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ザ・ビートルズ / ザ・ビートルズ・ボックス THE BEATLES BOX
買取価格:¥ 1000円以上EMI/ODEON EW-5341-8 / BOX 8LP BOOKLET2種 POSTER
レコード買取専門店が教える、見て・触って分かるレコードのプレス国の見分け方
買取価格:¥
あなたはレコードを手で触って、または手に取るその前に視覚的に、そのレコードのプレス国(何処の国のレコードかということ)が分かりますか?収集している方ならご存知かと思いますが、過去数十年前もそして現在も、レコードというのは世界中ありとあらゆる国々で製造されていています。
そんなレコードを、手で触ったりまたは目で見たりして、何処の国のプレスか感覚的に分かる人間がいます。
当店のような中古レコード買取専門店に勤務していますと、職場にレコードがごく普通にあるわけですし、1日で数百枚ものレコードに触れる機会がごく自然にあるものです。その数百枚ものレコードの中にはUS盤もありますし、UK盤も日本盤もあります。その他にも、ドイツ盤・イタリア盤・デンマーク盤など、レコードのプレス国はそれこそ国の数だけあるといえるでしょう。はたして、レコードを触って見分ける方法とはどんなものなのでしょうか?
レコードが大好きだというあなたのために、レコードに興味があって勉強してみたいというあなたのためにも、エコストアレコードがそのコツとなるキーポイントをここで解説してみたいと思います。
文:福田俊一(Ecostore Records)
1. レコードの国を見分ける際に最も必要なものって、なに?
レコードを手に取って、何処の国の、いつの時代のレコードか見分けるのに一番必要なものは何だと思いますか?それでは、数万枚のレコードが必要なのでしょうか?ある意味それも正解で、最も求められるものはずばり経験と、その経験に基づく勘です。沢山の音楽やレコードを勉強して頭に色々な知識が備わってくると、ご自身の中でレコードの独自のデータベースが蓄積されてきます。データベースが豊富にある状態でレコードをパッと見た時、感覚的に一瞬で様々な可能性を感じ取ったり逆に即座に排除したりします。
例えば、ある一枚のレコードがあなたの目の前にあったとしましょう。そのレコードについて何という歌手か、どんなジャンルの音楽か、全く何の知識も持たないまま手に取っただけであれば、頭の中には何も思い浮かばないはずです。
それでは逆に、知識を持っていたらどうでしょうか。同じように一枚のレコードが目に入った時、あなたの頭の中に色々な可能性が沸きあがります。「○○(歌手名)のあの□□というレコードは再発されていないことでも有名なアルバムだ!」と分かれば、即座にそれがオリジナル(初版)だと判断することができるでしょう。また、「○○のあのレコードのオリジナルはジャケットの□□と書いてある文字の所が黄色なのだけれど、あれは青色だから再発盤かな・・・」などといった推測ができるはずです。
2. ここに注目!触覚・視覚で分かる世界のレコードの特徴
LPレコードは30cm四方で形は同じです。
しかし、プレス国が違えば触った感覚はそれぞれ多少異なります。つまり、ジャケットの紙質というか、造りというか、手触りが違うように感じられるのです。人の手を触ったときに、男性か女性か、または若い人なのかお年寄りなのか、何となく分かりますね。それに似た感覚です。レコードのプレス国を触って判断する際の、おおまかな目安となり得る要素は以下のようなものです。※国ごとのレコードの触った感覚の違いはあくまで筆者個人的なものです
■アメリカ
50年代、60年代、70年代頃までのUS盤のジャケットの表面は触ると少しだけざらつくような印象を受けます。特に70年代頃までは厚紙のジャケットも多く、手で持つと厚みを感じます。この時代の厚紙のジャケットの内側は紙の色が茶色く見えます。
80年代以降のジャケットは厚紙ではなくなり、薄い紙のものが多く使われるようになります。ジャケットの内側を見ると白いのが分かります。
■日本
60年代まで、ペラジャケットと呼ばれる手前に折り返しがあるジャケットがあります。
