何なのか説明しましょう。
トリオとはその名の通り、3人組、三重奏という意味。
ジャズにおいてピアノトリオとは、ピアニスト、ベーシスト、そしてドラマーという、3人編成によるバンド演奏のことです。
例えば、そこにサックス奏者が一人加わったとします。するとバンドは4人編成となり、四重奏、またはカルテット(quartet)という名に変わります。更に、そこにトランペット奏者も加わったとすると5人編成となり、五重奏、またはクインテット(quintet)という呼び方に変わります。
ピアノトリオによる作品では、純粋なピアノ演奏を楽しめることもあり、ビギナーだけでなくコアなジャズ愛好家にも根強い人気があります。
■トリオ作品を多く残したピアニスト
ビル・エヴァンス(Bill Evans)
オスカー・ピーターソン(Oscar Peterson)
レッド・ガーランド(Red Garland)
アーマッド・ジャマル(Ahmad Jamal)
トミー・フラナガン(Tommy Flanagan)
エロル・ガーナー(Erroll Garner)
ラムゼイ・ルイス(Ramsey Lewis)
キース・ジャレット(Keith Jarrett)
など
売りたいあなたには知ってほしい、ピアノトリオ人気作品
ジャズは多くの音楽好きから愛される音楽ジャンル。その中でもピアノトリオによる作品は安定して人気が高い印象です。
人気は高価買取が可能かどうかを左右する大きな要素でもありますから、もしピアノトリオによる貴重なレコードをお持ちなのであれば、買取専門店へ査定のお申し込みをしてみることをお勧めします。
ピアノトリオ名作といわれるものにはどのようなものがあるか、エコストアレコードがここでいくつか紹介してみます。
Horace Parlan / Us Three(Blue Note, 型番:BLP 4037)
1960年発表。
ジャズの名門レーベル、ブルーノートにおけるピアノトリオ名盤といえば間違いなくこのアルバム。ピアニスト、ホレス・パーランの『アス・スリー』。
パーランは生まれた年に病が原因で右手が部分的に不自由に。しかし、彼はそのハンディキャップを、左手で巧みに打鍵し右手の不利を補うことでカバーしました。
この作品の1960年当時発売されたオリジナルはとにかく数少なく珍しいうえ、高額盤ということでもジャズファンの間では有名です。中古市場でも滅多にお目にかかれない、まさにお宝のような一枚です。
言うまでもなく買取で非常に高額になる作品です。状態が良好であれば10万円前後での買取になります。
Bill Evans / Trio 64(Verve, 型番:V6-8578)
1964年発表。
ビル・エヴァンスは言わずと知れた米国人ジャズピアニスト。マイルス・デイヴィスの歴史的傑作『Kind Of Blue』にも参加した他、数々の優れたリーダー作品を発表、彼はモダンジャズにおいて最も評価が高いミュージシャンのひとりです。
このアルバムは、デビュー以来在籍していたリバーサイドを離れ、ヴァーヴから発表したピアノトリオ作品。ベース奏者はゲイリー・ピーコック、ドラマーにはポール・モチアンが参加。
ヴァーヴ時代には幾つもの作品をリリースしていますが、その中でもピアノトリオ名作としてファンに愛されるアルバムです。
Oscar Peterson / We Get Requests(Verve, 型番:V-8606)
1964年発表。
オスカー・ピーターソンはカナダ・モントリオール出身のジャズピアニスト。ジャズを始める前はクラシック音楽のピアノを勉強して演奏していたとのこと。
1949年に名プロデューサー、ノーマン・グランツが主催するJATP(ジャズ・アット・ザ・フィルハーモニック)の一員として米国ニューヨークにあるカーネギーホールでパフォーマンス、大きな成功を遂げました。
その後、グランツが設立したレーベル、ヴァーヴと契約。以降、60年代半ばまで同レーベルへ多くの作品を吹き込み、名盤と呼ばれる傑作を数多く残しました。
本作はそんなヴァーヴから発表した作品群では後期の一枚。ベースにはレイ・ブラウン、ドラムにはエド・シグペンという彼が全幅の信頼をおくトリオでの演奏。「イパネマの娘」や「酒とバラの日々」などを収録、当時大ヒットしたボサノヴァの名曲からスタンダードまで、華麗なピアノを余すことなく披露しています。
その内容の良さは、ピアノトリオ作品としてジャズ界随一。また、この作品のオリジナルは殆どがステレオ盤ですが(型番:V6-8606)、数が少ないモノラル盤の方が価値は高く、中古レコードとしてはモノ盤の方が高く買取されます。
山本剛 / ミッドナイト・シュガー(Three Blind Mice, 型番:TBM-23)
1974年発表。
近年、世界中でますます人気が高まっている日本のジャズレーベル、スリー・ブラインド・マイス(TBM)。米国で生まれたジャズという音楽は、50年以降 日本でも独自の発展を遂げ、本場に勝るとも劣らない至高のアルバムが録音されてきました。
同レーベルの作品は、リリースされた当時 我が国ではどれも実際のクオリティよりも評価が低かったようです。しかし、ここ十数年になると人気はグングン上がる一方。市場で見かける頻度もめっきり減り、いつしかファンにとっては喉から手が出るほど欲しい希少なレコードに。
こちらはTBMを代表するピアニスト、山本剛のデビュー作にして傑作ピアノトリオアルバム。まだ25歳とは思えない、ベテランの余裕すら感じる玄人好みな演奏が世界規模で大人気です。
