レコードの買取では、クラシックは他の音楽ジャンルと比べると少し特殊です。
クラシックは多くの買取依頼を相談されるジャンルのひとつです。
レコードが主流だった当時も、オーディオ機器にお金をかけて素晴らしい音響設備のもとでクラシックのレコードを楽しんでいた方も多くいます。
音楽としての歴史も長いため、非常に奥が深いジャンルであり、ここ日本でも大量のクラシックのレコードが製造されました。そのため、人気や希少性もレコード作品によって分かれる傾向にあり、中古レコード市場では需要がやや低いレコードが沢山あるのも事実ではあります。
それでも、高い人気を誇っているような作品や、とても珍しく貴重な作品であれば当店は積極的に高い金額で買取できることがあります。
今回のコラムでは、そのレコードに刻まれた音溝よりも遥かに深いクラシックのレコードの奥深さを、当店が買取している中で経験している”売れるレコードの見方”とともにご紹介したいと思います。
クラシックファンがレコードに求めるものとは・・・?
ロックやポップスのような他の音楽ジャンルのレコードを買い集める人は、「音質重視というよりも、好きなレコードを少しずつ収集して、納得できるコレクションを作り上げてゆく」のが特徴ともいえます。
しかし、クラシック愛好家はそうとは限りません。
クラシックをレコードで楽しむ方の特徴として挙げられるのが、その音質の良さにほれ込むオーディオマニアともいえるコアなファンが多くいることです。
例えば、クラシックで最も人気な曲の一つに「バッハ無伴奏」があります。愛好家はこのような無伴奏のチェロやヴァイオリンの弦の音の響き具合を、実はオーディオチェックをする際に使う方もいます。それほどクラシック愛好家は音に真摯に向き合っているのです。
プレーヤーやレコード針のみならず、オーディオ機器や配線のひとつひとつにもお金をかけて、臨場感溢れる圧倒的な迫力でレコードを楽しんでいる方もたくさんいらっしゃるほどです。そのため、高品質な高音質盤であるAudiophile(オーディオファイル)のようなレコードもやはり常に高い需要があります。
最高の録音音源を、ベストなオーディオ環境でその素晴らしさを余すことなく引き出したい、ということです。
そうなると、必然的にレコードも保存状態も最良のものが求められます。
なぜ?クラシックのレコードを買取しない店があるワケ
クラシックは歴史も長く、レコードに限った話でなければファンは世の中に沢山います。
しかし、レコードの買取ではひとつ問題があります。
それは、とても奥が深いうえにレコードそのものの価値を十分知るには、特別な専門知識と勘が必須になります。それ以前に興味そのものが必要になるのは言うまでもありません。
亡くなったご家族が遺したレコードの数々を売って処分したいのだけれど、もし仮に全部がクラシックのレコードであったとしたら、あなたはその価値に気が付くでしょうか?
実際に、中古レコード店のなかにはクラシックのレコードの買取はしない、もしくは出来ないという業者もあるほどです。
業者が買取しない理由としては複数あるとは思われます。
いくつか例を挙げると、
■昔 クラシックのレコードが大量に生産されたこともあり、現在 その業者内で在庫が有り余っている状態である
■その業者が単純にクラシックのレコードを販売する店ではない
■クラシックのレコードを査定する専門知識が十分に備わっていない
など・・・
非常に奥が深いジャンルだとは言っても、安心してクラシックのレコードを売ることははたしてできるのでしょうか?