70年代、80年代、90年代の日本盤(国内盤)のジャケットの素材はやや硬質で、触れると表面がつるつるとしているように感じられます。無論、日本語のタイトルが載った帯が付いていれば日本盤だと一見して分かります。※ただし、帯や日本語の解説書が付いていても、ジャケットも盤も実際には海外のプレスである【直輸入盤】というものがあります。また、本来 日本盤独自のものである帯を真似し、飾りとしての帯を付けた海外盤も一部あります。
■ヨーロッパ(イギリス、フランス、ドイツなど)
60年代以前のフリップバックカバーと呼ばれる手前に折り返しがあるジャケットは、ヨーロッパが発祥でUK盤などに多く見られます。日本盤のペラジャケットはこれを元としています。
70年代、80年代のイギリス盤、フランス盤、ドイツ盤のジャケットの紙は薄い造りで、コーティング(ラミネート加工)がされていることが多々あります。
コーティングがない時代のものでも、ジャケットの表面がツヤツヤしているように見えます。ヨーロッパ系のジャケットは角が90° 直角にピシッと折られている造りのイメージです。そのため、レコードを手で持つとジャケットの角や端がやや指に引っかかるような気がします。
■イタリア
同じヨーロッパということもあり、イタリア盤のジャケットも紙が比較的やや薄めなものが多いように感じられます。時代によって、ラベルの片面のみにSIAEというゴム判子が押されているあるものがあります。
※SIAEとは、音楽の著作権に関するイタリアの協会だとのことです。
■カナダ
カナダ盤は手で持つとUS盤によく似ています。US盤の中には、ジャケットのみカナダの工場で製造されたものが沢山あり、そのようなジャケットの裏面には「Jacket printed in Canada」という印刷が見受けられます。カナダとアメリカは隣国であるため、コスト面などの理由からアメリカのレコード会社がUS盤として使用するジャケットをカナダの工場で製造させたのだと考えられています。そのこともあり、カナダ盤はUS盤と思わず間違えてしまいそうになるほど類似しているのだと言えるでしょう。
■中南米
ジャマイカ、メキシコ、ブラジルなどの中南米のレコードのジャケットには薄い造りのものがあります。ラベルも盤自体もプレスが粗いような印象を受けます。
3. 触ってダメなら、裏を見よ!
レコードを手で触った時に感じる特徴をいくつかあげましたが、それでも不十分なことも当然あります。そのようなときに自然にすることは「ジャケット裏面の下の方を見る」という行動です。レコードの型番は大概ジャケットの背表紙の上部に印刷されていますが、製造国は裏面の下部に記載されていることが多いです。
上の写真のように、Printed in West Germanyと書かれていれば西ドイツ盤だということが分かりますね。
こちらは裏面のバーコードの下にPrinted in U.K.とあります。
MADE IN BRAZILと書かれていれば、言うまでもなくブラジル盤です。
US盤はジャケット裏面下部だけでなく、背表紙の下部にもPRINTED IN U.S.A.と書いてあるものも沢山あります。また、たまに特定の国名の表記がないものがありますが、「~, London」や「~, Barcelona」というようにレコード会社の住所の記載だけがある場合は、それぞれイギリス盤とスペイン盤なのだなといった認識ができます。
イギリス盤では、ジャケットのどこにも国の表記がなく、紙製のインナースリーヴ(レコード盤を入れる内袋)にMade In Englandという文字をやっと見つけられるものもあります。
その1枚のレコードも、外国で生まれて、あなたのもとで歴史を刻んでいる貴重なものです
レコードにとってプレス国は、まさに生まれ故郷です。普段の私たちの生活の中でさえも、地域によって異なる特色のようなものはいくつもありますね。それは言語・方言だったり、生活スタイルや食文化であったり様々でしょう。地域によって特徴が違うのは、実はレコードも同様なのです。レコードのことをもっともっと知れば、その奥深さにきっとあなたも気付くはず。数十年前に海外のとある国で製造されて、いつの日かはるばる海を渡ってきたからこそ、今あなたの手元にそのレコードはあるのです。音楽に敬意を表しつつ、レコードに感謝して、今日はゆっくりとお気に入りの一枚をかけて楽しんでみてはいかがでしょうか?

