有名ジャズアーティスト、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のレコードはどれほど高額で買取されるか

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有名ジャズアーティスト、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のレコードはどれほど高額で買取されるか

有名ジャズアーティスト、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のレコードはどれほど高額で買取されるか

更新日:2023年11月27日

名ジャズトランペッター、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)はご存知ですか?中古レコードの買取でもお客様から多く持ち込まれる有名なアーティストです。

人気ミュージシャンなだけあり、過去にレコードは非常に多く製造されました。本国アメリカ盤はもちろん、日本盤、フランス盤など様々な種類があります。中古レコードはその製造国(プレス国)や製造された年代によって価値に差が生じます。つまり、マイルスのレコードだとひとことでいっても、その価値はまさに千差万別。買取金額が5桁のものもあれば、3桁程度のものもあります。

それでは、マイルスのレコードではどのような作品が高く買取されるのでしょうか。実際に買取した際の金額も交え、エコストアレコードが解説します。

 
文:福田俊一(Ecostore Records)
 
 

マイルス・デイヴィスを知っていますか?

マイルス・デイビス_レコード買取

マイルス・デイヴィスはジャズ界を代表するトランペット奏者。彼が残した功績は偉大です。

1926年5月26日、歯科医師の父と音楽の先生の母のもとアメリカ・イリノイ州に生まれました。幼い頃から買い与えられたトランペットを演奏していたマイルス。彼が18歳の時、ビリー・エクスタインのバンドのトランぺッターの代わりとして2週間代役を務めることに。それがきっかけとなり、ジャズが盛り上がりを見せる地、ニューヨークへの進出を決めました。

ニューヨークに移ると、ジュリアード音楽院で音楽を勉強する一方で、毎晩のようにジャズクラブに通うように。そこでチャーリー・パーカーやディジー・ガレスピー、セロニアス・モンク、ケニー・クラークらと共にジャムセッションを繰り返し、腕を磨きました。

1949年にデビュー作『クールの誕生(原題:Birth Of The Cool)』をキャピトルへ吹き込み、1951年にはプレスティッジと契約。1955年には米大手コロムビアへと移籍し、『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』、『マイルストーンズ』、そして『カインド・オブ・ブルー』と数々の歴史的名作を世に送り出しました。

その後1991年に亡くなるまで、マイルスの音楽性は変化しながら実に幅広く作品を制作してゆきました。中古レコードという側面から考えると、彼の作品で高価買取に繋がりやすいものは1950年~60年代に発表したモダンジャズのレコード作品が中心だといえます。

マイルスのレコード、高く買取される?

マイルス・デイヴィスのレコードで一番高額で買取されるものはモダンジャズ期作品のオリジナル盤です。その理由としては、いつの時代のものであれオリジナル盤は限られた枚数しか製造されなかったため、今となってはその希少性がますます高まっているのです。

再発系では高音質盤のように高くなる特殊なものがありますが、基本的に再発盤はオリジナル盤よりは安い金額での買取となります。

マイルス・デイヴィスのこんな人気作品を、あなたは希少なオリジナル盤で所有していませんか?

 

マイルス・デイビス_レコード買取_2
Miles Davis / Young Man With A Horn(Blue Note, 型番:BLP 5013)

1953年発表。

マイルスは1950年代にブルーノートへ幾つか作品を残しました。この10インチアルバムはその最初のレコード。録音は1952年。ジャッキー・マクリーンやJ.J.ジョンソン、ケニー・クラークらと共に繰り広げた熱いセッションが記録されています。

ブルーノートでは1955年ごろに1500番台と呼ばれるLPシリーズが始まりますが、その第一弾作品『Vol.1(BLP 1501)』、『Vol.2(BLP 1502)』にも再度収録された録音です。

レコードは1950年代半ばに12インチの大きさのLPというフォーマットへと移行。そのため、10インチはそれ以前の大変貴重なものとなります。70年以上の年月を経たものなので、状態不良品も多くあります。逆に、未だに良好な状態のものは買取で間違いなく高く評価されるため、高価買取される可能性が高いといえます。

当店ではこちらの商品の盤面にキズが多く目立つものを10,000円で買取しました。もちろん、状態が良ければもっと高額での買取となります。

 

