ジャズのレコード買取で宮沢昭というサックス奏者が人気です。漫画やアニメの影響などにより、若い世代の人にもジャズが注目されています。日本人ミュージシャンのレコードも人気が高まっていて、その中でも特に宮沢昭はレコードマニアから一目置かれるジャズ・ミュージシャンです。ここでは、宮沢昭のレコードをお持ちのあなたに、彼のレコード買取についてエコストアレコードが、お役立ち情報をご紹介します。
宮沢昭について教えます
宮沢昭(みやざわあきら)は日本を代表するジャズ・ミュージシャンの一人です。彼が生まれたは1927年の12月で、2000年の7月に72歳で亡くなりました。長野県出身の宮沢昭が本格的に音楽を始めたのは、1944年のことです。この年彼は、当時東京都内にあった陸軍戸山学校に入隊しました。この学校の中で彼が所属したのは、音楽演奏を専門にする軍楽隊です。宮沢はクラリネット奏者として、軍楽隊で演奏をしていました。
宮沢昭の人生に大きな転機が訪れたのは、第2次世界大戦が終了した1945年8月のことです。軍隊を復員した後に宮沢は、軍楽隊で磨いた演奏の技術を生かして、ミュージシャンとして生計を立てることを目指しました。当時の宮沢が主に演奏していたのは、進駐軍の兵士が集まっていたナイトクラブです。復員後の彼は、テナーサックスの演奏者に転向していました。クラブで演奏していた当時の彼は、後に音楽活動を共にすることになる、数多くの日本人ミュージシャンと出会っています。
この時代に彼が出会ったミュージシャンの一人が穐吉敏子です。彼女は日本人女性ジャズピアニストの草分け的存在で、1952年にはコージー・カルテットというジャズバンドを結成しています。コージーカルテットは宮沢昭とも数多く共演し、1950年代における日本のジャズシーンを共に盛り上げました。宮沢が自身のバンドでレコーディング活動を開始したのは1960年代になってからのことです。日本人ならではのジャズにこだわった数多くの名作を、亡くなるまで宮沢は作り続けました。
日本人サックス奏者の第一人者。宮沢昭の人気レコード作品
山女魚 (キングレコード、KC20)
1962年発表。宮沢昭がバンドのリーダーとして初めて発表した、買取でも人気のあるアルバムです。このアルバムは宮沢の代表作の一枚として、現在でも多くのジャズファンに愛されています。このアルバムのタイトルである山女魚とは、サケ科の魚のことです。宮沢は釣りを趣味にしていたので、魚の名前がタイトルがつけられました。表題曲である「山女魚」の他に、3曲目の「フライ・キャスティング」も釣りにちなんだ曲です。この2曲はいずれも、宮沢昭が作曲したオリジナル作品です。
アルバム『山女魚』には、釣り以外のことをテーマにしたオリジナル作品も収録されています。2曲目の「メモリーズ・スルー・シック・グラセス」は、彼が進駐軍のクラブで演奏してころからの仲間である守安祥太郎をモチーフにして作曲された曲です。このアルバムが発表された年の7年前、守安は31歳の若さで亡くなっています。
このアルバムの聴き所は、前半と後半でバンド編成が変えられていることです。A面の4曲は、宮沢を含めて4人のメンバーで演奏されています。レコードのB面に収録された3曲は、総勢9人の大バンドで演奏しています。
このアルバムで両面ともにピアノを担当しているのは佐藤允彦です。ベースは原田政長が担当しています。ドラムスはA面の曲が原田寛治で、B面の曲が猪俣猛です。B面の曲にはこの他に、アルト・サックスやトランペット、トロンボーンなどの楽器が加わっています。このアルバムでアルト・サックスを担当しているのは、日本ジャズ界の巨人として知られる渡辺貞夫です。宮沢昭と渡辺貞夫という日本を代表するサックス奏者の共演が聴けることも、このアルバムの大きな魅力になっています。
いわな (ビクター、SMJX-10068)
1969年発表。このアルバムのタイトルも、宮沢の趣味である釣りにちなんだ魚の名前がつけられています。このアルバムを制作した頃の彼は、日本人にしか作ることのできないようなジャズを模索していました。そんな彼の努力の集大成と言えるのがこのアルバムです。このアルバムには表題曲の「いわな」をはじめとして、「河ます」や「あゆ」など全て日本に生息している魚の名前がつけられた楽曲のみが収録されています。
このアルバムで宮沢と一緒に演奏したのは、ピアニストの佐藤允彦が率いるグループです。ベーシストの荒川康男やドラマーの富樫雅彦らとともに、日本人らしいオリジナリティにあふれたジャズを作り出しています。1曲目の「いわな(Bull Trout)」はスリリングな魅力があり、その他の曲も、タイトルにつけられている魚の姿を連想させるような曲調です。
木曽 (ビクター、SMJX-10090)
1970年発表。日本人にしか演奏できないジャズを追求した宮沢昭のもう一枚の代表作が『木曽』です。この作品には、彼が生まれ育った長野県やその周辺地域の自然が、音楽によって描かれています。このアルバムで宮沢と共演しているのは、前作『いわな』と同様に、ピアニストの佐藤允彦の率いるトリオです。ただしドラムスの富樫雅彦は参加できなかったため、かわりに森山威男が演奏しています。宮沢昭の生まれ育った中部地方の自然の偉大さを感じられるだけでなく、深い精神性も追及している一枚です。
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ジャズに興味を持つ若い世代の人が増えています。本場アメリカのジャズ・ミュージシャンだけでなく、宮沢昭をはじめとした日本人ジャズ・ミュージシャンも再評価されています。聴かなくなった宮沢昭のレコード処分を検討しているなら、今が最適なタイミングです。中古レコード買取専門店のエコストアレコードでは、出張買取や宅配買取など、さまざまな方法で中古レコードを売却したい方を全力でサポートしています。買取のご相談はお気軽に。
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