筆者: 福田俊一(ふくだ・しゅんいち)
FTF株式会社 制作部/販売部兼務。買取部門のコラムやnoteのほか、販売部門の特集コラムを執筆。大学卒業後にレコード収集に興味を持ち、約15年かけてジャズレーベル、ブルーノートの(ほぼ)すべてのLPをオリジナルで揃えた。
※本サイトに掲載されている記事の著作権はFTF株式会社に帰属します。投稿した記事のリライトの可能性が高い場合は顧問弁護士と協議の上、即日中に法的な処置を行いますのでご了承ください。
さあ、レコードを寄付して子供を救う活動「Record Aid」で一緒に世界を変えましょう!
買取価格:¥いらないレコードは捨てるのではなく、寄付することで世界の子どもたちを助けられるのであれば、とても素敵なことだと思いませんか?
実はそれは夢などではなく、今の時代 本当に可能なのです。
部屋の中で大きなスペースを取ってしまっているだけの昔のレコード。
支援に必要なことは、「聴かなくなったレコードを寄付する」、たったコレだけ。
今回のコラムでは、当店の母体であるFTF株式会社が取り組んでいるRecord Aid(レコード・エイド)というレコードの寄付活動についてご紹介したいと思います。
恵まれない子どもたちのために私たちができること
貧しさで苦しんでいる子供たちが世界中にまだ沢山います。
彼らが必要としているのは教育や医療、食料などの物資であったり様々です。
生まれた国や地域、環境によって「学校に行けない」「食事をまともに食べることができない」なんて同じ人間として不平等なことですよね。
そのような意味で本当に必要なのは、何よりも支援そのものなのではないでしょうか。
自宅にある不要なレコード、そろそろ処分してみませんか?
昔は、レコードはどこの家庭にもあり、いつも綺麗な音楽を奏でてくれていましたね。
レコードというのは、だいたい30cm四方の大きさで見栄えもいいものです。大好きな歌手のものであれば、壁にジャケットを貼り付けて飾っていた方も多いのではないでしょうか。
音楽を楽しむツールとして、レコードが表舞台から消え始めたのは1980年代半ばのことでした。
時代とともにCDとカセットテープの需要がレコードを上回り、徐々にレコードの活躍の場はなくなってゆきました。
「自宅の物置にはレコードが山ほどあるけれど、今は肝心のレコードプレーヤーがないから聴く機会がなさそうだ」という方も実は沢山いらっしゃいます。
まとめて処分しようとしても、お住まいの町の中古レコード店に任せるとなると、勝手がわからないために躊躇してしまうのではないでしょうか。
エコストアレコードからの新提案、レコードを寄付するRecord Aidとは?
エコストアレコードは、2020年 レコード業界として新たな試みを始めました。
名前は「Record Aid(レコード・エイド)」。
この活動の注目すべき点は、支援が必要な子供にレコードを送るのではなく、
弊社がレコードを買い取り、その金額を寄付金として支援団体に渡すということ。
手数料や送料の負担も一切ありません。お気軽に支援にご参加いただけます。
対象となるお品物はレコードに限りません。
中古レコードのほかにも、CDや音楽関連のDVDの買取にも対応しております。
あなたがお売りになったレコードの買取金額は、支援団体である認定NPO法人 グッドネーバーズ・ジャパンへ弊社が責任を持って届けますのでご安心ください。
お金はグッドネーバーズがサポートしているアジアとアフリカの子供たちのために使われます。
■グッドネーバーズってどんな団体?
