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ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタルの代表格、サクソン（SAXON）は70年代から活動を続けている大御所バンドです。パワフルなライブパフォーマンスを武器に、世界中でファンを獲得してきました。その作品の多くはCD化され、中古市場をにぎわせています。この記事では、サクソンの経歴やCD買取情報を解説していきます。

サクソンのプロフィール！出身や音楽性を紹介

1977年、イングランドのヨークシャーでサクソンが結成されました。オリジナルメンバーはビフ・バイフォード、ポール・クィン、グラハム・オリヴァー、スティーヴ・ドーソン、ピート・ギルです。いずれも地元バンドの中で注目されていたメンバーであり、サクソンはすぐに人気を獲得しました。そして、1979年にはデビューアルバム「サクソン」を発表します。ただし、アルバムの評価は平均的であり、商業的にもヒットはしませんでした。

サクソンが注目されるようになるのは、1980年のセカンドアルバム「ホイールズ・オブ・スティール」からです。80年と81年の間で、サクソンは3枚のスタジオアルバムを発表しました。これらはすべてヒットし、サクソンはワールドツアーを行えるほどになります。当時はニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタルと呼ばれるムーブメントが起こっていました。サクソンはアイアン・メイデン、デフ・レパードなどとともにブームを牽引していきます。その後、低迷期もあったものの、サクソンは精力的に制作とライブを続けました。

サクソンの音楽的な特徴は、メタルらしい疾走感の中にも、過去の音楽へのリスペクトが感じられる点です。メンバーはロックンロールやブギーを愛聴しており、いい意味での土臭さが演奏に漂っています。そのため、ヘヴィメタルを熱心に聴かない層からもサクソンは評価されてきました。こうしたメンバーのルーツは、2021年のカバーアルバム「インスピレイションズ」で示されています。サクソンは日本で人気のあるヘヴィメタルバンドでもあり、単独での来日公演もたびたび行っています。中古市場での注目度も高く、21世紀にもそのCDには需要があるのです。

中古市場で人気のサクソンCD作品は？特徴を紹介

サクソン作品で特に人気があるのは、1980年から83年までの全盛期のCDです。「ホイールズ・オブ・スティール」「ストロング・アーム・オブ・ザ・ロウ」といったアルバムはいずれも高評価を受け、長くヘヴィメタルファンから聴かれています。そのほか、キャリアをまとめたボックスセットもコレクターから注目されています。

サクソンの人気CD5枚！それぞれの魅力を紹介

以下、サクソンのCDで特に人気の5枚について解説していきます。

「ホイールズ・オブ・スティール/TOCP-67872」

1980年のセカンドアルバムであり、サクソンの音楽性が最初に完成した作品です。ギターリフの攻撃性や力強いリズム隊がサウンドを作り上げ、メロディアスな歌とのコントラストを生み出しています。サクソンにとってのブレイク作で、ヘヴィメタル史に残る傑作と語り継がれてきました。このCDを最高傑作とみなす論調もあります。

「ストロング・アーム・オブ・ザ・ロウ/WPCR-50109」

前作と同じ年に発表され、引けを取らないほどの絶賛を集めたサードアルバムです。政治性の強い歌詞を盛り込みながら、「ホイールズ・オブ・スティール」で確立したサクソンのサウンドがさらに進化しました。この2枚はヘヴィメタルのクラシックとして、オールタイムベストに必ずといっていいほどくいこんでくる作品です。

「デニム・アンド・レザー/TOCP-67874」

サクソンがヘヴィメタルバンドのアイデンティティを全面的に押し出し、ファンから絶大な支持を受けた1981年のアルバムです。人気絶頂期だったからこそ、サクソンが古典的ともいえる内容の作品をリリースしたことに反響がありました。「ネヴァー･サレンダー」「アンド･ザ･バンズ･プレイド･オン」などのシングルヒットも生まれ、サクソン史上、もっとも聴きやすい作品のひとつです。

「POWER & THE GLORY/TOCP67876」

1983年にリリースされたアルバムの輸入盤です。サウンド的には、これまでと大きく変わりません。逆をいえば、それだけ当時のサクソンが安定した時期だったとうかがえます。本作はアメリカで初めてのヒットとなり、次作「クルセイダー」でのLAメタル路線につながりました。イングランドのヘヴィメタルバンドとしてのあり方をアピールしていた時期の、最後の作品だといえます。

「Solid Book of Rock/SAXONBOX03」