ジャズのレコード買取ではモダンジャズの作品が高価買取へと繋がることが多くあります。
「ジャズのレコードはどれも値段は同じでしょう?」とお考えならそれは不正解です。
作品によっても人気はそれぞれ違いますし、製造年や製造国(プレス国)によっても価値は変わります。つまり、中古レコードには保存状態の他にも価値を左右する様々な要素がある、ということです。
あなたがお持ちのそのレコードを、その価値を骨董品のように最大限に示して、せっかくなら望みうる最高額で売却したいですね。
今回は中古レコード買取で高い金額で売れるモダンジャズ作品をご紹介します。
文:福田俊一(Ecostore Records)
モダンジャズとは?
あなたはモダンジャズという言葉の意味をご存知ですか?
ジャズの本場、米国では1930年代~40年代初頭まで主に白人によって演奏されたスウィング・ジャズが大流行。それまで主流だったディキシーランド・ジャズよりも多くの人数、ビッグバンド編成での演奏です。
そのスウィング・ジャズを代表とする人気ミュージシャンにはベニー・グッドマンやグレン・ミラー、そしてカウント・ベイシーらが挙げられます。
しかし、時代は1940年代に入ると、聴衆のお気に入りはディジー・ガレスピー(Dizzy Gillespie)やチャーリー・パーカー(Charlie Parker)の活躍で一躍有名になったビバップへと移り変わってゆきます。ビバップはアドリブ演奏(インプロヴィゼーション)に重きを置いた、より自由度の高い演奏が求められるジャズの中のひとつのジャンル。ジャズという音楽がその形を変えて、徐々に進化していったのです。
モダンジャズとは、その1940年代のビバップから、1960年代終わりに流行した電子ピアノやエレキベースを多用するエレクトリック・ジャズ以前の時代のジャズのことを指します。
ジャズのレコードを語る上でモダンジャズは非常に大きな存在です。
必ずとは言いませんが、ジャズのレコードで高価買取へ繋がるのはモダンジャズの作品が多い傾向にあります。そのため、モダンジャズの意味さえ分かれば、買取の場面でもお持ちのジャズのレコードがモダンジャズだとあなたも買取業者へ説明できれば買取もスムーズに進行するでしょう。
売るなら知っておきたい、モダンジャズ人気盤レコード
モダンジャズのレコードは高額買取に繋がる場合が多くあります。
高く売れるレコードは1950年代の作品にもありますし1970年代の作品にもあります。
そこで、モダンジャズの人気盤にはどのようなものがあるのかいくつかご紹介しましょう。
Charlie Parker / The Magnificent Charlie Parker(Clef, 型番:MG C-646)
1955年発表。
ジャズの新たなる幕明け、ビバップを1940年代初めに生み出したというわれるアルトサックス奏者、チャーリー・パーカー。僅か34年という若さでこの世を去った、まさしく同じ年にリリースされたのが本作。
彼の偉大なる足跡を辿る上では重要な一枚なため、高価買取が期待できる希少なレコード作品です。
Cannonball Adderley / In Chicago(Mercury, 型番:SR 60134)
1959年発表。
アルトサックス奏者、キャノンボール・アダレイがマーキュリーへ吹き込んだ作品。テナーサックス奏者、ジョン・コルトレーンとの2管での演奏となり、同年の発表となったマイルス・デイヴィスの名作『カインド・オブ・ブルー』に参加したメンバーからマイルス本人抜きというメンツによる録音となりました。
当時のモダンジャズの熱さがスピーカーから伝わってくる作品です。
Sonny Rollins / Moving Out(Prestige, 型番:PRLP 7058)
1956年発表。
テナーサックス奏者、ソニー・ロリンズがプレスティッジからリリースした2枚目となる作品。
トランペット奏者ケニー・ドーハム、セロニアス・モンクとエルモ・ホープという2人のピアニスト、そして名ドラマー アート・ブレイキーら、豪華極まりないメンバーを従えての人気盤。
Herbie Hancock / Empyrean Isles(Blue Note, 型番:BLP 4175)
1964年発表。
ジャズピアニスト、ハービー・ハンコックによる4作目となるリーダー作。