グッドネーバーズ・インターナショナルが1991年に韓国で設立された国際NGOで、自然災害や飢餓、紛争などで辛い経験をしている世界中の人びとの人道・開発援助をしています。
国連の「子どもの権利条約」を理念に、アジア・アフリカ・中南米など、世界40以上もの国において子どもの権利を守るための支援活動や地域開発を行っており、その他にも自然災害が発生した際には活動している国に限らず緊急支援をしています。
2016年に実施した支援事業は、1.6億ドル規模にもなります。
あなたの気持ち、届けます。たった4つのステップで、レコードを寄付できます
レコードを寄付するために必要なことはたった4つの簡単な手順です。
■ステップ 1:専用のフォームからお申し込みください
下記のリンクから【Record Aid お申し込みフォーム】を開き、お名前など必要事項をご記入ください。お品物の数はだいたいの数で構いません。
■ステップ 2:段ボール箱などの梱包道具を無料でお届けします
寄付は段ボール箱ひとつからでも対応が可能で、お品物は何枚でも構いません。
LPレコードであれば10枚以上、シングルレコードやCD・DVDであれば50点以上のお品物を寄付していただける方には、段ボール箱やガムテープなどの専用の梱包道具を弊社が無料で差し上げております。
梱包道具がご自宅に届きましたら、それらを使ってお品物を梱包してください。
■ステップ 3:運送業者に荷物をお渡しください
梱包ができましたら、さきほどのお申込みフォームを送信した後に届いた自動返信メールに記載されたURLをご確認ください。
ご指定になった日時に運送業者が集荷にうかがいます。
運送業者が既に印字済の伝票をご用意しますので、【集荷のご案内】に書かれている通り着払いでご送付ください。
■ステップ 4:査定完了を経て、世界の子供たちに笑顔を届けます
弊社エコストアレコードに届きましたら、お品物は通常の買取と同じ基準をもってスタッフによって適切に査定されます。
査定が終了となりましたら、「査定額に弊社が10%を上乗せした金額」が寄付金となりグッドネーバーズ・ジャパンへと届けられ、子供たちの支援にあてられます。
※レコードを寄付していただいた皆様の元には、お品物が弊社に到着した翌月中頃以降に査定額が載ったご報告をメールにてお送しております。
あなたの行動ひとつで、救われる人がいます
「Record Aid」はもう聴かれることもないレコードを活用した、生きる上で困難を抱える子供たちを支援する今までになかった新しい方法です。
あなたのレコードが、アジアやアフリカの子供たちに綺麗な水をもたらし、医療が施され健康状態も改善し、教育を受ける場も与えられるのです。
子供たちの明るい笑顔を、一緒に守っていただけませんか?
支援はあなたのレコード1枚から、あなたの行動ひとつから始まります。
世界の子供たちの新しい支援のカタチは、エコストアレコードが提案します。
レコードの寄付に関する不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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ジャズのレコードを買取しているプロが教えます!オリジナルの鑑定方法 Atlantic編
買取価格:¥ジャズの名盤を数多く生んだアメリカのレーベル、Atlantic(アトランティック)のオリジナル盤のレコードも当店では買取のご依頼をよくいただきます。
ジャズの歴史上でも、Atlanticが生んだ名盤は数え切れません。
「Giant Steps」や「My Favorite Things」も有名なJohn Coltraneのほか、Charles Mingus、Modern Jazz Quartet、Ornette Coleman、Roland Kirkなど、同レーベルに吹き込んだ名アーティストは多数います。
「ジャズにはあまり詳しくはないけれど、自分が所有しているAtlanticのレコードのプレス時期を知りたい!」というあなたに向けて、オリジナルかどうかを見極める極意をエコストアレコードが伝授してみたいと思います。
知っていますか?Atlanticというレーベルのこと
まず、Atlanticは一体どのようなレーベルなのでしょうか?