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Miles Davis / Miles(Prestige, 型番:PRLP 7014)

1956年発表。

ジョン・コルトレーン、レッド・ガーランドら新たなバンドメンバーを迎え、”ニュー・マイルス・デイヴィス・クインテット”という名前が輝きます。当時、マイルスはコロムビアから専属アーティストのオファーがあり、既にあったプレスティッジとの契約を全うするため同レーベルへの録音を続々と果たしていた時期の作品。(本作のレコーディングの3週間前にコロムビアで『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』を録音)

また、この作品はジャケットが川の写真であることから「小川のマイルス」とも呼ばれます。のちにこの写真は青い写真へと変更となるので、緑色のジャケットのレコードをお持ちであればオリジナル盤である可能性があります。

当店ではこちらの商品の盤面にキズがあり、ジャケットには大きな補修があるものを12,000円で買取しました。

 

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Miles Davis / ‘Round About Midnight(Columbia, 型番:CL 949)

1957年発表。(録音は1955年、56年)

まだプレスティッジとの契約下にありながら録音され、契約満了となってからリリースされたコロムビアでの第一作目。セロニアス・モンク作のタイトル曲をはじめ、「ディア・オールド・ストックホルム」などを収録。マイルスとコルトレーンも生き生きと演奏しています。発売当時、「最高の形で考えられ、表現されたモダンジャズ」とのジャズ雑誌から高い評価を与えられました。

 

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Miles Davis / Kind Of Blue(Columbia, 型番:CS 8163)

1959年発表。

マイルスがモード奏法を追求し、極めたといっても過言ではない作品がこの『カインド・オブ・ブルー』。コルトレーンやキャノンボール・アダレイ、ビル・エヴァンスらを従え、マイルスは堂々たる演奏を披露しています。

「だからどうした?」という意味の口癖から名付けられた「So What」は彼の代表曲。モダンジャズ史において大きな存在感を放つ大傑作アルバムです。

 

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Miles Davis / Kind Of Blue(Classic Records, 型番:CS 8163)

1995年発売、2枚組仕様高音質盤。

言わずと知れた同作を180グラム重量盤2枚組高音質盤仕様で再発したものがこちら。発売元は高音質復刻盤に定評があるレーベル、アメリカ・カンザス州のクラシック・レコード(Classic Records)。

オリジナル音源と同じ、正確ではなかったテープスピードでの演奏を1枚目に収録。そしての録音時の本来正しかったテープスピードでの「So What」、「Freddie Freeloader」、「Blue In Green」の3曲をSide Cに収録。Side Dには「Flamenco Sketches」の別テイクを収めた、音も内容も文句なしといった2枚組LP。

大名盤の再発は値段も安いのではと思われがちですが、この高音質盤は世界的に人気も高く、中古市場での販売価格相場は日本円で五桁に達します。もしお持ちであれば、買取でも期待大といえるでしょう。

マイルス・デイヴィスのレコード売却ならエコストアへ

マイルス・デイヴィスの作品は当店のレコード買取でも多くご依頼をいただきます。大人気を博した名アーティストだけに、沢山のレコードが出回った証でもあるでしょう。

通常、時代を経て人気が下がると、それと共にレコードの価値も下がってゆきます。しかし、マイルスはそうではありません。それはマイルスの人気が今も変わらず高いから。その価値を最大限に発揮して、高く売りたいのであれば中古レコード買取専門店を選ぶほかありません。

エコストアレコードはマイルスのレコードの価値を熟知しています。これまでにも希少なアルバムから人気盤まで、彼のレコードを無数に買取しています。当店をご利用いただければあなたもきっとご満足いただけるでしょう。

マイルス・デイヴィスのレコードを売るなら是非ともエコストアレコードにお任せください。

 
 

福田俊一のアバター

筆者: 福田俊一(ふくだ・しゅんいち)

FTF株式会社 制作部/販売部兼務。買取部門のコラムやnoteのほか、販売部門の特集コラムを執筆。大学卒業後にレコード収集に興味を持ち、約15年かけてジャズレーベル、ブルーノートの(ほぼ)すべてのLPをオリジナルで揃えた。

 
 

 

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