ビートルズ(The Beatles)がデビューアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』を発表してから2年が過ぎようとしている頃、新たに発表されたフォースアルバム『ビートルズ・フォー・セール』。全英チャート1位を累計11回取得しているものの、後発のアルバムは全てデビューアルバムを抜けないという、ビートルズの衝撃的事実が判明しました。同作が発売されたのが1964年12月4日ということもあり、クリスマスセールに掛けた洒落の効いたタイトル。
今回はそんな『ビートルズ・フォー・セール』の情報と、ビートルズの実際に高価買取されているレコードの特徴をご紹介します。
『ビートルズ・フォー・セール(Beatles For Sale)』とは?
本作はビートルズが4枚目に発表したアルバム。ちょうどビートルズのマニアたちがピークを迎えていた1964年12月4日に発表されたため、『ビートルズ・フォー・セール = 売出し中』というシャレを効かせたアルバムタイトルをつけられました。ただし、サードアルバム『ハード・デイズ・ナイト』から本作の発表までに新曲が足りず、全曲をオリジナル曲で飾ることはできなかったのです。
『ビートルズ・フォー・セール』は、発表後から46週にわたりチャート入りし続け、2週目には前作『ハード・デイズ・ナイト』を抜き去り、チャートトップに輝きました。
1987年2月26日、ビートルズのアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』、『ウィズ・ザ・ビートルズ』、『ハード・デイズ・ナイト』、そして『ビートルズ・フォー・セール』の4枚が同時にCD化。それまでの間に発表される全てのビートルズの楽曲は、レコード発売されています。CD化されたものはイギリス盤・アメリカ盤・オーストラリア盤で、日本盤はカセットテープで発売。CD化に伴い、23年越しで再び『ビートルズ・フォー・セール』がチャート入りを果たしました。
高価買取されるビートルズのレコードの特徴について
ビートルズのレコードで高価買取されるものの特徴として、「赤盤レコード」が挙げられます。その名の通り、レコード盤自体が赤いレコード盤であり、当時「東芝」が売り出していました。黒いレコード盤が一般的ですが、通常よりも帯電防止材を多く使用していることで、静電気を防止しホコリの付着が少ないという点がメリット。「エバークリーンレコード」という名称で作られていましたが、帯電防止材が赤くなるわけではなく、高級ブランドイメージとしてあえて赤く着色させたと言われています。ちなみに、帯電防止剤は一般的な黒いレコード盤にも使用。さらに、赤盤レコードが発売されていたのは、1973年より前だとされています。
『ビートルズ・フォー・セール』を大解剖!
-収録曲-
【A面】
■ノー・リプライ(No Reply)
ジョン・レノンが作った曲。
トミー・クイックリーに提供しましたが、トミーの演奏バージョンが発売されなかったため、ビートルズによってアメリカツアー終了後にレコーディングされました。
■アイム・ア・ルーザー(I’m a Loser)
ジョン・レノンが作った曲。
本作でアルバム入りしていますが、本体はシングル曲としてリリースする予定でした。
ボブ・ディランの影響を強く受けた曲です。
■ベイビーズ・イン・ブラック(Babys In Black)
ジョン・レノンとポール・マッカートニーの共作で、ツインボーカルの作品。
詞の内容から、元ビートルズのスチュアート・サトクリフの婚約者だったアストリッド・キルヒャーに関連づいているとされています。
■ロック・アンド・ロール・ミュージック(Rock and Roll Music)
チャック・ベリーのカバー曲。
ハンブルク巡業中のレパートリーに入っていました。
■アイル・フォロー・ザ・サン(I’ll Follow The Sun)
ポール・マッカートニーが作った曲。
デビューより前、16歳の頃に書いた曲だと述べています。
当時ハードなR&B音楽を奏でていたため、後回しになっていたとポール自身の後日談があるのが興味深いです。
■ミスター・ムーンライト(Mr.Moontight)
ロイ・リー・ジョンソンのカバー曲。
1984年8月14日に最初の収録がありましたが、その時には完成できず、同年10月18日に録ったものが使われています。
■カンサス・シティ/ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ(Kansas City/Hey,Hey,Hey,Hey)
ジェリー・リバーとマイク・ストーラーによって作られた曲で、後にリトル・ウィリー・リトル・フィールドのために書き下ろされました。
本作に収録されたバージョンは、リトル・フィールドより後にカバーしたリトル・リチャードの音源を忠実に再現したカバーです。
【B面】
■エイト・デイズ・ア・ウィーク(Eight Days a Week)
ポールマッカートニーのアイディアを元にジョン・レノンと2人で書き上げた曲。
この曲には2つの起源があるとされています。
1つは、リンゴ・スターが放った「週8日も仕事だなんて…」という嘆き。
もう1つは、ポールが車の運転手に忙しいか尋ねた際に「週8日も働かされている」というぼやきだとされています。
■ワーズ・オブ・ラヴ(Words of Love)
バディ・ホリーのカバー曲。
1961年から1962年にかけてキャヴァーン・クラブでのライブレパートリーに入っていました。
この際、ジョン・レノンとジョージ・ハリスンがボーカルに入っていましたが、本作ではジョージとポールが入れ替わっています。
■ハニー・ドント(Honey Don’t)
カール・パーキンスのカバー曲。
ライブでのボーカルにはジョン・レノンが入っていましたが、本作ではリンゴ・スターが歌っています。
■エヴリー・リトル・シング(Every Little Thing)
ポール・マッカートニーが作った曲。
後にイエスやマーティン・ゴードンらにもカバーされています。
■パーティーはそのままに(I Don’t Want To Spoil the Party)
ジョン・レノンが作った曲。
ジョン・レノン自ら「僕のすごく個人的な歌」と説明しています。
■ホワット・ユー・アー・ドゥーイング(What You’re Doing)
ポール・マッカートニーが作った曲。
本人いわく、「穴埋めの曲」と嘲笑していたそうです。
■みんないい娘(Everybody’s Trying To Be My Baby)
1930年台中期、レックス・グリフィンによって作られた曲ですが、カール・パーキンスの曲としてカバーされています。
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