Atlanticは、トルコからの移民だったアーメット・アーティガンとユダヤ系アメリカ人のハーブ・エイブラムソンという2人によって1947年に米国で設立されました。
ジャズやR&B(リズム&ブルース)のレコードを制作・発表しはじめ、ソウルミュージックでも一躍人気レーベルに成長。60年代終わりにはそれまでのレーベルのイメージとは異なるロックのレコードも録音するようになりました。
系列レーベルにエイブラムソンが設立したATCO Records(アトコ)があります。
1967年には米国大手Warner Bros.-Seven Arts(ワーナー・ブラザース=セヴン・アーツ社)に買収されて傘下に入りました。
当時、米国では人種差別がどこにでも根強くあった悲しい時代でしたが、Atlanticは腕があるアフリカン・アメリカンのミュージシャンを積極的に起用するなど、音楽的にもいち音楽レーベルとしても同社が残したその功績は計り知れません。
Atlanticに作品を残した著名ジャズ・ミュージシャン
■John Coltrane(ジョン・コルトレーン)
■Charles Mingus(チャールズ・ミンガス)
■Ornette Coleman(オーネット・コールマン)
■Chris Connor(クリス・コナー)
■Modern Jazz Quartet(モダン・ジャズ・カルテット)
■Lee Konitz(リー・コニッツ)
■Roland Kirk(ローランド・カーク)
■Art Farmer(アート・ファーマー)
■Herbie Mann(ハービー・マン)
■Jack McDuff(ジャック・マクダフ)
など多数
Atlanticのラベル変遷を公開。あなたがお気に入りのその1枚、ラベルはどれですか?
あなたはレコードのラベルはどのようなものだと説明できますか?
実は、ラベルはレコードの”顔”ともいえる大切な部分なのです。
ラベルのデザインは、同じアメリカ盤であってもその長い時代の中で少しずつ変化してゆきます。
Atlanticも例外ではありません。
ここで、Atlanticのレコードが纏ったラベルの数々を、時代ごとに分けてわかりやすく見てみましょう。
1.黄色ラベル(~1955年頃)
Atlanticでの最初期のLPレコードである10インチは、黄色いラベルのデザインのものでした。
その後、発売されたフォーマットが12インチレコードに移行してからも、しばらくの間このラベルが踏襲されたとのことです。
2.黒ラベル / 緑ラベル(1955年頃~)
AtlanticのジャズのLPレコードにおいて2番目に古いラベルデザインは、モノラル盤が黒に銀色の文字のデザインのもの、そしてステレオ盤は明るい黄緑色に黒字のものとなります。
1955年ごろにリリースされた作品ものから、1960年ごろにリリースされたものまで続きます。


Modern Jazz Quartet / At Music Inn (型番:1247)
1956年発表作品。ミルト・ジャクソンが奏でるヴィブラフォンの、耳に優しく伝わってくるその美しい音の揺らぎに虜になるファンも我が国にも多くいます。ゲストに迎えたジミー・ジュフリーが演奏するクラリネットも素敵な1枚です。
3.ブルズアイラベル(1960年頃のわずかな期間)
黒ラベル/緑ラベルの時代が終わる間際のわずかな期間に、このブルズアイラベル(英:Bull’s-Eye label)というデザインが採用されています。ブルズアイとは、英語で”的(まと)の中心”という意味。
John Coltraneの1960年発表の大傑作『Giant Steps』は、モノ盤はさきほどの黒ラベルに深溝(DG)があるものがオリジナルと認識されています。しかし、ステレオ盤は緑ラベルのものが確認されていないため、このブルズアイラベルに深溝があるものがオリジナルとされています。


Ornette Coleman / The Shape Of Jazz To Come (型番:SD 1317)
1959年発表作品。ジャズの歴史にフリージャズと革命をもたらしたオーネット・コールマンのAtlanticでの第一作目。彼の他には、ドン・チェリー(tp)、チャーリー・ヘイデン(b)、ビリー・ヒギンス(ds)が参加しました。