クラシックのレコードを高く売れるかわかるヒミツ。事前に知っておきたい4つのポイント
クラシックのレコードのすべてのレコードが安く買取されている訳では決してありません。
専門的な知識も多く身に着けたレコード愛好家であっても、買うのではなく「売る」となると話はまた異なります。レコードを売る際に必要になる専門知識も、いかに珍しい1枚を買い集められるかという知識ではありません。「いかに高く、賢く売ることができるか」という専門知識が必要になるのです。
ここで、クラシックのレコードの買取の経験も豊富なエコストアレコードが、買取で高くなりやすい傾向を4つ紹介します。
1.海外から輸入されたレコードを持っている
2. レコードの保存状態が優れている
3.国内盤レコードに帯や解説書がまだ付属している
4.お金をかけた立派な音響機器でクラシックのレコードを聴いていた
コラム冒頭でも記述しましたが、クラシック音楽の愛好家はレコードのコレクションするのが主な目的ではなく、レコードが響かせる”音”を楽しむことに重きを置きます。
そのため、熱心なファンが所有するレコードの数々はとても丁寧に扱いますし、状態も良いものが多いと思われます。
状態が良く、なおかつ希少な作品であれば、高い買取額になるものもたくさんあります。
こんなレコード、お持ちではありませんか?クラシックで人気がある傾向の作品を少しだけご紹介
■優秀録音として有名な作品は人気!
クラシックファンは何よりも音質を楽しむのですが、響きの良いステレオ録音など、音質そのものが良いアルバムには人気が高いものもあります。
例えば、Philips(フィリップス)が発表したレコード作品は、その録音の良さに高い評価を得ています。人気盤も多く、輸入盤であれ国内盤であれ高値になるものもあります。
中でも、アッカルドやムローヴァ、アルゲリッチ、内田光子などの作品が人気です。
■クラシックの花形、バイオリンとチェロはお好き?
クラシックの中では弦楽器が比較的人気が高いようです。特に、バイオリンやチェロが主役になっているアルバムが需要も高く、人気となっています。
当時プレスされた枚数も少ないような稀少盤で、なおかつ人気があるものは高い金額で取引されています。
チェロやバイオリンのソロ曲は、その豊かな音色がアナログレコード向きだということもあり、中古レコードとしての需要は高いです。
ヨハンナ・マルツィやローラ・ボべスコ、チョン・キョンファのようなヴァイオリニストのレコード作品はご自宅にありませんか?
また、冒頭でも解説したように、バッハの無伴奏チェロ組曲はオーディオチェックにも使用されるため人気です。
アンナ・ビルスマ / バッハ無伴奏チェロ組曲
■最高の音を。Super Analogue DiscやDAMなどの高音質シリーズ
クラシックのレコードにおいて人気が高いものとして、Super Analogue Disc(スーパー・アナログ・ディスク)とDAMの一連の作品です。
Super Analogue Discとは、海外の名作タイトルを重量盤化、高音質化した日本独自企画のシリーズです。発売から数十年経った今でも、国内盤クラシックレコードとしては根強い人気があり評価も高いものです。
DAMとは、2000年代初頭に経営破綻した家電量販店チェーン 第一家庭電器が会員向けに企画・制作した高音質シリーズ。DAMという名称の意味は、その「第一家庭電器・オーディオ・メンバーズ」の略称です。帯に「マニアを追い越せ!大作戦」とデザインされたものもあるので分かりやすいかと思います。
日本の大手レコード会社であるキングレコードと東芝EMIなどがレコードをプレスしました。
これらの高音質盤シリーズは、クラシックのレコードでは肝となる高音質という要素に加え、日本盤の特徴でもある中古盤としての状態の良さと、帯が付いていることからも海外のファンに人気があります。
ウィルヘルム・バックハウス(ピアノ) / ベートーヴェン:ピアノソナタ第23番 「熱情」/第26番「告別」 (キング、型番:KIJC-9137)
1994年発売の国内盤。Super Analogue Discシリーズ作品の1枚で、録音は1958年、1961年。
■ジャパン・オンリーはやっぱり魅力的!DENONの日本企画盤作品
ひとつまえに紹介したSuper Analogue DiscとDAMといった高音質盤レコードは海外の作品の再発盤がほとんどですが、クラシックのレコードにも国内企画盤となる作品もあります。
日本のレーベルであるDENONの作品には、海外の演奏家を起用し制作された優秀録音盤が多数あります。
中でも、インバルのマーラーやシュタルケルのチェロ・アルバムなどは人気があります。
エリアフ・インバル(指揮) / マーラー:交響曲第5番 (DENON、型番:COJO-9074-75)
2枚組による国内企画盤作品。1986年録音。
※帯が付属しているこちらのレコードを、当店では3,000円で買取しました。
■ところで、日本人演奏家のクラシック作品はどうなの?
