マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)のどんなレコードが買取で人気なのでしょうか。マーヴィン・ゲイはアメリカのワシントンD.C.出身の歌手です。ソウル・ミュージックを定義づけた人物ともいわれる偉大な歌手で、逝去した後も多くの音楽ファンから愛されています。生前から数多くのレコード作品が発表されており、買取市場で見かけることも多いかもしれません。ここではマーヴィン・ゲイの略歴や代表曲などを紹介します。
マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)の略歴
マーヴィン・ゲイはアメリカのワシントンD.C.で誕生しました。父は説教師で、地元の教会で聖歌隊に参加したこともあったそうです。マーヴィン・ゲイが音楽に没頭するようになった原因は、父からの精神的な虐待にあるといわれています。8歳の時に弟と共にゴスペルデュオを結成し、オルガンやドラムなどの楽器の扱い方を独学で学び、その卓越した音楽の才能を伸ばしました。1954年に地元のハイスクールに進学すると、オーケストラでピアノとドラムを演奏するようになります。しかしマーヴィン・ゲイはハイスクールを退学し、父の勧めで軍隊に入ることとなります。残念ながら彼は軍隊での生活に疑問を抱き、一年足らずで除隊しました。そして1959年ごろにハイスクール時代の友達とマーキーズというグループを結成して、本格的に音楽の道を進みはじめます。
その音楽活動がムーングロウズのハービー・フークワの目に留まり、マーヴィン・ゲイはそのグループに参加しました。1961年にワシントンD.C.からデトロイトへ移住し、モータウン参加のタイム・レーベルと契約を結びます。デビューアルバムは「The Soulful Mood Of Marvin Gaye」ですが、この作品は商業的には失敗でした。そして1962年に「Stubborn Kind Of Fellow」というR&B色の強い作品を発表し、R&Bチャートで最高8位となります。その翌年、「That Stubborn Kind Fellow」というアルバムを発表して、シングル曲「Pride And Joy」はポップチャートで初のトップ10入りをはたします。マーヴィン・ゲイという名は一躍有名になり、音楽生活も軌道に乗り始めました。
その後マーヴィン・ゲイはシュープリームス、メアリー・ウェルズ、キム・ウェストン、タミー・テレルなどの女性達と組んで様々な曲を発表し、その名は更に有名になります。1968年には、グラディス・ナイト&ザ・ピップスのカバー曲「I Heard It Through The Grapevine」で初の全米1位を獲得し、続いて「Too Busy Thinking About My Baby」も大ヒットとなりました。しかし1970年にタミー・テレルが脳腫瘍のため亡くなると、その影響で音楽活動の中止を余儀なくされ、対人恐怖症に悩まされはじめます。そんな彼の転機となったのが1971年に発表した「What’s Going On」です。当時の社会問題を新たな視点から捉えた作品は興行的にも大成功しました。1973年には「Let’s Get It On」を発表し、タイトルう曲は5年ぶりに全米1位となりました。1976年には「I Want You」を発表して、マーヴィン・ゲイの代表作となる曲が生まれました。
しかし実生活では妻との離婚やモータウンとの不和などが彼を悩ませます。1978年には印税が妻への慰謝料となったアルバムを発表し、ハワイやロンドン、ベルギーなどに移住して表舞台から姿を消します。この頃モータウンはマーヴィン・ゲイの意向を無視して勝手に制作中だったアルバム「In Our Lifetime」を売り出し、両社の間に決定的な亀裂が生じたため、ついにレーベルを離脱します。1982年にCBS/コロンビアに移籍したマーヴィン・ゲイは「Sexual Healing」をリリースし、この曲はR&Bチャートで1位、ポップチャートで3位を獲得するヒットとなりました。同年「Sexual Healing」を収録した「Midnight Love」を発表したマーヴィン・ゲイは完全復活をとげ、1983年になるとグラミー賞を得ました。しかし新たなマーヴィン・ゲイの活動がはじまろうとした矢先、1984年に実家に帰ったマーヴィン・ゲイは、口論がきっかけとなって父親に射殺されてしまいます。45歳となる誕生日の前日に起きた事件でした。彼の作品は彼が亡くなった後も、多くのファンに愛されています。買取の需要も高いので、彼のレコードが手元にあるならば業者に買取してもらうことも検討してみてはいかがでしょうか。
What’s Going On(TS 310)
「What’s Going On」、「Mercy Mercy Me (The Ecology)」、「Inner City Blues (Make Me Wanna Holler)」といった名曲を収録した名盤です。「What’s Going On」は共作者の1人であるベンソンがサンフランシスコで反戦運動をしていた若者と警官の衝突を目撃し、その事件を元に歌詞を書き始めた作品だといわれています。この曲にマーヴィン・ゲイが歌詞を追加し、メロディに装飾を加え、タイトルも考えました。マーヴィン・ゲイは当時自分の周囲の社会情勢と、ベトナム戦争に出征していた弟からもらった手紙に影響を受けたと語っています。レコーディングの終了後、モータウンの社長ベリー・ゴーディはこの曲を嫌ってリリースを拒否しました。しかしゴーディがダイアナ・ロスの売り出しに熱中していたので、その隙にシングルのリリースが決行されました。初回プレス盤がすぐに売り切れたので、ゴーディも自身の考えを撤回して再プレスを指示しました。ビルボードのR&Bシングル・チャートでは5週にわたり1位となって、当時のモータウンで最速の売り上げを記録しました。
I Want You(T6-342S1)
「I Want You」、「Feel All My Love Inside」、「I Wanna Be Where You Are」などが収録されているアルバムです。「I Want You」は元はリオン・ウェアが自身のソロアルバム用に作った曲でしたが、モータウンの創設者がデモ録音を聞いたことがきっかけでマーヴィン・ゲイの持ち歌となりました。ビルボードのR&Bシングル・チャートでは1位を記録し、アメリカの総合シングルチャートでは15位でした。男女の愛を直情的に表現した「I Want You」は、ふとした時にもう一度聞きたくなるような魔性の魅力がある曲です。
偉大な歌手マーヴィン・ゲイ
マーヴィン・ゲイは数々のヒット曲を生み出した大スターです。彼の生涯の閉じ方はショッキングでしたが、彼が残した傑作の数々はこれから後の世でも愛されることでしょう。買取市場でもマーヴィン・ゲイのレコードは需要がありますので、もし売ってみたいと思ったら、気軽な気持ちで買取をご依頼ください。エコストアレコードではいつでも買取のお申し込みをお待ちしております。
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