この作品は、モノ盤もステレオ盤もどちらもこのブルズアイラベルがオリジナルとなります。
4.白ファン:赤紫ラベル / 青緑ラベル(1960年頃~)
1960年過ぎになるとラベルデザインはまた一新され、モノは上が赤で下が紫のラベル、ステレオは上が緑で下が青のラベルになります。
このラベルデザインで注目するポイントは、ラベル中心部の右側にある風車のようなマークです。
このマークが白いことからWhite Fan、日本では白ファンと呼ばれています。



5.黒ファン、Atlanticの文字が縦:赤紫ラベル / 青緑ラベル(1962年頃~)
1962年ごろになると、モノとステレオともにラベルの色は変わらないものの、右側の風車のようなマークが白から黒に変わります。
加えて、ATLANTICという文字がそのマークのすぐ横に、細く縦方向に記載されています。
ステレオも同様で、マークが黒に変わっています。



Brother Jack McDuff / A Change Is Gonna Come (型番:1463)
1966年リリース作。ジャック・マクダフが奏でるオルガンの音色もアーシーで魅力たっぷりな作品。マクダフのオルガンとジョージ・コールマンを含むホーンセクションが絡み合って発熱する様は、レコード盤をも溶かしてしまうのではないかと思うほどです。
タイトル曲は言わずと知れたサム・クックの名曲で、同じAtlanticの看板アーティストでもあったレイ・チャールズ59年に発表したWhat I’d Sayもカバー。
6.黒ファン、Atlanticの文字が横:赤紫ラベル / 青緑ラベル(1966年頃~)
1966年過ぎには、ラベル右側のデザインがさらに若干変更になり、ATLANTICという文字が横方向に記載されたロゴのラベルになります。1968年ごろまでこのラベルデザインは続きます。
このラベルデザインの時代までがモノとステレオの両方が同時期にリリースされていた最後の時代です。(このひとつ後の赤緑 / BROADWAYラベルの時代にもモノはあるが、プロモ盤に限りプレスされていた)



Roy Ayers / Virgo Vibes (型番:SD 1488)
1967年発表。ハービー・マンのバンドでキャリアを始めたのを皮切りに、70年代も数多くの名作を生み出したヴァイブラフォン奏者、ロイ・エアーズ。モダンジャズファンだけでなく、レアグルーヴやクラブミュージックファンからもその実力を認知されています。
ハービー・マンによるプロデュースのもと、ジョー・ヘンダーソン(ts)、ジャック・ウィルソン(p)、チャールズ・トリバー(tp)らと録音した作品がこの1枚。
7.赤緑ラベル / BROADWAY(1968年頃~)
1968年ごろからラベルデザインは新しいものになります。
上が緑、下がオレンジ色で、下部にMFG. BY ATLANTIC RECORDING CORP., 1841 BROADWAY, NEW YORK, N.Y.という記載があります。
そのことから、赤緑ラベル BROADWAYアドレスとして知られています。


8.赤緑ラベル / ROCKEFELLER(Wマークなし)(1973年頃~)
1973年ごろから、ラベル下部の記載がMFG. BY ATLANTIC RECORDING CORP., 75 ROCKEFELLER PLAZA, N.Y., N.Y.と若干変わります。

9.赤緑ラベル / ROCKEFELLER(Wマークあり)(1975年頃~)
さらに、1975年ごろになるとラベル下部のMFG. BY ATLANTIC RECORDING CORP., 75 ROCKEFELLER PLAZA, N.Y., N.Y.という記載のあとに、【W】A WARNER COMMUNICATIONS COMPANYという文字が加わります。
ひとつ前のラベルデザインには無かった、ワーナー社の【W】というロゴがこの時代のラベルにはあるため、「Wあり」と呼ばれています。

オリジナルか否か、判断するポイントは何?