当店ではこちらの商品の帯と冊子が付属する状態が良好なものを10,000円で買取しております。
ジャズのピアノトリオ作品、レコード買取ならエコストアまで
ビル・エヴァンス、オスカー・ピーターソン、レッド・ガーランド。ジャズの人気作品にはピアノトリオによる録音作品がいくつもあります。
ビッグバンドのような大編成での演奏も最高ですが、トリオ編成での少人数演奏も非常に魅力的です。
そんなピアニスト作品のレコードには高額になるものが多々あります。中には思わず驚くような金額で売買されるものまで。
「昔買って聴いていたジャズのレコード。最近はもう聴いていないから売ってみようかな?」とお考えのあなた。
中古レコードの買取なら是非ともエコストアレコードにお任せください。
あなたがそのレコードを大切にしているように、一枚一枚、私どもが丁寧に査定致します。
そのレコード愛、ジャズ愛を別の持ち主に繋ぐ重要な役割を当店が責任もって果たします。
買取に関するご不明な点がございましたら当店受付までお気軽にお問い合わせください。

筆者: 福田俊一(ふくだ・しゅんいち)
FTF株式会社 制作部/販売部兼務。買取部門のコラムやnoteのほか、販売部門の特集コラムを執筆。大学卒業後にレコード収集に興味を持ち、約15年かけてジャズレーベル、ブルーノートの(ほぼ)すべてのLPをオリジナルで揃えた。
90年代ジャズ作品、中古レコード買取では高い?安い?
買取価格:¥中古レコード買取という側面からみると、90年代のジャズ作品にはある傾向が見受けられます。
それは、製造枚数であれレコードで発売された作品数であれ、数がそれ以前の時代よりも少ないということ。
80年代初期にCDが登場し、86年頃にそれまで音楽を楽しむ主なツールだったレコードとのシェア率が逆転。以降、レコードは多くの家庭から徐々に姿を消してゆく運命に。
そのため、CDではよく見かけるけれど、レコードとしては希少な作品がジャズにはあります。
中古レコードにとって、希少性はまさに高価買取となる大きな理由のひとつ。中古市場ではどんな作品が人気なのか、あなたは知ってみたくありませんか?
今回は、知っているようで知らない90年代ジャズのレコード作品についてご紹介します。
あの時のジャズ作品レコードは人気?
ジャズのレコード作品には、古いものも最近流行りのものも、ヴァリエーションも豊かに沢山の種類があります。
そんな中、90年代に発売されたレコードはどちらかと言うと数が少ないのが特徴。それ故に人気タイトルであれば高価買取されるものも。
ここで、まさにそんな時代に世に送り出されたジャズ作品のレコードをいくつか解説してみましょう。
Roy Hargrove / Diamond In The Rough(Novus, 型番:3082-1-N)
1990年発表。
ロイ・ハーグローヴは、1997年に『Habana』、2002年には『Directions in Music: Live at Massey Hall』で2度もグラミー賞に輝いたトランペット奏者。90年~2000年代を代表するジャズミュージシャンの一人です。
ソニー・ロリンズ、オスカー・ピーターソン、ハービー・ハンコック等、古くから活躍するジャズレジェンドとも多数共演を果たし、彼らからその才能を称賛されたことも。
一方、ハーグローブの多彩さはジャズ以外の音楽でも発揮されました。彼の名が冠され、自身がリーダーとなり結成されたRHファクター(The RH Factor)が2003年にリリースしたアルバム、『Hard Groove』はジャズの他、ファンク、ソウル、ヒップホップやゴスペルミュージックの要素を取り入れた人気作。当時この作品はLPレコードでも発売され、現在 人気が高まり中古市場で高額になっています。
本作はそんなハーグローブにとっての記念すべき初リーダー作。セロニアス・モンクの名曲「Ruby My Dear」や自身のオリジナル曲を収録。その後の彼の活躍を暗示するかのような、”ダイヤの原石”というタイトルも印象的。
2018年、彼は病気のため49歳という若さでこの世を去りましたが、彼が残したレコード作品はこれからもファンに高く評価されてゆきます。
Natalie Cole / Unforgettable With Love(Elektra, 型番:61049-1)
1991年発表。
ナタリー・コールはジャズピアニストであり偉大なるボーカリスト、ナット・キング・コールの娘。1975年のデビュー以来、R&Bとポップス歌手として多くのヒット作を残しました。
本作は、「L-O-V-E」や「Smile」等、父親が愛唱したジャズの名スタンダード曲を彼女がカバーした作品。そしてハイライトでもある「Unforgettable」では、亡き父ナット・キング・コールの唄声がオーバーダビングされ、親子二人は時空を超えてデュエットを披露。
同作は全米チャートで1位を獲得、同年のグラミー賞では最優秀アルバム賞に輝きました。当時としては異例の大ヒットを記録したジャズアルバムとなりました。
CDでは比較的多く出回っている作品ですが、レコードでは希少な存在のため中古市場では高額で取り引きされています。
Ronny Jordan / The Antidote(Island Records, 型番:ILPS 9988)
1992年発表。
ロニー・ジョーダンは1962年生まれ、英国ロンドン出身のジャズギタリスト。90年代に大流行したイギリスのクラブジャズシーンを盛り上げた一人。彼の音楽はジャズとヒップホップ、そしてR&Bが見事に調和しており、アーバンジャズと呼ばれました。
