ジャズのレコードで、どんなものが高価買取されるか知ってますか?
ジャズは歴史がとても長い音楽ジャンル。
古い音楽だからこそ、数え切れないほどレコードの種類が過去に製造されてきました。
レコードにはオリジナルと呼ばれる初版があり、再発盤(リイシュー)もあります。
加えて、再発盤にはさらに複数の種類が。初版の翌年に再発されたもの、今から20年前に再発されたもの、今年再発されたものまで色々あります。
同じ作品、同じ内容であっても、その一つ一つすべて価値も違えば値段も違うのです。
そんな奥深いジャズのレコードだからこそ、手放そうか考えているあなたにその価値を知ってほしい。
エコストアレコードが特別にあなただけに、高価買取されるジャズのレコードにはどのようなものがあるのかご紹介しましょう。
目次
知ってそうで知らないジャズのこと
”ジャズ”という言葉は皆さん日頃からよく耳にしますね。
大好きだという方も多いはず。
ジャズの生まれ故郷は、米国南部ルイジアナ州にあるニューオリンズ。
19世紀終わりから20世紀の初め頃、アフリカ系アメリカ人によって生み出された音楽です。
ジャズと一言でいっても、年代やアーティストによってその音楽性は徐々に派生してゆきました。その結果、ジャズにはいくつものスタイルが確立したのです。
長い年月の中で様々なアーティストが登場し、元はひとつだったジャズの根っこから色々な方向へと枝分かれしたのです。
■ジャズの主な種類
・ディキシーランド・ジャズ
・モダンジャズ
・モードジャズ
・ジャズヴォーカル
・フリージャズ
・ジャズ・ファンク、スピリチュアル・ジャズ
・フュージョン
・日本人ジャズ(和ジャズとも呼ばれる)
・近年のジャズ作品
など
■主な人気ジャズミュージシャン
・チャーリー・パーカー(Charlie Parker)
・ディジー・ガレスピー(Dizzy Gillespie)
・マイルス・デイヴィス(Miles Davis)
・ジョン・コルトレーン(John Coltrane)
・ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)
・セロニアス・モンク(Thelonious Monk)
・オスカー・ピーターソン(Oscar Peterson)
・ビル・エヴァンス(Bill Evans)
・ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)
・ビリー・ホリデイ(Billie Holiday)
・ナット・キング・コール(Nat King Cole)
・渡辺貞夫
・日野皓正
など
レコードに詳しくない人がよくする失敗
ジャズのレコードを手放そうとお考えのあなた。
このサイトをご覧になるまで、どう売ろうかとお考えでしたか?
貴重なジャズのレコードをご自身で現金化するとなると、思っているよりも多くの時間と大きな負担が掛かります。
ネットオークションに出品するなら、お手元のレコードの詳細を調べてどういうものか十分に把握する必要があり、時に専門用語を交えて、丁寧な説明文を書くことがより高く売るための何よりもの秘訣。
出品期間中には、入札者から「いつの時代に製造されたレコード?」「どこの国のレコード?」「キズとはどの程度の状態の悪さ?」といった質問が多数寄せられることも想定されます。
信用を得て、千円でも高くオークションで売るにはそれらすべてに上手く答えるのが必須。
しかし、そんなことはそもそもジャズのレコードの知識がなければ困難ですよね。
では、もう一つ、別の処分方法を考えてみます。
リサイクルショップへの売却です。気軽に売ることができますがこちらも同様にリスクがあります。
廃品回収業者にはジャズのレコードの専門知識などありませんから、中古市場でいくら数万円の希少なレコードであっても300円にしかならなくても誰も文句は言えません。
自分で売るのも、リサイクルショップに売るのにも両方ともリスクがあります。
それでは一体どうしたら良いのでしょうか。
高価買取されるジャズのレコード、その特徴とは?
ジャズは古い音楽ジャンルなので、レコードでは物によって製造国も違えば、時代も違います。
ここで、分かりやすく例え話をしてみます。
全く同じアルバム作品でも、60年前に発売されたものもあれば、まさに今でもレコード屋で販売されている新品のものもあります。
当時の初版のレコードはオリジナルと呼ばれ高い価値があるため、中古レコード市場では非常に貴重なものとして高額で取引されます。
逆に、ピカピカの新品でも売っているものは再発盤またはリイシューと呼ばれ、商品価値は下がります。
■オリジナル vs 再発盤。価値どれだけ違う?
