【CEOインタビュー連載:Vol.2】日本人は知らない?日本盤レコードが海外コレクターの垂涎の的に

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【CEOインタビュー連載:Vol.2】日本人は知らない?日本盤レコードが海外コレクターの垂涎の的に

【CEOインタビュー連載:Vol.2】日本人は知らない?日本盤レコードが海外コレクターの垂涎の的に

更新日:2023年3月27日

 

ここ数年、世界的な再ブームとしてレコードが注目されています。聴いている世代も年配層だけでなく、10代の若者にも多くいるほど。手間ひまかけて音楽を楽しむレトロ・アナログなものとして憧れの的になっているようです。弊社、エコストアレコードでもファンが発するその熱を店頭で、そしてネットでスタッフが手に取るように感じています。

帯やライナーノートが付いていたり、私たちには身近な存在である日本盤レコード。しかし、そんな日本盤が海を越えた向こう側、いま海外で絶大な人気を誇っているのをほとんどの日本人は知りません。弊社にも昔から海外のお客様がたくさんいますが、やはり最も多く売れるものが日本盤レコードです。

それではなぜ、そんな日本のレコードが世界中で人気と需要が高まっているのでしょうか?弊社代表取締役社長である武井進一に話を聞いてみました。

 
 

聞き手・文:福田俊一(Ecostore Records)

 
 
 

― 海外のコレクターから日本盤レコードが人気が高いのはなぜでしょうか?
 

日本のレコードの良さは第一に品質です。そのひとつとして、ジャケット印刷のクオリティが挙げられます。60年代から非常に質が高く、同時代にプレスされたビートルズの各国のレコードを比較してみると日本盤の良さは一目瞭然です。いま手元に同じレコード作品のアメリカ盤と日本盤があるのですが、インサートの印刷クオリティを比較してみると日本盤のほうが断然良いですね。ジャケットの紙も厚いですし。当時のアジア諸国や南米の国のレコード・ジャケットと比べると印刷技術の差は歴然としています。

そして日本独自の文化である「帯」が外国人にとって重要だそうです。帯がないものだと販売額が落ちることもあります。また、よく知られた話ですが、レコード盤の音質が良いのも大きなポイント。その他にも、インサートや歌詞カードも非英語圏の方は楽しんでいるようです。彼らと取り引きするなかでは、私たちの日本盤を買って(一般的にはもっと価値が高い)オリジナル盤を売ってくれる人が多くいました。

レコードというのは録音・カッティング・スタンパー作成・プレスと様々な工程を経て作られます。ジャケットの印刷も含めて職人の高い技術によって作られており、そのどの工程においても職人的技術が要求されるので、日本人ならではの勤勉で誠実な職人技の結晶だと思っています。それだけに日本盤レコードのクオリティは本当に最高なんです。

 
 

 
 

― 海外の人が日本盤の良さに気づき始めたのはいつぐらいからですか?
 

1970年代のイギリスでは、日本のジャズやフュージョンを流す海賊ラジオ局がありました。その当時から現地で日本のフュージョンが話題になり、その影響からか80年代終わりか90年代初頭には日本にレコードを買い付けに来ていた人が結構いたようです。実は日本ではあまり知られていないのですが、海外には『The Beatles Japanese Record Guide(94年発売, ジェイソン・アンジューリアン著)』というビートルズの日本盤のプライスガイド(中古市場での相場価格が載ったガイドブック)があるんです。この書籍はどんなディスコグラフィよりも詳しくて、「このデザインの帯のプレスなら○○ドル」とか全部載ってます。私が中古レコード店をオープンした時には日本盤の価値は既に世界的に有名になっていました。こうしたこともあり、昔から世界中のビートルズファンのあいだでは「日本盤レコードは質が良い」と高い評価が与えられていたのだと思います。ブラジル人歌手、エリス・レジーナの69年作『エリス・レジーナ・イン・ロンドン』は本国ブラジル盤は音質が悪いのですが、日本盤があることが知られるとたちまち注目を集めて価格も上がっていきました。

また、日本盤には日本だけでリリースされた作品(国内企画盤)もたくさんあります。例えば、ジャズならチャールス・グリーンリーの『ザ・ジニアス・オブ・チャールス・グリーンリー』やティナ・ブルックスの『バック・トゥ・ザ・トラックス』だとか、ロイ・エアーズの『アット・モントゥルー』と『ルック・アット・ミー』などもそう。海外のコレクターはみんなそういうものを欲しがっていました。世界どこをみても、まさに日本盤でしか聴けないのですから。

 
 

― そういった日本盤の良さはレコードに興味がない日本人の方々も知っておきたいものです
 

日本盤オンリーのレコードの価値というものは一般の人にはやはり分かりづらいものです。だからこそ、価値があるかどうかの鑑定と買取はプロに任せてほしいですね。

 
 

<当時 日本盤オンリーだったレコード例>
 


■ロイ・エアーズ / ルック・アット・ミー(ポリドール, DPQ 6064)

1977年に7インチレコードとして日本のみで発売。元々希少だったうえに人気ミュージシャンであるため以前より需要が非常に高く、2019年に日本のレコード会社によってファン念願の再発がなされた。

 
 


■ブラック・サバス / ベスト・オブ・ブラック・サバス(VERTIGO, FD-94, 1973年)

英国ヘヴィメタル・バンド、ブラック・サバスの音源をコンパイルした日本独自のベストアルバム。豪華な見開き仕様のテクスチャージャケットに4ページの綴込みインサートが付属。世界中で日本でしか手に入らない代物だけあって、稀少価値は高く、同時に人気も高い。帯が付いた状態良好品であれば当店では18,000円という高価買取している一枚。

 
 


■キッス / 続・地獄の全貌(カサブランカ, VIP-5504-6, 1978年)

米国のカリスマ的ロックバンド、キッスの来日を記念して日本のみで企画・発売された3枚組LP。本作の特徴は何といってもその付属品。帯、ブックレットのほか、メンバー4人の顔のイラストが施された紙製のマスクまで。これらの付属品が完品で揃えば非常に高額で取り引きされている。

 
 

■キッス / ベスト・オブ・キッス(ポリスター, MIP-1483, 1982年)

 
 

■キッス / 地獄の全貌 1974-1979(MERCURY, PHJR-20002/12, 1998年)

 
 

■クワイエット・ライオット / Quiet Riot(CBS/SONY, 25AP 880, 1978年)

 
 

 
 

 

 

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