この作品では、クラブジャズに上手くアレンジされたマイルス・デイヴィスの大名曲「So What」を収録。当時ロンドンで旋風を巻き起こしていたアシッドジャズムーブメントが誇る傑作アルバムとなりました。
2019年にはMusic On Vinylというレーベルから限定盤の金色仕様のカラーレコード、そして180グラム重量盤仕様という2種類で再発されたのも記憶に新しい作品です。
Diana Krall / All For You (A Dedication To The Nat King Cole Trio)(Impulse!, 型番:ORG 006)
1996年発表、2009年レコード発売。
米ジャズレーベル、インパルスからリリースされたカナダ人女性ボーカリスト、ダイアナ・クラールの第3作目。ジャズ歌手、ナット・キング・コールへのトリビュート作品。
CDのリリースから遅れること13年、2009年に180グラム重量盤LP2枚組で初レコード化。さらに、2016年には45回転高音質LP2枚組仕様(型番:ORG 006-45)でも再発されました。
Cassandra Wilson / Traveling Miles(Blue Note, 型番:7243 8 54123 1 8)
1999年発表。
カサンドラ・ウィルソンは、1996年と2008年、グラミー賞を2度受賞した経歴を持つ90年代を代表するジャズシンガー。
75年にプロとして活動を開始した彼女は、93年にブルーノートと契約。デビュー作『Blue Light ‘Til Dawn』がヒットし、ジャズファンの間でその名が広く知れ渡りました。
こちらは彼女にとって13枚目となるアルバム。マイルス・デイヴィスが演奏した楽曲にスポットライトを当てたトリビュート集。
※写真は2014年に発売された再発盤。
90年代ジャズ作品のレコードを売るなら今
ここ数年、一度は影が薄くなったレコードに再び大きな注目が集まっているのをご存知ですか?
レコードが何処の家庭にもあった世代の方々がまた戻ってきているだけでなく、全く馴染みがなかった若い世代の方々も興味を持って今レコードを聴いています。
レコードは国境を越え、世代も超えて音楽を楽しめるまさにボーダーレスな音楽ツール。まず物として所有する嬉しさがあります。手入れしたり、片面が終わったらプレーヤーでひっくり返したりする手間もありますが、それもまた音楽を聴く喜びを直に感じるレコードの面白さ。その点がCDとはまた違う良さであり魅力でしょう。
いつの時代も、ジャズには聴くものを魅了する不思議な力があります。
チャーリー・パーカーがジャズクラブでアルトサックスを奏で観衆を虜にした50年代、ジョン・コルトレーンが『至上の愛』を吹き込んでジャズ史に大きな1ページを残した60年代、ハービー・ハンコックがヴォコーダーを駆使して大活躍していた70年代。しかし、決してそれだけではありません。
90年代もジャズには数多くの歴史が刻み込まれました。名盤と呼ばれる人気作品が揃っています。
レコードが誰にも聴かれず、ただ部屋の片隅にしまってあるだけなら、もったいないことだと思いませんか?その中に名盤レコードがあるかもしれません。
不要なジャズのレコードの買取は、中古レコード買取専門店エコストアレコードにお任せください。
あなたからのお問い合わせを心よりお待ちしております。
文:福田俊一(Ecostore Records)
教えます。中古レコード買取で気になる、近年ジャズ作品のこと
買取価格:¥エコストアレコードでは近年ジャズのレコード作品ももちろん買取しています。
ジャズは昔も今も人気が高い音楽ジャンル。ディキシーランドやモダンジャズ、70年代以降のフュージョンなど、その長い年月の中でジャズは少しずつ進化しています。
21世紀に入ってからもジャズの進化は止まる気配はありません。当然、古き良きスタイルのジャズもしっかりと継承されていますが、中には他の音楽ジャンルの要素を吸収しているものも。
近年人気ジャズ作品にはどんなものがあるかエコストアレコードが解説してみましょう。
文:福田俊一(Ecostore Records)
知っておきたい近年ジャズの盛り上がり
ジャズというと、あなたはどんな印象を持っていますか?親しみやすい音楽、それとも敷居の高い音楽でしょうか。
ジャズは19世紀末から20世紀初頭にアメリカ南部にある街、ニューオリンズで誕生したという説が有力。様々な文化や音楽性を持った人種が集まったうえ、当時奴隷制があり社会的に抑圧されたアフリカ系アメリカ人が表現した音楽がジャズになったとされています。ジャズの根底にはブルースがあるのがまさにその証拠でしょう。
産声を上げてからおよそ100年。ジャズという音楽も変化しています。
そんな中、近年のジャズには、ヒップホップやR&Bといったクラブミュージックの影響を色濃く感じさせる作品も。
黄金時代、全盛期といわれる1990年代のヒップホップにはジャズをサンプリングした楽曲が無数にあり、音楽だけでなくヒップホップ文化自体にも影響を与えたのは言うまでもありません。
近年のジャズ作品にはそれと真逆の現象が起きている、つまり、ヒップホップの影響を受けたジャズが作られるようになった、ということです。
ジャズに限らず、音楽というのは時代とともにこうして変化・進化してゆくものなのでしょう。
近年ジャズ作品にはどんなものがある?