オリジナル盤:Sonny Clark / Sonny’s Crib(Blue Note, 型番:BLP 1576)
1958年発表。
ピアノ奏者、ソニー・クラークがブルーノートに残した作品。
今でこそ評価が高く、非常に人気があるアルバムですが、当時クラークはほぼ無名のアーティスト。
そのため、レコード自体のプレス枚数(製造数)は元々非常に少なく、発売から60年以上も経った今も状態良好な形で現存しているものはごく僅かだと言えます。
現在、この作品のオリジナルであれば中古市場で十数万円という高額価格で販売され、コレクターの垂涎の的です。
エコストアレコードでは、キズがかなり目立つ状態が良くないこちらのオリジナルを15,000円で買取しました。状態が良ければもちろんもっと高額での買取となります。
再発盤(リイシュー)
こちらは同じ作品の再発盤で、製造は2000年頃。
商品として状態がすこぶる良いのが分かります。ソニー・クラークの写真もどこか鮮明な印象。
実物はジャケットの造りも、紙の素材も、オリジナルとは全く違います。
ジャズのレコードに詳しくない方にはオリジナルも再発盤も見分けがつかないはず。
しかし、詳しい人間が見れば、レコードを手に取らずしてオリジナルか再発盤か判別できます。
再発盤は需要に応えるために復刻されたが故に市場でも多くの量が流通するものなので、レコードとしての価値はオリジナルの比ではないほどガクッと落ちます。
買取ではこちらの再発盤だと数百円ほどとなります。
ここで例を挙げてご紹介した前者と後者は、製造年に実に数十年もの差がありますが、仮に数年単位の差だとしてもレコードとしての商品価値はどれも確実に異なります。
即ち、レコードの価値が変われば、当然 販売額と買取額も変わるということです。
■オリジナルと再発の違い、希少性+人気が違う
オリジナルは初版なので、その作品の中では最も初期のレコードです。
しかし、どのジャズのレコード作品でも古ければ古いほど高額になるというわけではありません。
そこに絡まる別の要素はずばり希少性。
希少性とは、簡単に言えば「いかに珍しいか」ということ。
例え50年前の古いレコードであっても、未だにどの中古レコード店でも頻繁に見掛けるものであれば希少ではないわけです。
中古市場で溢れるように在庫過多になっているものは総じて値段は下がる傾向にあります。
古いレコードが高額になるさらにもう一つの要素、それこそが人気です。
あまり見かけない、つまり希少なレコードで、なおかつ同時に人気も高ければ必然的に高額に。
一方、再発盤は需要に応える形で再販されたため、枚数は多く製造されます。そのため、オリジナルと比べると価値は薄れるうえ、数が多いので希少性も低く比較的安価なことが多いようです。
しかし中には限定盤、特別な仕様で数量限定生産されたような、少ない枚数のみで流通した珍しい再発盤もあるため、そのようなものは大きな付加価値があるため高価になる傾向にあります。
つまり、
「希少なレコード」 + 人気が高い = 高額で買取される
ということ。
実は、中古レコードの値段が高額になるにはこんな法則に基づいているのです。
レコードの買取額の差は、状態の良し悪し以外のほかの要素でもこうして変化してゆきます。
何が高価かは中古レコード買取専門店が知っている
「ジャズのレコードを売ってみようかな」
レコードを持っているあなたなら、一度は考えたことがあるでしょう。
インターネットで『レコード ジャズ 買取』と検索して情報を得ても、あなたご自身が持っているものが高く売れると確信するには至らないこともあるはず。
何故なら、レコードというのは実は海よりも深い趣味の世界だから。
その中では、専門的な知識を持つ人が価値を判断しているので、オリジナルと再発盤との間ですらレコードの値段が変わってゆくのです。
それでは、レコードに特別な知識を持たない人はどうすれば良いでしょうか?
解決策をあなたにひとつ提案。お持ちのレコードを「レコード買取のプロに売る」ということをお勧めします。
レコードのプロには中古レコード買取専門店というものがあります。レコードの買取を専門的に行っている業者です。
数万円の価値があるような高いレコードを、しっかりと高く売りたいのであれば中古レコード買取専門店に売るのが賢いのです。
貴重/希少なレコードを確実に高額買取してもらう手段こそ、レコードの目利きがいる買取業者、つまりレコード買取専門店に売却するということになります。
売る前に知っておきたい、ジャズの種類9つ
さきほど、ジャズにはいくつか種類があると解説しました。
それぞれのレコードにはどんなものがあるか、知りたくありませんか?
