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レコード買取専門店スタッフ体験談:値段がつかないレコードの特徴

レコード買取専門店スタッフ体験談:値段がつかないレコードの特徴

更新日:2024年1月17日

 

中古レコード買取では値段がつくものとつかないものがあります。買取情報を見るとやはり<高価買取>に期待してしまうのが人間というもの。しかし、なかには残念ながら値が付けられないレコードも存在するのです。買取専門店スタッフの筆者もレコードを愛する収集家ですが、過去 他社にレコードを売った際に買取不可となったものがあります。

今回は私の経験をもとに、買取で値段がつかないレコードの特徴について解説します。

 
文:福田俊一(Ecostore Records)
 
 

なぜ私はレコードを売ったか

 

 

筆者も大の音楽好きで、ある時 レコードに興味を持ち、1点1点 店で探して収集するようになりました。最初こそコレクションは段ボール箱ひとつほどの量でしたが、数年経って気がつくと所有数は数千枚にまで増幅していました。まさに《ちりも積もれば山となる》ということでしょうか。そうして私の部屋では新たにレコードを収納するのが困難になり、ついに不要なものを選別したうえで手放してゆかねばならなくなりました。私の場合、断捨離の対象としたのは商品価値が低いレコード。例えば、不人気のものだとか、手に入れはしたが内容が好みでなかったものだとか。商品価値が低いレコードというのは需要も低く、どうしても買取では安価になる傾向になります。でも、もう聴かないとしても、愛着あるレコードは安く買取されたくない気持ちは私にもありました。

 
 

値段がつきにくいレコードの特徴

 

貴金属や時計、古本からDVDまで。所有品を売ろうと買取業者に査定してもらって、思ったより査定額が低くて残念だったことありますよね。悲しかったのは「高く売れるかも」という期待がきっとあったからでしょう。中古レコードは音楽を再生して楽しむものですが、それと同時に思い出や記憶が詰め込まれる特殊な品物。学生の頃にアルバイトをして、その大事なお給料で買った大好きなアイドルのレコード。汗水流して働き購入した思い出は忘れもしないでしょう。そこまで思い入れがあるレコードだと「内容はピカイチ!これが高く売れないなんておかしい」と考えても当然でしょう。でも、買取する側からすると、中古レコードの査定額は内容の良さによって決まるものではありません。もしくはアイドル・歌手の知名度で決まるわけでもなく。実は、レコードの買取額は《いかに人気でいかに珍しいか》によって決まります。そういった付加価値は一般の人にはなかなかわかりづらく、深い知識を持つ専門家でないと判別できません。物の買取なので、もちろんそれと商品としての保存状態も加味されるでしょう。

つまり買取で値段がつきにくいレコードには以下のような特徴が。こういう条件を満たすものはどうしても価値が低い傾向にあるようです。

 

▼買取で値段がつかないレコードの特徴

1.中古レコードとして需要がない、人気がない
2.中古市場において多く流通しており、珍しいものではない
3.傷や損傷が酷く、保存状態が悪い

 
 

レコード買取で値段がつかなかったとき

 

 

中古レコードは市場での需要と人気のバランスによって相場が上下します。需要と人気はその時代の音楽の流行によっても変わります。10年前に流行ったレコードが今も高額である保証はありませんし、今 流行っているレコードが10年後にも高額である保証もありません。市場相場はまるで生き物のように年月のなかで少しずつ変化するのです。流行しているレコードについては「こんな作品の値段が上がってるのか」と私たち買取専門店スタッフでも驚くことばかり。そのため、かつて往年の名歌手と呼ばれたアーティストのレコードでも安価で買取されるものがあれば、そもそも値段がつかないことすらあります。それは、誰もが知っているほど知名度がある歌手だとしても、今となっては需要が低かったり、中古市場で商品が溢れかえっていたり。そうなると中古レコードを店頭に並べても売れにくく、買取査定でも高い金額を見積もるのが難しくなるんです。

それでは、大事にしていたレコードの査定金額に納得がいかない場合、私たちはどうするのが良いでしょうか?「査定金額が安い」「値段がつかなかった」、そんなときには無理に買取を承諾しないのがベターです。買取に一度「OK」を出してしまえばそのレコードは手元へ戻ることはありません。手放してしまったあと、不満があれば「売らなければよかった」と後悔が残ってしまいます。そのため、<思い入れはあるが査定額に不満なレコード>、そういうものは無理に手放さないほうが良いです。もしかすると、これから人気が出て買取で値段がつくようになるかもしれません。それまでは手元で大事に保管しておき、売り時がきたら手放すのが賢いと思われますよ。

 
 

福田俊一のアバター

筆者: 福田俊一(ふくだ・しゅんいち)

FTF株式会社 制作部/販売部兼務。買取部門のコラムやnoteのほか、販売部門の特集コラムを執筆。大学卒業後にレコード収集に興味を持ち、約15年かけてジャズレーベル、ブルーノートの(ほぼ)すべてのLPをオリジナルで揃えた。

 
 

 

 

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