ジャズは誕生してからずっと前進しています。ルーツとなる音楽性は変わりませんが、ジャンルとしての方向性が面白いように枝分かれしてゆき、結果的に幅が広がって多くのファンを夢中にしているのです。
あの日、あなたがレコード店で、もしくはインターネットで購入した発売されたばかりのそのジャズのレコード。もしかすると、もう既に中古レコード買取で高額商品になっているかも。
ジャズ好きなら知っている、近年人気レコード作品をいくつか例として挙げてご紹介します。
Norah Jones / Live From Austin, TX(New West Records, 型番:NW5017)
2008年発表。
「Don’t Know Why」を収録し大人気を博した2002年発表の彼女のデビュー作『Come Away With Me』。そして2004年の2作目『Feels Like Home』、2006年の3作目『Not Too Late』という3作品からの楽曲をパフォーマンスしたテキサス州オースティンでのライブ盤。
内容の良さだけでなく、LPレコードが180グラム重量盤2枚組仕様になっており高音質でも人気な作品です。
Stacey Kent / The Changing Lights(Pure Pleasure, 型番:PPAN 17529)
2013年発表作品、14年には180g重量盤2枚組仕様でLPが発売。
ステイシー・ケントは英国を活動の拠点にする米国ニュージャージー出身の女性ジャズシンガー。
本作は彼女の夫でもあるジム・トムリンソンのプロデュースのもと、自身のオリジナル楽曲の他、ブラジル音楽の名曲を穏やかでありながらも情熱的にカバー。収録曲「The Summer We Crossed Europe In The Rain」と「Waiter, Oh Waiter」は17年にノーベル文学賞を受賞した日系英国人小説家カズオ・イシグロ氏による作詞の素晴らしい曲。
21世紀版 正統派ジャズボーカルといったイメージですが、ポップス的な印象も感じさせてくれます。
Jose James / Yesterday I Had The Blues(Blue Note, 型番:00600406593887)
ホセ・ジェイムズは1978年米国ミネソタ州生まれのジャズシンガーで、影響を受けたのはビリー・ホリデイだそう。
彼は2000年にNYへ活動の場を移し、著名な英国人DJ ジャイルス・ピーターソンが興した独立レーベル、ブラウンズウッド・レコーディングズとサイン。同レーベルから発表した『The Dreamer』と『Blackmagic』の2作品は評価が高く、当時ジャズとクラブミュージックの双方で大きな話題となりました。
2012年にはブルーノートへ移籍。同年にベルギーで行ったビリー・ホリデイをトリビュートしたライブがきっかけとなり、その3年後にリリースされたのが本作。
ホリデイの代表曲「Strange Fruit(邦題:奇妙な果実)」や「Good Morning Heartache」、「Body And Soul」など彼女がかつて愛唱したナンバーが並びます。
Kamasi Washington / The Epic(Brainfeeder, 型番:BF050)
2015年発表。180g重量盤LP3枚組、ボックスセット仕様。
カマシ・ワシントンは1981年米国ロサンゼルス生まれのテナーサックス奏者。
彼が共演したミュージシャンはウェイン・ショーター、ハービー・ハンコックといったモダンジャズのレジェンドのほか、ローリン・ヒルやナズ、スヌープ・ドッグ、フライング・ロータスといった実に多彩な顔ぶれ。ワシントン自身も次世代のジャズシーンで重要な存在を担うこと間違いありません。
LPレコード3枚組、収録時間も170分超というから迫力も満点です。
Miles Davis & Robert Glasper / Everything’s Beautiful(Columbia, 88875157821)
2016年発表。Red-Wax LP仕様。
ロバート・グラスパーは05年に名門ブルーノートからデビューした米国人ジャズピアニスト。12年には『ブラック・レディオ』がグラミー賞で最優秀R&Bアルバム賞を受賞。
彼の音楽の特徴は、ジャズをベースにしつつもヒップホップやR&Bなど、ジャンルの垣根を越えて自分自身を上手く表現していること。60年代からモダンジャズの第一線で活躍しているハービー・ハンコックの楽曲をカバーしたと思えば、ラッパーであるコモンやQティップ、マック・ミラーといったラッパーのアルバムにも客演する、いかにも今の世代のジャズマンといった器用なミュージシャンです。
本作では同レーベルの大先輩でありジャズの偉人であるマイルス・デイヴィスの楽曲を基にグラスパーが尊敬の念を込めて再構築した異色作。マイルスのバンドに所属したジョン・スコフィールド、往年の名ソウルシンガー スティービー・ワンダーの他にも、ハイエイタス・カイヨーテやエリカ・バドゥといった今の音楽シーンの最前線を走る豪華ミュージシャンが参加。
収録曲「Violets」では大傑作『Kind Of Blue』からビル・エヴァンスのピアノのフレーズを大胆にもサンプリング。マイルスを代表する名曲の一つ、「Milestones」はジョージア・アン・マルドロウを迎えオリジナルとは違った風味に仕上げられています。