代表的なアーティストを、作品とともにご紹介してみます。
【1】ジャズ史初期を彩ったディキシーランド・ジャズ
George Lewis / And His New Orleans Stompers Vol.1(Blue Note, 型番:BLP 1205)
1955年発表。
1900年米国ニューオリンズ生まれのクラリネット奏者、ジョージ・ルイスがブルーノートから発表した貴重な作品。ルイスはディキシーランド・ジャズを代表するアーティストのひとりでもあります。
【2】いまも人気で、最も一般的なモダンジャズ
Bill Evans / Explorations(Riverside, 型番:RLP 351)
1961年発表。
ジャズファンなら誰もが知っているといっても過言ではないジャズピアニスト、ビル・エヴァンス。
彼がNYのジャズレーベル、リバーサイドに残したアルバム『Portrait In Jazz』『Explorations』『Waltz For Debby』『Sunday At The Village Vanguard』は4部作として人気。同作はその4部作の中では2番目に古い時期に録音された作品。
モダンジャズのピアノトリオ作品の最高峰として、これまでも、そしてこれからもファンの間では名盤として語り継がれてゆきます。
当店ではこちらの作品のキズがあり状態が劣るオリジナル盤を24,000円で買取しました。状態が良ければもっと高額で買取致します。
【3】60年代に一大旋風を巻き起こしたモードジャズ
Miles Davis / Kind Of Blue(Columbia, 型番:CS 8163)
1959年発表。
モーダル・ジャズとは、モダンジャズの中の演奏方法の一つ。
本来 ジャズはコードを基に音楽が進行してゆきます。
しかし、マイルス・デイヴィスが探究したのは、コード進行ではなくモード(旋律)を基に音楽を進行させるモードジャズというもの。彼が探究した末に産み落とされたのがこのアルバムなのです。
ジョン・コルトレーンを始め、キャノンボール・アダレイ、ビル・エヴァンスら豪華メンバーが集結。「So What」を筆頭に名曲がズラリと並ぶマイルスの大傑作アルバムで、この一枚を抜きにジャズの歴史を語ることは出来ません。
マイルスに続くように、コルトレーンも作品にモード奏法を取り入れたのは有名な話です。
【4】ジャズヴォーカルにもファンが多い
Beverly Kenney / Sings For Johnny Smith(Royal Roost, RLP 2206)
1956年発表。
女性シンガー、ビバリー・ケニーがギタリスト ジョニー・スミスと共に吹き込んだ、彼女の可愛らしい唄声がたっぷり楽しめる名作。
レコードでは再発されることも少なかったため、オリジナル盤の価値は今後も上昇してゆく人気ジャズヴォーカル作品です。
【5】既成の音楽の概念を捨てたフリージャズ
Archie Shepp / The Magic Of Ju-Ju(Impulse!, 型番:AS-9154)
1967年発表。
フリージャズとは、音楽的な理論を一切取っ払い、既存の概念に縛られることなく音楽を演奏したもの。サックス奏者、オーネット・コールマンの演奏は当時のジャズシーンに大きな影響を与えました。
本作もそんなムーブメントの中で誕生した一枚。
サックス奏者、アーチー・シェップの熱いテナーの咆哮とその過激なアートワークが魅力です。
【6】DJを始め、若い世代にも人気のジャズ・ファンク、スピリチュアル・ジャズ
Gary Bartz NTU Troop / I’ve Known Rivers And Other Bodies(Prestige, 型番:P-66001)
1973年発表。
1970年代、ジャズには他の音楽の要素が混ざり込んでゆきます。ロック、ファンク、ソウル、またはR&Bといった要素です。
このアルバムは同年のスイス・モントルージャズフェスティバルで録音されたサックス奏者、ゲイリー・バーツの演奏。
バーツは60年代にアート・ブレーキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズにも在籍し活動した経歴を持つミュージシャンです。
【7】70年代、80年代を席巻したフュージョン
Chick Corea / Return To Forever(ECM, 型番:ECM 1022 ST)
1972年発表。