ハンコックのリズミカルなピアノのループが癖になる彼の代表曲「カンタロープ・アイランド」を収録した人気アルバム。この曲は1993年に英国のヒップホップグループ、US3(アススリー)の楽曲「カンタループ」にサンプリングされたことでも有名な一枚です。
エコストアレコードは3つの買取方法を展開
中古レコード買取専門店エコストアレコードが対応している買取方法は3つ。お客様が売却したいレコードの内容、枚数によって最も適切な方法を提案致します。
【1】「郵送買取」ならご自宅で梱包して発送するだけ
多くのお客様にご利用いただいている方法に郵送買取があります。こちらは遠方にお住まいのお客様、日頃お忙しく中古レコード店まで持ち込めないお客様にお勧めな買取方法です。
LPレコードなら10枚以上、シングル盤レコードやCDなら50枚以上の買取お申し込みで送料が無料となります。
手順は至ってシンプル。電話やメールで買取のお申込みした後、当店がお客様のご自宅へ専用の段ボール箱をお届けします。それを使ってお時間がある時にお売りいただけるレコードを梱包します。
梱包が終わったら当店までご連絡ください。配送業者へ集荷依頼の連絡をこちらのスタッフが行います。配送業者による集荷が完了したら、あとは査定結果が出るまでお待ちいただくだけ。
簡単な買取方法なのでどなたでも気軽にお売りいただけます。
【2】膨大な枚数のレコード処分は「出張買取」がオススメ
ご自宅で眠る数百枚、数千枚のレコード処分をお考えですか?
出張買取とは、当店の査定スタッフがお客様のご自宅へ訪問しその場で買い取る方法です。
お住まいが東京23区の方はLPレコードが200枚以上から、シングル盤レコードやCDが400枚以上からの買取お申し込みで無料にて出張対応致します。
先ほどの郵送買取だと段ボール箱何箱にも渡って梱包する必要がありますが、出張買取であればご自宅へレコードを取りに伺うのでお客様に余計な負担がかかりません。
大量のレコードをまとめて売りたい方は当店までお気軽にご相談ください。
【3】渋谷にあるエコストアレコード事務所で「店頭買取」も行っています
「お住まいから渋谷へ行ける」、「売りたいレコードが手持ちで運べるほどの枚数の量だ」、「休みの日にでも店頭で売りたい」という方は店頭買取が最適。店頭で査定・買取が完了するため、ご来店いただいたその場で現金でお支払い致します。(※ただし枚数が大量の場合、あるいは貴重なお品物の場合は査定完了およびお支払いが後日になることがありますのでご了承ください)
店頭での買取に必要なものは売りたいレコードとお持ち込みいただくご本人の身分証明書の2点。店頭でお客様をお待たせしないため、ご来店前には受付まで電話で予めご予約ください。
当店は渋谷駅3a出口から歩いて5分ほどの場所にあります。お客様専用駐車場もありますので、お車でもお気軽にお越しください。
今までレコードを売ったことがない方でも安心してお売りいただける方法です。
モダンジャズを売るなら、専門知識豊富なエコストアレコードへ
中古レコードは見た目は同じようでも実際には一つ一つ価値が全く違います。
数千円、数万円、中には数十万円という金額での買取になるものもあります。大切に聴いていた、貴重なレコードだからこそ高い値段で売りたいと思うのはごく自然なこと。その価値が分からない業者に安く売ってしまってはもったいないと言えます。
エコストアレコードはまさしくそんなジャズの中古レコード知識が豊富な買取専門店。
過去にも多くの貴重なレコードを査定してきたジャズに詳しいスタッフも在籍。また、当店独自の情報データベースを基に、お客様からお預かりしたレコードを可能な限り高く買い取るために丁寧に査定します。
珍しいオリジナル盤も人気作品の再発盤も、どんなモダンジャズのレコード買取でも大歓迎。当店をご利用になればあなたにもきっとご満足いただけるはずです。
モダンジャズの詳しい方もそうでない方も、レコードの買取は是非ともエコストアレコードにお申し付けくださいませ。
筆者: 福田俊一(ふくだ・しゅんいち)
FTF株式会社 制作部/販売部兼務。買取部門のコラムやnoteのほか、販売部門の特集コラムを執筆。大学卒業後にレコード収集に興味を持ち、約15年かけてジャズレーベル、ブルーノートの(ほぼ)すべてのLPをオリジナルで揃えた。
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