レコード買取の場面でよくご依頼いただくSP盤。果たしてSP盤とはどんなものなのでしょうか?レコードは、レトロな音楽を楽しめることや、希少性の高さなどの理由で、買取市場でも人気を集めています。ただ、一口にレコードと言っても、複数の種類に分かれています。その中のひとつが、SP盤です。では、SP盤とはどのような特徴を持つレコードなのか、買取市場ではどういった扱いをされているのかを解説していきます。
目次
初期の主流であったSP盤のレコード
SP盤は、レコードの歴史の中でも、初期に作られた種類です。戦前の主流となっていたのがSP盤で、戦後もしばらくは主流のレコードとして扱われました。SPとは、「Standard Play」の略です。SP盤は、直径が10から12インチ程度で、およそ5分程度の楽曲を収録することが可能です。主な素材はシェラックという樹脂で、酸化アルミニウムや硫酸バリウムといった素材を混ぜ合わせて作られました。シェラックでできているSP盤は、硬度が高く、割れやすいのが特徴です。落下させるだけでも割れてしまうことがあります。そのため、1950年代に入ると、耐久性が高いポリ塩化ビニールでできたLP盤とEP盤が、レコードの主流になっていきました。
SP盤とLP盤、EP盤は、いずれもオーソドックスなレコードの形をしています。そのため、レコードに詳しくない方は、見分けがつかないかもしれません。特にSP盤とLP盤は、同じ12インチサイズのものが多いため、見た目だけでは区別ができない可能性が高いです。その場合は、レコードの盤面に記載されている、回転数を確認してみましょう。
ポリ塩化ビニールでできているLP盤やEP盤は、摩耗に弱いので、低速回転で再生するのが基本です。大抵の場合、LP盤の回転数は33、EP盤の回転数は45です。それに対してSP盤は、高度が高く摩耗に強いため、78回転で再生します。したがって、盤面に記載してある回転数が78のものであれば、SP盤と考えて問題ないでしょう。
コレクター向けアイテムとしても取り扱われる
SP盤は、レコードの中でも古い種類なので、劣化によってノイズが入っているものも少なくありません。また、戦後主流となったLP盤やEP盤は低速回転であったため、再生機器の中には、78回転という高速回転に対応できないものも多いです。ただ、戦前の古い音楽を聞くことができるレコードは、SP盤がほとんどです。そして、SP盤は、蓄音機で直接取り込んだ音を使用しているという性質上、編集の手が加わっておらず、独特な雰囲気があります。そのため、古い時代の音楽を楽しみたい、生の音楽が好きという方が、SP盤を求めることがあります。
さらに、SP盤には、コレクター向けアイテムという側面があります。SP盤は、1970年になる頃には、すでに製造のほとんどが終了しています。また、戦前に作られたレコードの中には、戦火によって紛失してしまったものが数多くあります。その上、割れやすいという性質上、きれいな状態で現存しているSP盤は少ないです。したがって、SP盤は、希少性が高いことが多いです。きれいな状態で現存しているものは、コレクターアイテムとして扱われる場合も珍しくありません。
SP盤は取り扱いに注意
SP盤は買取市場で音楽を聞くための道具としてだけでなく、保管しておいたり、飾ったりするためのコレクターアイテムとして取り扱われることも珍しくありません。いずれの場合も、SP盤は取り扱いに注意することが大切です。音楽を聞くためのレコードとしてSP盤を使用する場合、状態がきれいであれば、それだけノイズが少なくなり、良い音で聞くことができます。表面に傷が入っていると、ノイズによってまともに音楽を聞けない恐れがあります。
そのため、ジャケットから取り出したり、再生機器にセットしたりする際には、慎重に扱いましょう。特に、針を落として再生するタイプの機器を使用する場合、勢いよく針を落としてはいけません。SP盤は非常に硬く、再生機器の針が勢いよく当たっただけでも割れてしまう恐れがあります。そうすると、レコードとしての価値がなくなってしまうため、針はそっと置くようにしましょう。
また、SP盤の素材であるシェラックは、天然素材を使用しているため、カビが発生しやすいという特徴もあります。よって、しばらく手入れをしていない古いSP盤は、カビが発生している可能性が高いです。そのカビのせいで、まともに音楽が聞けず、レコードとしての見た目も悪くなってしまうことは珍しくありません。そのため、カビは取り除く必要があります。
SP盤に発生したカビは、表面に付着したものだけでなく、溝に入り込んだものもしっかり取り除くことが大切です。カビは粘着力が強く、簡単に取れない場合が多いですが、根気よく取り除くようにしましょう。必要であれば、薬剤を使用することも考えた方が良いですが、SP盤は非常にデリケートです。LP盤やEP盤用の薬剤では、SP盤を劣化させてしまう恐れがあります。したがって、薬剤を使用する場合は、シェラックに対応しているものを選びましょう。
少しでも高く売るためのコツとは?
