ピンク・フロイド(Pink Floyd)の作品『原子心母』の中古レコード、いま高値で買取されています。ロックという概念を根底から覆し、プログレッシブ・ロックという新たな音楽ジャンルを切り開いたピンク・フロイド。前人未到の挑戦を続け、音楽を総合的なアートへと高めた功績は多大な評価を集めました。ポピュラーな楽曲が多く絶大な人気を誇る原子心母は、常に買取価格が高くなっています。そんな原子心母の実際に高価で買取されているレコードの特徴、その他人気レコードのタイトルをご紹介します。
ピンク・フロイド『原子心母』とは
異世界の空間を一瞬で創造する事ができるピンク・フロイドの楽曲は、通常のロックとは大きく異なっています。ピンク・フロイドの音楽が持つ独特の世界感に触れると、まるで雄大な映画の世界に迷い込んだような錯覚に陥り、不思議な浮遊感で包み込まれるのです。その音楽の可能性はまさに無限の領域へと達し、最高の芸術作品として昇華しています。
アルバムと同タイトルであり表題曲でもある「原子心母」は、A面すべてが一曲で覆い尽くされています。実に23分を超える大作で、チェロやブラス・バンドなどを大胆に取り入れた前衛的で独創的な作品です。その高尚な旋律と表現力は、クラシック音楽にも通じるものを感じさせる最高傑作といえます。
前作品までは実験音楽的要素が強かったピンク・フロイドですが、原子心母の楽曲は非常に分かりやすいものとなっています。ポップで洗練された音楽は、非常に音楽的にも完成度が高く、多くの音楽評論家から絶賛を受けました。そしてピンク・フロイドに初めて商業的、音楽的成功をもたらすこととなったのです。全英では、アルバムチャート1位を獲得し、さらに世界各国で大ヒットを遂げます。そして原子心母の大ヒットにより、名実ともにロックの頂点へと躍り出たのでした。
原子心母はジャケットのデザインも素晴らしく、アート作品として見る者の目を奪います。牛をモチーフにしてデザインされたジャケットは、イギリスのデザイナーであるヒプノシスによって描かれています。ヒプノシスは、当時の様々なアーティストのカバーアートを創作し、アルバムのジャケットに芸術性を与えた先駆け的存在でもありました。そんなピンク・フロイドの原子心母は、常に買取市場でも人気が高く、安定した高値で取り引きされている人気のタイトルなのです。
高価買取されるピンク・フロイドの『原子心母』とは?
高価買取されているピンク・フロイド原子心母は、主に国内盤が中心となっています。そして限定盤や記念盤になると、買取価格が更に高くなっています。国内盤のレコードが人気の理由は、レコードに付いている帯にあります。実は日本が初めてレコードの横に帯を付け始め、輸入盤は日本の帯を模して付けられたものなのです。
国内盤の帯には、通常の帯の他にキャンペーンやイベントなどを催す時に期間限定でつけられたものがあります。そのような特別の帯は、かなり希少なものです。
更に帯の後ろに付いている「補充票」の有無によっても買取価格は変動します。補充票とはレコードの在庫管理に使用する伝票で、レコード番号やタイトルなどが印刷されています。通常では補充票は販売店側が取り扱うものなので、補充票が付いている帯はかなり稀なのです。
ピンク・フロイドの原子心母は、初回盤も高値で買取を行っています。レコード会社は初回の作品は生産枚数が少ない傾向にあるので、初回盤を目にすることは珍しいです。その為買取市場に出回っている数も少なく、希少価値が付いています。
その他には、歌詞カードやライナーノーツの有無、そして保存状態によっても買取の価格は変わってきます。ヴィンテージ物であるピンク・フロイドの原子心母は、保存状態が非常に重要です。その為、より保存状態の良い物が高値で取り引きされています。ちなみにライナーノーツとは、アルバムの説明が書かれた冊子のようなものです。
ピンク・フロイドの人気タイトル、『原子心母』の紹介
「ピンク・フロイド 原子心母(帯付 赤盤)/OP-80102」
レコードの盤面には深い赤色の半透明ディスクが使われているため、通称「赤盤」と呼ばれています。帯に書かれた「ピンク・フロイドの道はプログレッシヴ・ロックの道なり!」のキャッチコピーが特徴です。 日本オリジナルの赤盤は、1970年に発売した国内初回盤なので、人気がかなり高くなっています。
「ピンク・フロイド 原子心母(帯付 黒盤)/OP-80102」
レコードの盤面と同じ黒のセンターラベルが施してあることから、ファンの間では「黒盤」と呼ばれています。黒を基調とした帯にオレンジで描かれた「原子心母」のサイケなデザインが特徴です。赤盤に続いて発売された人気タイトルです。
「ピンク・フロイド 原子心母(来日帯付)/OP-80102 」
ピンク・フロイドの初来日公演「箱根アフロディーテ」を記念して発売されたアルバムです。帯の横に紅白で「来日記念!!」と記載されているのが特徴です。期間限定の帯である為、かなり希少価値が付いています。初来日公演は伝説として語り継がれ、近年では来日50周年を記念したCDが発売されるほどの衝撃のライブだったのです。
まとめ
プログレッシブロックの礎を築き上げ、そしてロックをアートの領域まで発展させたピンク・フロイドの原子心母。それは当時の音楽シーンそのものを塗り替え、音楽の概念を根底から覆したといっても過言ではありません。そんな名盤ピンク・フロイドの原子心母をお持ちではありませんか?状態によっては高値の買取が可能なので、もしお手元にお持ちの時には一度買取をご検討されてはいかがでしょうか。
※本サイトに掲載されている記事の著作権はFTF株式会社に帰属します。投稿した記事のリライトの可能性が高い場合は顧問弁護士と協議の上、即日中に法的な処置を行います。