Atlanticはジャズ史において数々の名盤を世に送り出した名レーベルでもあるので、長い歴史のなかで何回もリプレス(再発)を繰り返しています。
一体いつの時代のレコードなのか、その1枚を鑑定する際に重要なポイントがあります。
それはレコードのラベルのデザインです。
ラベルを見ることである程度プレスされた時代を特定できるので、とても大切なカギになります。
当然、エコストアレコードの査定スタッフも、オリジナルかそうではないか、もしくはいつ頃製造されたものなのかをラベルを確認して鑑定しています。
そのレコード作品がリリースされた時に、Atlanticのどのラベルが使われていたかを知っておくことで、オリジナルかそうでないかを判断できるのです。
プロモ盤は当時の最初期のものなので、60年代以降のAtlanticの場合は白黒のデザインにこそなっていますが、どのラベルデザインがオリジナルなのかを知ることができます。
作品 一枚一枚のオリジナルの条件を知りたいのであれば、インターネットでプロモ盤のラベル画像を探して見てみるとよいでしょう。
□ジャケットにあるツヤツヤとしている光沢、コーティングとはどんなもの?
Atlanticのレコードには、ジャケットにコーティング加工(ラミネート加工)がされているものが沢山あります。
カタログの初期のもの、例えば50年代のアルバムにはコーティング加工のあるジャケットが多くあります。
しかし、60年代終わりになるとAtlanticのレコード作品からはジャケットにコーティング加工されているものが次第に無くなってゆきます。
当時の再発盤によっても、コーティングがあるものと無いものの2種類があるほどです。
【コーティングがあるもの】は、【コーティングがないもの】よりもより古い時代のものと認識されています。
ただし、オリジナル鑑定の側面から言うと、コーティングがあってもオリジナルではないものもあります。そのため、肝になるのはコーティングの有無よりも、やはりラベルデザインということになります。
※コーティングジャケットは、見た目にも重厚感があり豪華さがある
Atlanticのレコードを正しい値段で売りたいなら、ジャズの専門家もいるエコストアレコードへ
今回はAtlanticのオリジナル鑑定のカギとなるものをご紹介しました。
ジャズのレコードは60年以上も前のものなど、とても古いものも沢山あります。その60年以上の間で、複数回 リプレスされた作品ももちろん多くあります。
あなたが所有するそのレコードそのものの価値を最大限に理解するには、まずは製造された時代を特定することが大事になります。
オリジナル鑑定は簡単なことではなく、知識と経験、勘、そして何よりもジャズとレコードへの興味が必要になります。
当店にはジャズの知識も備えた査定スタッフが在籍しておりますので、あなたがお持ちのレコードの最大限の価値を見出すことをお約束できます。
レコードを手放そうと検討しているのであれば、ぜひ買取実績も豊富なエコストアレコードまでお気軽にご相談ください。
※本サイトに掲載されている記事の著作権はFTF株式会社に帰属します。投稿した記事のリライトの可能性が高い場合は顧問弁護士と協議の上、即日中に法的な処置を行いますのでご了承ください。
【リサイクル通信新聞にFACE RECORDS MIYASHITA PARK出店のニュースを取り上げていただきました】
買取価格:¥
本日発行された、中古・リユースビジネスに関する総合ニュース『リサイクル通信』新聞の
9月10日号”繁盛店の店づくり”というコーナーでFACE RECORDS MIYASHITA PARK出店のニュースを取り上げていただきました!
女性や年齢層の若いお客様にも気軽に立ち寄りやすい店づくりの工夫や、施設内のBGMを
担当してる旨などに注目していただきました。
館内で唯一リユースアイテムを扱う当店では店頭買取を開始。
今後もリユース業の可能性を広げていきます!
リサイクル通信ホームページ
https://www.recycle-tsushin.com/