レコード買取で気になる、近年邦楽アーティストは高価買取なるか

更新日：2023年11月27日

今、ファンから熱い注目を集める近年の邦楽アーティスト（日本のポップミュージック等）。そんなレコード作品にも想像以上に高く買取されるものがあります。

「CDを持っていても、サブスク（ネットでの音楽配信サービス）で聴けても、レコードでも所有していたい」と思うのがレコード好きの本音。それ故に、中古レコード市場での需要が高まるにつれて、価格が徐々に上昇しているタイトルも中にはあります。「このアーティストのレコード、こんなに高く売れるの？」と驚くほど高く売れるものを、もしかするとあなたもお持ちかもしれません。

今回のコラムでは、レコードで人気が高まっている、近年の邦楽作品の気になる買取についてご紹介します。最近の日本の音楽が好きで、発売時にレコードを購入したことがある方は必見です。

文：福田俊一（Ecostore Records）

CDではよく見かけるけど。近年邦楽レコードが高額になりやすいワケ

「このアーティストは人気もあるし、中古CDだと3桁の金額でよく売ってるのに」と考えたあなた。鋭いキーポイントにお気づきですね。

1980年代まで一般家庭で音楽を楽しむ主なツールはレコードだったため、当時はレコードでの発売が殆どでした。一方、最近の邦楽（J-POPや日本のヒップホップなど）では言うまでもなく主にCDで発売され、その他にもストリーミングで配信されることもあります。そのため、レコードでも発売される作品数は比較的少数だといえるでしょう。

つまり、今の時代となってはレコードで発売される音楽作品は珍しいということ。しかも製造枚数自体も元々多くはないため、限定生産盤として発売されることも多々あり、中古市場では希少性がグッと高まり高額になりやすいのだといえます。それこそまさにCDでは安価なのにレコードでは高額になりやすい理由なのです。

■知ってた？レコードを発売した近年の邦楽アーティスト

・宇多田ヒカル
・星野源
・椎名林檎
・ザ・クロマニヨンズ
・スピッツ
・CORNELIUS コーネリアス
・ASIAN KUNG-FU GENERATION アジアン・カンフー・ジェネレーション
・Ego-Wrappin’
・GReeeeN
・くるり
・秦基博
・銀杏BOYZ
・ハナレグミ
・Suchmos
・RADWIMPS
・BABYMETAL

など

高価買取される作品も。近年の邦楽レコード人気盤

宇多田ヒカル / First Love（Eastworld, 型番：TOJT-24141）

1999年発表。

言わずと知れた人気歌手、宇多田ヒカルの1stアルバムにしてJ-POP史に残る大傑作。その売り上げは実に累計767万枚を超えるというから驚きです。CDではこの作品を比較的よく目にするという方も多いのではないでしょうか。しかしレコードは1999年当初に発売された1回のみで、それ以降再発盤（復刻盤）は製造されていません。ご存知のように宇多田ヒカル人気は衰えることもなく、当時出回ったレコードは現在中古市場で価格がぐんぐん上昇しています。「CDでは珍しくはないがレコードでは珍しい」を象徴する1枚だといえるでしょう。

当店ではこちらの商品のやや使用感が見受けられるものを3,000円で買取しました。

あいみょん / 愛を伝えたいだとか Remix EP（Warner Music Japan, 型番：WPJL-10102）

2018年発売。

2016年にメジャーデビューを果たした女性シンガーソングライター、あいみょん。彼女にとっての2枚目のシングル曲「愛を伝えたいだとか」の通常版とインストルメンタルヴァージョンに加え、Neetz（KANDYTOWN）とLil’Yukichiという2人によるリミックスを収録。彼女独特の歌詞とその歌唱力は多くのリスナーを惹きつけます。同シングル盤は完全生産限定盤12インチレコードとしてリリースされたため、今となっては入手困難なアイテムに。丁寧に保管された美品であれば高価買取となります。