それまでモダンジャズ、フリージャズを演奏してきたピアニスト、チック・コリアがジャズの歴史に新たな1ページを記した作品。
その革新的な洗練された音楽は大ヒットを記録、多くのファンを虜にしました。
この作品以降のジャズシーンではフュージョンが大流行しました。
【8】和ジャズと親しまれて、広がる日本人ジャズ作品 再評価の波
松本英彦 / ジャズ・プログレッション(Universal Record, 型番:U-1001)
1958年録音。
スリーピー松本の愛称でも知られる戦後の日本を代表するテナーサックスの巨人、松本英彦。
彼が昭和33年に八木正夫、木村新弥、阿部勲というリズムセクションと吹き込んだ10インチレコード作品。本場米国のジャズにも負けず劣らず、迫力満点の演奏が繰り広げられる人気盤です。
今でこそ貴重な1枚ですが、発売当時は今ほどの人気はなく、廃棄されるものもあったと推測されます。そのため、今でも状態良好なものは非常に高い金額で取り引きされます。
このような日本人ジャズミュージシャンによる古い作品は、今の世代に「和ジャズ(わじゃず)」と親しみを込めて呼ばれ、レコード収集での憧れの的になっています。
【9】CD時代の名盤レコード。2000年代以降のジャズは?
Norah Jones / Come Away With Me(Blue Note, 型番: BTE 32088)
2002年、名門ブルーノートから発表したノラ・ジョーンズのデビュー曲、「Don’t Know Why」が大ヒットを記録。同曲を収録したアルバム『Come Away With Me』はグラミー賞で8部門を受賞した大名盤です。
Diana Krall / Turn Up The Quiet(Verve, 型番: B0026480-01)
2017年作。エルヴィス・コステロの妻としても有名なダイアナ・クラールは、93年デビューのカナダ出身のジャズシンガー。
これらは当然CDが主流になっている時代の作品。
そのため、制作されたレコードの枚数は少なく、中古レコードとしては市場で流通する頻度も多くはありません。
結果的に希少性があり、中古レコードとしての価値も高まっています。
買取専門店はエコストアレコードがベストなワケ
ジャズのレコードを手放すのであれば、中古レコード買取専門店に売るのがやはりベストです。
当店エコストアレコードも中古レコード買取専門店です。
ジャズのレコードに詳しい、専門知識・査定経験も豊富なスタッフが在籍しています。
あなたが大切にお持ちの珍しいジャズのレコード、私どもならその貴重さをよく分かります。
当店にお売りいただければ比較的短期間で、中古市場での適切な相場でジャズのレコードを買取いたします。価値が高いレコードももちろん高価買取しています。
エコストアレコードをお選びいただくうえでのお客様のメリットはそれだけではありません。
当店には他の中古レコード買取専門店にはない、国内だけでなく世界中への販路があります。つまり、買い取ったレコードの販売先が豊富ということ。
そのため、他の買取業者が値段を付けられないレコード作品でも、当店なら値段を付けられる場合があります。
加えて、高価なレコードであればなおさら他社より高額で買取が可能なのです。
それなら、エコストアレコードへの売却が一番だとあなたも思いませんか?
ジャズのレコード買取なら、今すぐエコストアレコードへ
ジャズのレコードには高価なものが沢山あります。
ご自宅に古いレコードが多くあるなら、価値の高いものがあっても何ら不思議ではありません。
買取をご利用になるお客様がレコードを手放す理由も様々。
引っ越しの際の整理だったり、断捨離の一環としての処分、または亡くなったご家族の遺品整理としてだったりします。
当然、お客様の中には貴重なレコードをお持ちにも関わらずそうとご存知ではない方もいて、私どもが提示した査定額に思わず驚く方も多くいらっしゃいます。
買取の際には、「なぜここまで高額になったか?」あるいは「なぜここまで高くならなかったか?」といったご質問にも丁寧にお答えします。
当店はジャズのレコードの買取に自信があります。
どうやって、どこにジャズのレコードを処分しようかお困りのあなた。
今すぐエコストアレコードへ買取をお申し込みください。
あなたの想いと、大切にしているレコードを、レコード愛と共に私どもが次の持ち主へと繋ぎます。
文:福田俊一(Ecostore Records)
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