Gregory Porter / Nat “King” Cole & Me(Blue Note, 型番:5791499)
2017年発表。LP2枚組仕様。
グレゴリー・ポーターは1971年生まれ、カリフォルニア州出身のジャズヴォーカリスト。2010年にMotema Musicからリリースした『Water』でデビュー。同レーベルにもう1作残した後、2013年にはブルーノートへと移籍。
2013年に新天地BNで録音した『Liquid Spirit』は翌年のグラミー賞でベスト・ジャズ・ボーカル・アルバムを受賞。人気ミュージシャンの仲間入りを果たし、若いジャズファンの心を掴んで離しません。
本作はポーターにとって5枚目となる作品。この作品では、彼の幼少期と自身の歌手人生に大きな影響を与えたナット・キング・コールの楽曲をカバー。「L-O-V-E」や「Smile」など、ジャズボーカル史に残る伝説的シンガーの名曲をその独特の低い声でソウルフルに歌っています。
近年ジャズのレコードにも高価買取されるものがあるかも
近年のジャズレコード作品の特徴の一つに、製造枚数の少なさが挙げられます。1970年~80年代に発売されたLPは、当時はレコードで音楽を楽しむことがまだ主流だったため枚数も今と比較にならないほど多く製造されていました。
しかし、80年代になると音楽の主流となるメディアがCDへと移り変わったことでレコードの生産数は激減。
以降、長くCDが主流でしたが、世間はいつしかストリーミングで音楽を楽しむ時代に。
元々レコードの生産数が少ないことには変わりなく、2000年以降にリリースされたジャズ作品は再発されることもあまりないため廃盤になりやすい傾向にあります。レコードというのは廃盤になると入手困難になるため価格相場が上がってゆきます。
こちらでご紹介した近年ジャズのレコード以外にも知らない間に価格が上がってきている作品があります。発売当時こそ2,000円台で新品で購入したものでも、レコードの買取ではアッと驚く金額になることもあるかもしれません。
レコード自体の人気が再燃している今こそ、もう聴かないその一枚を当店で査定してみてはいかがでしょうか?

筆者: 福田俊一(ふくだ・しゅんいち)
FTF株式会社 制作部/販売部兼務。買取部門のコラムやnoteのほか、販売部門の特集コラムを執筆。大学卒業後にレコード収集に興味を持ち、約15年かけてジャズレーベル、ブルーノートの(ほぼ)すべてのLPをオリジナルで揃えた。
買取専門店が知っているジャズの高価レア盤レコードの特徴とは?
買取価格:¥ジャズのレコード買取では、どのようなレア盤が高価買取されるかよく知らないという人もいます。
レコードはただでさえ奥深い世界ですが、ジャズは古い音楽なのでなおさら。
中古市場で流通するものは値段も数百円のものから、数十万円ものまで。値段も価値もピンキリです。
しかし、貴重なレコードがそうして高額で販売・買取されることからも分かるように、ジャズは人気がまだまだ非常に高い音楽ジャンル。
ジャズのレコードを売ろうと検討している方のために、どのようなレア盤が高額で買取されるのかご紹介してみます。
文:福田俊一(Ecostore Records)
ジャズのレコードがレア盤化する仕組み
ジャズに限りませんが中古レコードの中にはとても珍しいもの、俗に言うレア盤が存在します。
非常に高額で取り引きされるものもあり、コレクターにとっては高嶺の花として垂涎の的となります。
数あるジャズの中古レコードでもよく見かけるものと滅多にお目にかかれないものがありますが、それではこの2つにはどのような違いがあるのでしょうか?
■よく見かけるジャズのレコードの特徴
・発売当時から人気が高く、大量のレコードが製造された。
・今も人気がある一方、市場では中古盤の数も多くあるため商品の値段は上がっていない。
■レア盤化するジャズのレコードの特徴
・発売当時は人気がなく、ごく僅かな量のレコードしか製造されなかった。
・時代を経て作品が再評価されたが、元々製造された枚数が少なかったため、人気が上がるのに比例して中古市場での商品の価格相場もグッと上がった。
レア盤の法則。レコードにまつわる希少性と需要の関係
中古レコードの価格というのは市場での希少性(流通量)と需要(人気)によって変化します。
例えば、世界中で50枚ほどしか現存しないレコードは中古市場では殆ど流通しません。数万人のジャズ愛好家が「欲しい」と探してもとにかく入手困難な状態。まさしくこれこそ、レコードの希少性が高まっている状態です。
希少性が高い、レアなレコードというのは需要が高いため、商品価格も上昇する傾向に。ただし、あまり滅多に見かけない珍しいレコードであっても人気を伴っていなければ勿論価格が上がることはありません。
中古レコードとしての保存状態によっても価格は上下しますが、基本的にレア盤というのは値段が高額なもの。つまり、希少性が高く、人気も高いとレコードというのは必然的にレア盤となります。
これこそレア盤の法則だといえるでしょう。
ジャズ好きなら知っておきたいオリジナル盤のこと
ジャズの中古レコードをお持ちのあなたは、オリジナルという言葉は耳にしたことがありますか?