レコード買取で高価になるクラシック作品は何も海外のアーティストだけではありません。
中には日本人演奏家の作品も高く買取できる場合もあります。
田中希代子、巌本真理、野辺地勝久といったアーティストであれば、買取の相談を一度してみる価値は大いにあります。
田中希代子(ピアノ) / ピアノ・リサイタル 第2集 ドビュッシー 前奏曲集 (キング、型番:SKC 3002)
ペラジャケット。1961年1月12日、13日、16日に東京文京公会堂にて録音。
巌本真理(ヴァイオリン) / 抒情名演集 (東芝、型番:JCO-1007)
ペラジャケット、10インチLPアルバム。鷲見五郎 ピアノ伴奏。赤盤のものと、黒盤のものがあります。
あなたにぴったり!エコストアレコードでレコードをカンタンに現金化
エコストアレコードでは3つの買取方法に対応しています。
■都内にお住まいの方には、気軽な「持込買取」がおススメ
売りたいレコードも多くはなく、電車か車で運べる程度の枚数で、それでいて東京都渋谷にも楽に行けるという方には「持込買取」というものがございます。
これは、お売りになりたいレコードをお持ちのうえ、渋谷区にある当店エコストアレコードの事務所までお客様に直接ご来店いただく買取方法です。
必要なものはお品物とご自身の身分証明書、たったこの2つだけ。
店頭での混雑を回避するため、ご来店前に予め受付までお電話ください。
■ラクチンな買取方法、「郵送買取」は最も一般的です
お客様にご自身でレコードを梱包していただき、当店まで郵送していただく「郵送買取」もお勧めです。
週末の空いた時間など、お客様のご都合の良い時間に梱包・発送していただけるので、日ごろ仕事でお忙しいあなたにはうってつけの買取方法です。
LPであれば10枚以上、CDであれば50点以上の買取お申し込みで送料が無料となりお得です。
また、専用の段ボール箱やガムテープなどの梱包資材も当店が無料で提供しております。
■運び不要!梱包不要!最短当日の訪問も可。量が多いのであれば「出張買取」も
「売却予定のレコードの枚数も多く、部屋から運び出すのもひと苦労。梱包するのも時間がかかりそう」という方には「出張買取」がございます。
「出張買取」とは、当店のスタッフがお客様のご自宅に伺い、査定する買取方法です。
LP盤であれば200枚以上、CDであれば400枚以上から対応が可能という条件こそありますが、最短で受付当日中に伺うこともでき、不要なレコードをまとめて手放したい方には最適な方法だといえます。
お客様がお住まいの地域が関東以外であってももちろん構いません。当店は地方にも積極的に出張買取にお邪魔しています。
お客様にご好評いただいてます!レコードを売るなら、エコストアレコードがベスト
今回のコラムでは、クラシックのレコードが奥が深い音楽ジャンルでいかに特殊か、ということをご紹介しました。
ご両親が大のクラシック好きで、豪華なオーディオ機器で至福の時間を味わっていましたね。
そのレコード、もしかすると今 高価になっているかもしれません。
エコストアレコードはクラシックのレコードの買取経験も豊富です。
そのレコードが奏でる美しい響きを次の世代に繋ぐために、当店にひとつの役割を担わせていただけませんか?
ご利用になったお客様からご好評をいただいている当店の買取サービスの良さを、あなたもこの機会にぜひ実感してみてください。
買取のお申込みやご相談など、当店受付スタッフまで電話かメールにてお気軽にお問い合わせくださいませ。
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