洋楽好きであれば、手元に1枚はスコーピオンズ(Scorpions)のレコードがあるという方は少なくないのではないでしょうか。もっとも、ここしばらくあまり聞いていないという人もいるかもしれません。そのような場合は、ぜひ買取に出すことを検討してみるとよいでしょう。この記事では、スコーピオンズの歴史や人気のレコードについてご紹介します。
スコーピオンズとはどのようなバンドなのか?その人気の秘密とは?
スコーピオンズは、1965年にルドルフ・シェンカーによってドイツのハノーファーにおいて結成されたバンドです。ボーカルを務めるルドルフの他に、ギターのカール・ハインツ・ヴォルマー、ドラムのウォルフガング・ズィオニー、ベースのヨアヒム・キルヒホッフの4人によって構成されています。1972年に「恐怖の蠍団 – Lonesome Crow -」というタイトルのアルバムでデビューを果たし、その後は数名のメンバーが出入りしつつも、当時人気だったバンドのサポーティング・アクトとして西ドイツ内を中心に活動することになりました。
メンバーの入れ替えはそれ以降も頻繁に発生しますが、1974年にRCAレコードに転籍した後に発表したセルフプロデュースアルバムである「電撃の蠍団 – Fly To The Rainbow – 」が彼らのサウンドの基礎となっていきます。すなわち、ギターをフィーチャーしたハード・ロック色の強い同作は、スコーピオンズの代名詞として多くの聴衆を魅了していったのです。1975年に世界的なバンドであるKISSのサポーティング・アクトを務めると、彼らの音楽はさらに多数の人に支持されるようになっていき、同年にはドイツの音楽誌が行った人気投票において、グループ部門の第3位を獲得するに至ります。
1977年に全英ツアーを実施して本格的に海外進出を行うようになると、その翌年の1978年についに初来日を果たし、中野サンプラザなどで日本のファンを前にライブを開催します。1980年代に入ると、スコーピオンズは世界的なミュージシャンへと飛躍を遂げ、リリースした作品が次々とヒットするようになります。日本武道館での公演を成功させるなど、日本の音楽愛好家にとってもすっかり知られる存在となりました。
1990年にはベルリンの壁の前で開催されたライブに参加するなど、母国であるドイツ国内においても精力的に活動を続けます。同年にリリースされた「ウィンド・オブ・チェンジ – Wind of Change -」は、全米第4位や全英第2位といった輝かしい記録を達成し、スコーピオンズの代表作の一つとなりました。2000年代以降も精力的に活動を続けたスコーピオンズでしたが、2010年に突然次回作が最後のアルバムになり、それに伴って最後のツアーを行う旨を公表します。しかし、まだまだやりたいことがあるとして、数年後に解散宣言を撤回し、2015年にはついに結成50年を迎えることになりました。
スコーピオンズの人気のレコードの秘密とは?
スコーピオンズのレコードの人気の秘密は、何と言っても結成50年以上を経ても衰えることのない、そのパワフルなサウンドにあります。時代を経ても老若男女を問わず愛され続ける彼らの音楽は、洋の東西を問わず多くの洋楽ファンの心をとらえてやみません。このように人気のスコーピオンズだけに、デビューアルバムである「恐怖の蠍団 – Lonesome Crow -」や全米4位に輝いた「ウィンド・オブ・チェンジ – Wind of Change -」以外にも、多くの作品が中古市場において安定的に売買されているのです。
中古市場で注目を集めるスコーピオンズのレコードとは?
ここからは、中古市場で注目を集めているスコーピオンズのレコードをいくつかピックアップして紹介していきます。
「恐怖の蠍団 – Lonesome Crow – / BRAIN UXP-703-EB」
この作品は、1972年にリリースされた、スコーピオンズの栄えあるデビューアルバムです。ボーカルのルドルフ・シェンカーをはじめとして、結成メンバーである4名が一堂に会した数少ない作品であり、彼らの原点ともいえるハードなサウンドが、今なお多くの人々から熱い支持を集めています。中古市場でも高い人気を誇るだけに、もし手放したくなったらぜひ買取りに出してみるとよいでしょう。
「電撃の蠍団 – Fly to the Rainbow – / RCA RVP-6089」
こちらは、1974年にRCAレコードへと移籍した直後にリリースされたアルバムで、ハード・ロック色の強い作品に仕上がっています。その後のスコーピオンズのサウンドのベースとなったタイトルであると言われており、彼らの原点ともいえる作品とも評されます。近未来を思わせるようなオリジナリティあふれるジャケットと相まって、ファンの間でも高く評価されています。
「狂熱の蠍団 – Virgin Killer – / RCA RVP-6155」
この作品も、スコーピオンズの代表作の一つですが、おなじみのハード・ロック色に加えて、やや哀愁を帯びたメロディ・ラインが特徴となっています。発売されたのは、まさにバンドが絶頂期へと駆け上っていく途中の1976年となっています。
いらなくなったスコーピオンズのレコードは買取に出そう
以上で見てきたように、スコーピオンズは50年を超えて世界中の音楽ファンに愛され続けている存在だけに、そのレコードは中古市場においても高い人気を有しています。一方で、古いレコードは稀少なものでもありますので、もし手元にあるにもかかわらず、あまり聞く機会がないのであれば、ぜひ買取に出すようにするとよいでしょう。
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