オリジナルとは初版と同じ意味。つまり、歴史上初めて製造された貴重なレコードのことです。
中古品として初版が最も価値が高いのは本(書籍)も同じですね。骨董品のように大切に扱われる理由は、過去のものはこれからはもう新たに製造できないから。60年も前に製造されたレコードは、今の時代になって復刻自体はできてもそれがオリジナルと同等の価値を持つことはあり得ません。
このように復刻されたレコードは一般的に再発盤(またはリイシュー)と呼ばれ、オリジナルと比べるとその商品価値は落ちます。中には高価な再発盤もありますが、基本的に再販されたレコードは価値が落ちます。
オリジナルと再発盤を比べると、余程のことがない限り間違いなくオリジナルの方が高い金額で売買されます。
ここで、高価買取されるレコード作品をひとつ例に挙げて解説します。
Bill Evans / Portrait In Jazz(Riverside, 型番:RLP 12-315)
1960年発表。
繊細で抒情的、そして知的であり情熱的な天才ピアニスト ビル・エヴァンスの一枚。彼はジャズピアニストの中でも最も人気がある一人です。
本作は彼が同時期に米国のジャズレーベル、リバーサイドへ残した作品の中でも『エクスプロレーションズ』、『ワルツ・フォー・デビイ』、『サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』と合わせて4部作と呼ばれ、傑作として名高いアルバム。
オリジナルはモノラル盤が型番がRLP 12-315で、青くやや小さめなラベルデザイン。ラベル面には深溝(ディープ・グルーヴ)と呼ばれる溝があります。
状態の良いオリジナル盤であれば10万円程度での買取となります。
ビル・エヴァンス / ポートレイト・イン・ジャズ(ビクター音楽産業, 型番:SMJ-6144)
1976年に日本のビクターから発売された国内盤。当時の定価は2,200円。
ジャズの日本盤レコードは、世界初発売となるものを除くと、殆どのものがやはり再発盤になります。
当時製造された枚数も大量にあるため、オリジナルと比べると商品価値はやはり落ちます。
こちらの国内盤の買取は、帯が付いて状態良好なものが数百円ほどになることが多いようです。
Bill Evans / Portrait In Jazz(Original Jazz Classics, 型番:OJC-088)
こちらはオリジナルから23年後、1983年に発売された再発盤。ジャズ名盤の再発を多く手掛けた米国のレーベル、オリジナル・ジャズ・クラシックス(OJCとも呼ばれる)からのリリース。
かなり後期の再発盤ということもあり、価格相場はオリジナルと比べると桁がいくつも違うほど落ちてしまいます。
このように、一見どれも同じレコードのようですが、ジャズの中古レコードはオリジナルか再発盤かによって販売額も買取額も桁違いの差が生じます。
これらを比較することで私どもが伝えたいのは、再発盤は買取額が安いということではなく、逆にオリジナルはこれほどまでに高い価値を持っているということ。
あなたがお持ちの貴重なジャズのレコード、もしかするとオリジナル盤で非常にレアな一枚かもしれません。
これぞレア盤。希少&人気なジャズのレコードをご紹介
ジャズのレコードの買取で高額になりやすいのは何と言ってもオリジナル。再発盤にはない貴重さが初版にはあります。
ここでファンが欲しがる、珍しくなおかつ人気が非常に高いレコード作品をいくつかご紹介します。
Donald Byrd / Byrd In Flight(Blue Note, 型番:BLP 4048)
1960年発表。
言わずと知れたジャズの名門レーベル、ブルーノート。そんなブルーノートのレコード作品には高価なレア盤が沢山あります。正確には、とても珍しい一方で、非常に人気が高いことでどのタイトルもレア化しています。
本作はブルーノートで長年活躍したトランペット奏者、ドナルド・バードのアルバム。
テナーサックスにハンク・モブレー、アルトサックスにはジャッキー・マクリーンを迎え、バードのトランペットと合わさったサウンドの厚みが聴きどころの名盤です。
オリジナルは中々入手困難になっていることもあり高額で売買される貴重なレコードです。
当店ではこちらの作品の状態が良いオリジナルを35,000円で買取しています。
John Coltrane / A Love Supreme(Impulse!, 型番:AS-77)
1965年発表。
邦題は『至上の愛』。50年~60年代のジャズ史において大きな功績を残した名サックス奏者、ジョン・コルトレーンによる大傑作アルバム。
「承認 / 決意 / 追求 / 賛美」という4部構成。廃盤専門店で売っているのを見かけただけでも運良く感じられるほど、その人気の高さ故にジャズファンにとっては神々しく映る貴重なレコードです。
この作品もオリジナル盤であれば高額での買取となります。
八木正生 / セロニアス・モンクを弾く(キングレコード, 型番:SKC 1)
1960年発表。
高価買取されるのはなにも海外のレコードだけではありません。日本人ジャズミュージシャンのものにだってあります。