当店では状態良好なこちらのレコードを6,000円で買取しています。

SIRUP / Feel Good（東洋化成, 型番：TYOLP1019）

2019年発表。

R&B、ソウルミュージック、ヒップホップといったブラックミュージックをルーツにクリエイティブな音楽を制作するシンガーソングライター、SIRUP（シラップ）。SIRUPというそのユニークな名前はSingとRapを掛け合わせた造語であり、その言葉通り歌とラップの間を行ったり来たりするスタイルと歌詞は沢山のファンを夢中にしています。

本作はそんな彼の記念すべきファースト・アルバムで、音楽チャートでは最高7位を記録しました。こちらのアナログレコードは2019年のレコードの日に限定リリースされた貴重なもの。そのため希少性も高い1枚です。

当店では状態良好なこちらのレコードを3,000円で買取しています。

iri / JUICE（Colourful Records, 型番：JSLP098）

2018年発表。

女性シンガー、iriは2016年にビクターエンタテインメントのレーベルであるColourful Recordsから発表したアルバム『Groove It』でメジャーデビュー。音楽配信サービスにおいてヒップホップ部門で堂々たる1位を獲得。勢いに乗るそのiriが2018年にリリースしたセカンドアルバムがこの『Juice』です。ケンモチヒデフミ（水曜日のカンパネラ）らがプロデュースしたビートに乗った彼女の歌声は、これまでの日本人ミュージシャンにはあまりなかった、ダンスミュージックでありながら都会的なクールさが印象的。人気も高い歌手であるため中古レコードでもその需要が高まっています。

当店では状態良好なこちらのレコードを5,000円で買取しています。発売時に買ったけれど今は聴くこともなくなりましたか？この作品もこれほど高く買取されているのです。

折坂悠太 / 平成（Less+ Project., 型番：ORSK006）

2019年発売。

平成元年生まれのシンガーソングライター、折坂悠太による2枚目のアルバム。前年のCDでのリリースに続き、2019年にはLPレコードでも発売された作品です。あの宇多田ヒカルも好きなアーティストとして彼の名を挙げており、唯一無二の世界観はこれからもファンを増やすこと間違いありません。

20世紀と21世紀を跨ぐ平成という時代に生まれ、多感な幼少期を海外で過ごした折坂ならではの優れた感性が光る人気アルバムです。

当店では状態良好なこちらのレコードを10,000円で買取しています。

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人気高まる近年邦楽レコード作品は今売るのがベスト

近年邦楽レコード作品の特徴の一つに元々製造枚数が少ないことがあります。昭和に大活躍した歌手のレコードが枚数多くあるのは、当時はCDが世に出回る前の時代で、単純に製造された枚数が非常に多かったから。今ではCDの他にもサブスクもありますし、レコードで音楽を嗜むのはどちらかというと通好みな趣味の世界だといえます。そのため、現在は昔ほど製造されるレコードの枚数は多くなく、「完全限定生産盤」と”数に限りがある”ことを強調される品物もごく普通にあります。

しかし、枚数の少なさは近年邦楽レコードの希少性を高める要素にもなっているのです。中古レコードの価値というのは、市場における希少性（珍しさ）と人気（需要）がポイントになります。つまり「人気が高くも滅多に見かけないレコード」というのは必然的に高額で取引されているのです。レコードそのものの希少性、そして人気をあなたはしっかりと把握できていますか？好きなアーティストのことは知っていても、その歌手が出したレコードのことまで詳しいという方はほんの一握りではないでしょうか。発売された時に何気なく買ったそのレコード、今では高く買取されている貴重なものかもしれません。

レコードを最も高額で売る方法、それはプロである中古レコード買取専門店に売却すること。当店エコストアレコードでは専門知識豊富なスタッフがあなたの大切なレコードを注意深く査定します。あなたの想像を超える、思わず驚くような一枚が高い金額での買取となるかもしれません。

近年の邦楽アーティストのレコード買取は迷わずエコストアレコードにお任せください。買取のお申し込みを心よりお待ちしております。