ヘヴィメタルバンドとして知られる「メガデス(Megadeth)」は、メタルという音楽ジャンルそのものを象徴するバンドといえます。暴力的で爆発力のあるサウンドながら、テクニカルで知的な構成の楽曲が魅力です。同時期に活躍した「アンスラックス(ANTHRAX)」「メタリカ(Metallica)」「スレイヤー(SLAYER)」と合わせて、スラッシュメタルBIG4とも呼ばれています。メガデスの作品は買取りの現場でも高い人気があります。
メガデスとは
メガデスはデイヴ・ムステイン(Dave Mustaine)を中心に結成したアメリカ合衆国のメタルバンドです。1983年、デイヴ・ムステインはデビュー前のメタリカを解雇しました。その2カ月後、ロサンゼルスに戻ったデイヴ・ムステインは、メタリカを超えることを目標にメガデスを結成しました。
1985年に、インディレーベルであるコンバット・レコードからファーストアルバム「キリング イズ マイビジネス(Killing Is My Business… And Business Is Good!)」を発表し、メガデスはデビューします。1986年にはレーベルを移りセカンドアルバム「ピース セルズ バット フーズ バイイング?(PEACE SELLS… BUT WHO’S BUYING?)」をリリースしました。デイブ・ムステインが提唱しているインテレクチュアル・スラッシュメタル(知的なスラッシュメタル)の原型がこの時期に形作られました。
1990年代はまさしくメガデスの世代です。この時期からマーティ・フリードマン(Marty Friedman)がギタリストとして参加しました。1990年にメガデスが発表した4thアルバム「ラスト イン ピース(RUST IN PEACE)」はグラミー賞にノミネートされています。1992年の5thアルバム「破滅へのカウントダウン(COUNTDOWN TO EXTINCTION)」は、初登場で全米チャート2位になるという、スラッシュメタルではこれまでにないほどの異例の売り上げをみせました。マーティ・フリードマンが脱退する1999年まではメガデスの絶頂期であったといえるでしょう。しかし、同時にメンバーの薬物やアルコールによる事件の数々によって、バンドの活動に大きな影が差し始めた時期でもありました。
2002年、デイヴ・ムスティンの腕の故障を理由にメガデスは突然解散することになりました。解散から空白期間を過ごした後、2005年にメガデスは復活し、現在に至ります。
メガデスはグラミー賞に12回ノミネートし、アルバムの総累計販売枚数が5,000枚を超す、名実ともにアメリカを代表するモンスターバンドです。その音楽的影響はメタルというジャンルにとどまりません。現在においても、メガデスはさまざまなアーティストから高い評価を受けています。日本においても1990年代のバンドブームの中で大変な人気になりました。
買取人気の高いレコードの特徴とは
メガデスのレコードは、オリジナルアルバムが15枚、ライブ盤が5枚と数多く発表されています。なかでも、バンドの黄金期である1990年代、そしてデビューした1985年当時に発表されたレコードは大変人気があります。しかし発表から長い時間が経っているレコードが多いので、状態があまりよくないものが少なくありません。そのため、破損がないもの、ケースに汚れがないもの、インサートや解説文が残っているといった状態の良いレコードは、買取りにおいて高評価が得られるでしょう。また、オリジナルアルバムやライブ盤には特別に作られた記念レコードなど、希少性の高いものもあります。それらは買取りの現場において、とても人気があります。
メガデスの人気があるレコード
「キリング・イズ・マイ・ビジネス ーザ・ファイナル・キルー Killing Is My Business…And Business Is Good -The Final Kill(2枚組/180グラム重量盤レコード / 88985463001)」
本作はメガデスのデビューアルバムである「キリング・イズ・マイ・ビジネス」を新しくミックスしたものです。1985年に発表された「キリング・イズ・マイ・ビジネス」はレーベルの低予算にもかかわらず、デイヴ・ムステインたちはそのレコーディング予算の半分を、薬物やアルコールに費やしてしまいました。そのため、サウンド・クオリティに問題を残していました。
このレコードは、最新のマスタリング技術を駆使して、サウンド・クオリティの問題を解決しています。さらに、バンド側が不満であったジャケットのデザインが変更されています。1983年版の初回盤と同じく「ディーズ・ブーツ(These Boots)」が収録されているだけでなく、未発表のライブ音源を含む10曲が追加録音されているので、楽曲的にも価値があるレコードです。
「ラスト イン ピース(Rust in Peace / C1-91935)」
本作からメガデスは楽曲がよりヘヴィかつインテレクチュアル(知的)なものとなっていきます。このアルバムはメガデス初参加のマーティ・フリードマンによるメロディアスなギタープレイで知られています。マーティ・フリードマンはこのアルバムを発表した後、メタル音楽を代表するギタリストとして名を知らしめることになります。
「ホリー・ウォーズ…ザ・パニッシュメント・デュー (Holy Wars…The Punishment Due)」や「ハンガー18(Hangar 18)」といったメガデスを代表する曲が多数収録されているので、このアルバムを探して求める人は数多くいます。なお、「ハンガー18(Hangar 18)」は、グラミー賞のベスト・メタル・パフォーマンス部門にノミネートされました。
「ピース・セルズ…バット・フーズ・バイイング(Peace Sells… But Who’s Buying? / ST-12526)」
メガデスの2ndアルバムである本作は、前作に比べ飛躍的に音質が向上しています。メガデスのイメージキャラクター「ヴィック・ラトルヘッド」が本作より初めてジャケットに絵として描かれるようになりました。本作は日本人にも聞き馴染みがある曲が複数収録されています。そのため、レコードの市場価値は高いです。初のシングルカットとなった「ウェイク・アップ・デッド(Wake Up Dead)」「迷信の恐怖(I Ain’t Superstitious )」「ピース・セルズ(Peace Sells)」はいまだに人気がある楽曲です。なお、「迷信の恐怖」は1987年にホンダのテレビコマーシャルに、「ピース・セルズ」は複数のゲームにおいて使われています。
1990年代を代表するメタルバンド「メガデス」
メガデスは速く・重く・激しいというメタルサウンドに知的な楽曲構成を併せ持った魅力的なバンドです。その人気は全世界的なもので、これから先も多くの人がメガデスの楽曲を聞くことでしょう。そのようなメガデスのレコードを聞かないままに眠っていませんか。もし不要なら買取りに出してみてはいかがでしょうか。エコストアレコードでは買取のお申込みをお待ちしています。
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