八木正生(やぎまさお)は1932年生まれのジャズピアニスト。米軍基地での演奏などを経て、日本に本格的なジャズがまだ根付いていない時期から活躍。我が国におけるジャズの礎を築きました。60年代以降は主に映画音楽制作を行いました。
本作は米国の名ピアニスト、セロニアス・モンクの楽曲を取り上げた作品で、八木にとっての初リーダー作。
70年~80年代には複数回に渡って再発盤が発売されたことから、60年発売のペラジャケット仕様のオリジナル盤は希少になっておりひと際高い人気を集めます。
今までその内容の良さに対して過小評価されていた日本人ジャズミュージシャンの作品。若い世代には「和ジャズ(わじゃず)」とも呼ばれ、インターネットで容易に音源の視聴ができたり作品情報が知ることができることから、何と世界中のジャズ愛好家からも熱い眼差しが注がれています。
八木正生のこの作品だけでなく、日本人ジャズミュージシャンの中古レコードには値段が高騰しているものもあるためずばり今こそ売り時だといえます。
ジャズのレア盤を売るなら、エコストアをおすすめしたい理由
「家にあるジャズのレコードを売ってみたいけれど、何処にどう売ればいいのだろう?」
今の時代はネットの恩恵もあり、ちょっと調べれば中古レコードを買取する業者が無数に検索結果へ表示されます。しかし、非常に便利な反面、どの店に売るべきかなおさら悩んでしまう方が沢山います。
そんなあなたに是非ともご利用いただきたいのが、何を隠そうエコストアレコードなのです。
当店は1994年の創業以来、多くのお客様にご利用いただき、これまで買取してきたレコードの枚数も1,000万枚を突破。
買取をご利用になったお客様の満足度の高さのヒミツ。実は、それは当店の「売り方」にあります。
当店は国内に実店舗を3店舗構え(渋谷2店舗と下北沢)、それぞれの地域に根付いた音楽文化に合った品揃えを展開し販売しています。また、2018年7月には米国ニューヨーク市ブルックリンへ初の海外店舗をオープン。以前より海外で人気が高い日本盤レコードが買える店と現地で知られ、毎日多数のお客様にご来店頂いております。
当店の「売り方」はそれだけではありません。
ECサイトを通じてのインターネット通信販売、国内外ネットオークションへの出品、そして海外の業者への卸販売など、買取したレコードの販売先は実に様々。国内だけでなく、世界中のレコードを欲しいとするお客様へ、確実にお届けできる販売チャネルが当店にはあります。
販売先を店頭販売に限定しないため、国内外問わず、一つの中古レコード商品の価値を最も高く見出すそれぞれに最適なマーケットでの販売が実現。つまり、中古レコードを最も高額で販売できるシステムを当店は確立しているのです。
当店のレコードの「売り方」は、当然 買取額にも反映されています。今まで不人気とされていた中古レコード作品でも、エコストアレコードであれば他店よりも高く買取できるものが多数あるほど。
あなたが集めた大切なジャズのコレクション、そんなエコストアレコードに売らないなんて損だと思いませんか?
ジャズのレア盤の買取はエコストアレコードに決めた!
このコラムではジャズのレアなレコード作品について解説しました。しかし、ジャズにはありとあらゆるレア盤があるのも事実。今回ご紹介した作品数点もほんの一部にすぎません。
レア盤は希少でなお且つすこぶる人気が高い作品。そんな珍しいレコードを「どの業者へ売っても同じでしょう」とお考えならそれは大間違いです。
エコストアレコードにはジャズに詳しい査定スタッフがいるだけでなく、その販売先の豊富さから他社には負けない高価買取も可能。
いままさにあなたの手の中にあるそのジャズのレコード、売るならたった一回しか売れません。それなら信用できる中古レコード買取業者に任せて安心するのが一番。
あなたのジャズのレコード、世界中のレア盤を熟知したエコストアレコードが1点1点大事に査定いたします。
レコードブーム再燃と度々話題になるここ数年ですが、レコードを売るなら紛れもなく今こそ最大のチャンス。
買取に関するご不明な点やご相談等ございましたら、お気軽に当店受付までお問い合わせくださいませ。

筆者: 福田俊一(ふくだ・しゅんいち)
FTF株式会社 制作部/販売部兼務。買取部門のコラムやnoteのほか、販売部門の特集コラムを執筆。大学卒業後にレコード収集に興味を持ち、約15年かけてジャズレーベル、ブルーノートの(ほぼ)すべてのLPをオリジナルで揃えた。
ジャズボーカルとは何?中古レコード買取専門店が教えます
買取価格:¥エコストアレコードでは、ジャズボーカルのレコード買取のご依頼をよく頂戴します。
ジャズは人気が非常に高い音楽ジャンル。ボーカル作品を熱心に聴く愛好家も多くいます。
サックスやピアノといった、楽器を演奏するミュージシャンが主役になるものとは違い、歌手が詩を表現力豊かに唄う様は聴きごたえたっぷりで魅力的。
それでは、ジャズボーカルのレコード作品にはどのようなものがあるのでしょうか?
レコード買取を考えているあなたのために、ジャズボーカルとは一体どんなものか解説してみましょう。
文:福田俊一(Ecostore Records)
ジャズボーカルとは?
ジャズボーカルのレコードをお持ちですか?
