クラウトロックの代表格として、熱狂的なファンを持つバンドがカン(Can)です。彼らの音楽はバリエーションに富み、常に挑戦がありました。その姿勢は後世のミュージシャンたちにも大きな影響を与えています。彼らの作品の多くはCD化され、名作との評価を受けてきました。この記事では、買取市場におけるカンの情報を紹介していきます。
カンのプロフィール!世界中に与えた影響とは?
1968年、旧西ドイツでカンは結成されました。オリジナルメンバーはイルミン・シュミット、ホルガー・シューカイ、ヤキ・リーベツァイト、ミヒャエル・カローリ、デイヴィッド・ジョンソンです。メンバーの大半は大学でアカデミックな音楽教育を受けており、クラシックや民族音楽、ジャズに精通していました。一方で、ビートルズやヴェルヴェット・アンダーグラウンドといった、英米のロックバンドにも関心を示していました。カンはロックバンドのフォーマットを踏襲しつつ、既存のスタイルにとらわれない音楽制作を目指していきます。
1969年、デビューアルバム「モンスター・ムーヴィー」は衝撃を持って迎えられました。電子的なリズムのループやサイケデリックな音像は、それまでのポップミュージックになかった要素だったからです。特に、20分以上もある楽曲「ユー・ドゥー・ライト」は話題になりました。カンと同時期にドイツでは数々の実験的なミュージシャンが台頭し、クラウトロックと呼ばれるムーブメントを築き上げていきます。
その後、カンは精力的な活動を続けます。彼らの音楽は前衛的でありながら、決してリスナーを拒まないキャッチーさもあります。こうしたカンの魅力は1973年の傑作アルバム「フューチャー・デイズ」で集大成を見ることができます。アンビエントやアフロビートを取り入れた本作は批評家から大絶賛され、彼らの最高傑作とみなす意見も少なくありません。
「フューチャー・デイズ」以降、大衆路線に変化したカンは、1979年、中心メンバーのホルガーが脱退したことで解散しました。期間限定の再結成は繰り返しているものの、メンバーたちはソロを中心に活動しています。中心メンバーの多くも、すでに他界してしまいました。それでも、カンの残したアルバムは音楽の枠を超えたアートであり、70年代の文化を象徴する内容です。21世紀でも多くの音楽ファンがカンをリスペクトしています。
カンのCDで積極的に買取されているものは?特徴を紹介
70年代前半は、カンの創作意欲がピークを迎えていました。この時期の作品は最高傑作「フューチャー・デイズ」をはじめ、音楽ファンから人気です。そのほか、カンにはコレクターに向けたコンピレーション作品やベスト盤が多く、買取市場をにぎわせてきました。
カンのCDは何が売れる?買取で人気の作品5選
以下、中古専門店で積極的に買取されやすい、カンのCDを5枚挙げていきます。
「モンスター・ムーヴィー/TRCP-262」
1969年のデビューアルバムであり、すでにカンの音楽性は確立しています。巨人が雲を突き抜けているアルバムのジャケットはあまりにも有名で、カンの不穏なイメージを作り上げました。クラウトロック史に残る名盤として、メディアでもたびたび取り上げられています。
「タゴ・マゴ/TRCP272」
1971年のアルバムで、カンの実験性が全面的に押し出された作品です。本作でカンは新しいグルーブにこだわり、サイケデリックな浮遊感を作り上げました。レディオヘッドやプライマル・スクリームといった後の世代のバンドも、本作からの影響を公言しています。ロックの歴史的に重要なアルバムであり、リズムの概念を変えた1枚です。
「フューチャー・デイズ/PCD-22205」
ボーカリスト、ダモ鈴木在籍時の最後になる1973年作です。カンの作品中、もっとも美しく、穏やかな世界観が広がっています。一方で、楽曲にはドラマティックな構成が組み込まれており、本作をプログレッシブロックの文脈で語る批評家もいます。70年代のロックを象徴するエッセンスが詰め込まれており、カンの代表作として名を残しました。それでいて、不思議な聴きやすさを残しています。
「スーン・オーヴァー・ババルーマ/PCD-18610」
専任ボーカリストがいなくなった影響で、「フューチャー・デイズ」以降のカンはインストゥルメンタルに力を注ぐようになります。その試行錯誤が反映された、1974年作品です。ラテンやタンゴのリズムを取り入れた楽曲は、カンの中でも聴きやすい部類に入るでしょう。バンドの転換期を象徴するアルバムなので、音楽ファンから長きにわたり注目されています。
「カニバリズム1&2/TOCP-50188」
カンが発表した2枚のベストアルバムを一緒にした作品です。カンのキャリアが総括されており、コレクターズアイテムとして貴重だといえます。代表曲をまとめてチェックしたい人にはおすすめです。
カンのCDを売るならエコストアレコードCD買取センターまで!
もしも自宅に聴かなくなったカンのCDがあるなら、買取専門店に査定依頼するのがおすすめです。カンはクラウトロックを代表するバンドなので、コアなファンからの需要が絶えないからです。エコストアレコードCD買取センターならクラウトロックの買取実績も豊富です。レトロでマニアックな作品も買取可能です。お気軽にご連絡ください。

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