レコードをより高価で売るための大切なコツがあります。それは、「レコードの本当の価値を分かっている信頼のおける店」を見極めて選ぶということ。新品の商品とは異なり、中古レコードには個々それぞれに違った価値があります。保存状態によって価値が変わるのは当たり前ですが、製造された国や時期によっても価値もガラリと変わるのです。後世まで語り継がれる名作には価値の高い貴重なレコードが多くありますが、買取において最も重要なカギを握るのは”歴史の中で埋もれた隠れた人気作品”をその業者が知っているか否か、ということです。
つまり、沢山あるレコードのうち名作は高く買い取るのに対して他はそうでもないのか、もしくは名作だけでなく隠れた名作にも高い査定額を提示できるか。仮に10枚、もしくは100枚を売るとしましょう。名作だけ高く買い取る業者と、名作以外にも隠れた人気作品をも高く買い取りしている業者、この2つでは査定金額の合計には非常に大きな価格差が生じます。それほど知識と経験がある業者を選ぶことが大切になるのです。
「レコードの買取なんてどうせどこも同じでしょ?」と適当に業者を選んでしまい、実際には数万円の価値があるレコードを、知識がない業者に数百円で売ってしまったらやはり悲しいことですよね。
所有するレコード1枚を売ることができるのはたった一度きりですから、慎重に選ぶべきなのです。レコードの売却では、間違った買取業者を選んでしまうと結果的に損してしまうことも起こり得るのです。そのためにも、その業者を利用した客の感想をホームページで見て参考にして、店の買取サービスが充実しているか、または店員の対応が丁寧かどうか、よく比較して検討することをお勧めします。
エコストアレコードを選んでほしい6つの理由
レコードを売りたい方にぜひとも当店を選んでほしい理由があります。
それはレコードについての豊富な知識力ですし、当店が長年築いてきた高価買取の実績でもあり、そしてお客様から頂戴した「エコストアレコードを選んで良かった」という嬉しいお言葉にあるのです。
■2年連続で3冠に輝きました
2019年、2020年と「レコード買取満足度No.1」「高価買取価格満足度No.1」「信頼と安心のレコード買取店No.1」という3つの部門で2年連続で業界ナンバーワンに選ばれました。
(※日本マーケティングリサーチ機構調べ。調査概要:2020年11月期ブランド名のイメージ調査)
■買取歴30年、累計買取枚数1,500万枚突破
弊社は1994年の創業以来、レコードの買取歴が30年になりました。多くのお客様から買取の依頼をいただく中で買取枚数も1,500万枚を突破しております。
■TVや新聞など、メディアで多数取り上げられています
弊社は「NHKニュース おはよう日本」をはじめ、「フジテレビ系列 めざましテレビ」や「テレビ東京 出没!アド街ック天国」など多くのメディアで紹介されています。
■他社にはない豊富な販売先は、高価買取が可能なヒミツです
エコストアレコードには他の買取業者とは異なり、国内外に沢山の販売ネットワークを構築しています。日本国内では需要が低くありふれたレコードであっても、海外の顧客に確実に販売することができます。
まさにそれこそがお客様からレコードを高額で買取できるキーポイントなのです。
■近くでも遠くでもOK。どこの地域からでも買取できます
弊社の買取サービスは宅配買取、出張買取、持込買取という3つに対応しております。都内にお住まいの方でも他の地域にお住まいの方でも安心してお申し込みください。
■梱包に必要な段ボール箱などを無料で差し上げます
宅配での買取では梱包資材として段ボール箱やガムテープが必要になります。
しかし、エコストアレコードではそれらの道具をお申し込みの後にお客様のお住まいに無料で送付しますので余計な負担はかかりません。
一部に愛好家(コレクター)がいるSP盤
数あるレコードの中でも、SP盤は特殊な種類です。買取市場でも、LP盤やEP盤とは別のものとして扱われることは珍しくありません。よって、手元にあるレコードが、SP盤であるかどうかは、知っておいた方が良いです。そして、SP盤は非常にデリケートで、簡単に割れてしまったり、劣化したりします。そのため、手元にあるレコードがSP盤だと判明したら、慎重に扱うようにしましょう。
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