ジャズというと、一般的にはジャズという音楽全体のことを指します。
一方、ジャズボーカルというと、その大きなジャズという音楽ジャンルの中にあるカテゴリのことを指し、ミュージシャンが楽器を奏でるだけでなく歌手が歌を唄っているもののことを言います。
歌手が唄うには伴奏が必要ですが、作品によっては大物ミュージシャンが参加していることも多くあり、歌の華やかさを更に盛り上げています。
ジャズボーカルの良さは、楽器では表現できない歌詞の世界もその大きな魅力の一つ。恋の辛さを歌った切ないバラードもあれば、幸せな気持ちになるご機嫌な曲もあります。
ジャズ愛好家にはミュージシャンによる楽器演奏(インストルメンタル)だけでなく、ボーカルも大好きだという方も多くいます。
ジャズボーカル人気作品レコードをご紹介
ジャズボーカルは根強い人気があるカテゴリ。レコードにも人気作品が沢山あります。
ここで、ジャズボーカル作品のレコードにはどんなものがあるか、エコストアレコードがいくつかご紹介します。
Chris Connor / Sings Lullabys Of Birdland(Bethlehem, 型番:BCP 1001)
1954年発表作品。
スタン・ケントン楽団から巣立った女性シンガー、クリス・コナー。
彼女のデビュー作である同アルバムはその名を轟かせた代表作であり、ベツレヘムにとって初の10インチとなった作品。(コナーは同レーベルで10インチを2枚、LPを2枚吹き込んだ)
圧倒的なまでのその歌唱力はジャズボーカルファンを魅了してやみません。
Nat King Cole / Unforgettable(Capitol, 型番:T-357)
1953年発表作品。
男性ジャズヴォーカリストの”王様”といったらそれはナット・キング・コールのこと。
ピアノトリオを組んでいたコールは1930年代後半に注目を集めるように。43年に「Straighten Up and Fly Right」という曲を歌ったところヒット。柔らかく、低いバリトン・ヴォイスが特徴です。
そんな彼を代表する名曲の一つがこの「アンフォゲッタブル」。当時も今も変わらぬファンが多い作品です。
Julie London / Calender Girl(Liberty, 型番:SL 9002)
1956年発表作品。
ジャズシンガー、ジュリー・ロンドンが1月から12月まで、12つのそれぞれの月をテーマにした曲を歌うジャズボーカル名作。「I’ll Remember April(邦題:4月の思い出)」等収録。
毎月の季節イベントの仮装をしたロンドンのジャケット写真もとてもチャーミングです。
Julie London / Around Midnight(Liberty, 型番:LST-7164)
1960年発表作品。
米国ロサンゼルスで録音されたジュリー・ロンドンのゴージャスな印象の名作。夜中(アラウンド・ミッドナイト)に関連する楽曲を彼女が大人の余裕たっぷりに歌っています。
天に向かってスッと伸びたロンドンの脚が、時計の0時を指す長針と短針を模しているジャケットデザインも秀逸。
ジュリー・ロンドン / ひとりぼっちのジュリー(東芝音楽工業/Liberty, 型番:LP-7052)
国内盤ペラジャケット仕様 / 赤盤
アルバムの英題は『Lonely Girl』。56年に米国での発表から遅れること7年、63年に日本で発売された国内盤レコード。当時の定価は1,800円。
写真にある「半掛け帯(はんかけおび)」は、ビートルズの東芝盤でも見られる非常に短期間のみ製造された希少な帯で高価買取に繋がる可能性があります。半掛け帯は通常の帯のように縦方向にグルっと一周はしておらず、ジャケット裏面上部で簡単に接着されているだけで無くしやすいもの。丈短く垂れ下がる形状が独特な帯です。
ヘレン・メリル / シングス・ビートルズ Helen Merrill Sings Beatles(日本ビクター株式会社, 型番:SMJX-10092)
1970年発表作品。
天才トランぺッター クリフォード・ブラウンとの共演盤『ウィズ・クリフォード・ブラウン』を54年にエマーシーから発表するなど、愛好家の間ではジャズヴォーカリストとして真っ先に名前が上がる米国人歌手の一人。
数々の名作を残し名実共にトップシンガーだったメリルは、夫の仕事の関係で66年ごろに日本へと移住。そんな彼女は、ここ日本のミュージシャンとの交流を重ね、日本人ジャズマンと共演した作品も多くリリースしました。
本作は彼女が日本滞在中に録音したアルバムで、なんとビートルズの楽曲をカバーするという意表を突いた企画の作品。
今も人気が高い反面、中古市場では意外にも滅多にお目にかかれない希少なレコードです。
当店ではこちらの商品の帯付きで状態がやや劣るものを10,000円で買取しました。
ジャズボーカル・レコードの買取ならエコストアレコード
今回はジャズボーカルのレコードについて解説しました。
ジャズボーカルと一言でいっても実に多彩な歌手がいれば、多くの作品があります。
人気タイトルは大手レーベルから発売されたものもあれば、マイナーなレーベルから発売されたものもあります。
レコードの処分・買取をご検討であれば、ジャズに詳しいエコストアレコードに査定させていただけませんか?
あなたがお持ちの宝物のような貴重なレコード、私どもが他社よりも高く買取します。
買取に関してご不明な点がございましたら当店受付までお気軽にお問い合わせくださいませ。

筆者: 福田俊一(ふくだ・しゅんいち)
FTF株式会社 制作部/販売部兼務。買取部門のコラムやnoteのほか、販売部門の特集コラムを執筆。大学卒業後にレコード収集に興味を持ち、約15年かけてジャズレーベル、ブルーノートの(ほぼ)すべてのLPをオリジナルで揃えた。