デフ・レパード(Def Leppard)は1980年代に登場したイギリスのバンドです。アメリカのケーブルテレビチャンネルVH1の調査では「最も偉大なハードロックバンド」の31位に選ばれています。また、アルバム総売上数は1億枚を超えています。デフ・レパードは名実ともに兼ね備えたモンスター・バンドといえるでしょう。今回はデフ・レパードのバンド解説をした上で、レコード買取でどんな作品が人気なのか紹介します。
デフ・レパードの特徴とその足跡
NWOBHM(New Wave Of British Heavy Metal)ムーブメントは1980年代初頭に起きた、ハードロック・ヘヴィメタルの隆盛時期のことです。このムーブメントが引き金となって、イギリス以外の地域における、ハードロック・ヘヴィメタルが流行していったといえます。デフ・レパードはこの時期に活動を始めました。そのため、時代の旗手として語られるバンドです。ただし、デフ・レパード自身は、自分たちはヘヴィメタル・バンドではなくハードロック・バンドである、と考えているようです。
デフ・レパードの楽曲は、ヘヴィメタル的な技巧とパワー感、ポップミュージックを思わせる音楽的なアイデア、思わず口ずさみたくなるキャッチーなメロディ・ラインとが同居しています。プログレッシブ・ロックにも通ずる、多彩で複雑なスケール感が大きい楽曲は、瞬く間に世界へと受け入れられました。
バンドの始まりは1977年のことです。リック・サヴェージ、ピート・ウィリス、トニー・ケニングの3人が前進となるバンドを始めたことがきっかけです。さらにジョー・エリオットとスティーブ・クラークが加わり、バンドの母体ができあがります。さらにトニー・ケニングに代わりリック・アレンが加入し、名前を「デフ・レパード(Def Leppard )」として活動を本格的に始めました。
デフ・レパードのデビューは1980年。1stアルバム「オン・スルー・ザ・ナイト(On Through the Night)」を発表しました。この作品はデビュー作でありながらも全英15位という好セールスを納めています。1982年、ピート・ウィリスに代わりフィル・コリンが参加しました。1983年、3rdアルバムであり全世界に認知されるきっかけとなる「炎のターゲット(Pyromania)」を発売します。この作品は、年内だけで600万枚を売上げ、全米アルバムチャートで2位、シングルカットされた「フォトグラフ」は全米シングルチャートで12位という大成功を収めました。また、アメリカレコード協会(RIAA)から後にダイアモンドディスクに認定されています。
1984年快進撃を続けるデフ・レパードに凶報が訪れます。それはドラムのリック・アレンが交通事故によって左腕を失うというものでした。一時はバンドの解散も検討したデフ・レパードですが、シモンズ社の助けもあり、リック・アレンはバンドに復帰しました。そして1987年に4thアルバム「ヒステリア(Hysteria)」をリリースします。このアルバムはデフ・レパードにゆるぎない地位と名声をもたらしました。「ヒステリア」のアルバム売上は全英1位、1年後には全米アルバムチャートでも1位を獲得します。総売上げ枚数は2018年の時点で2800万枚、アルバムに含まれる7曲がシングルカットされ、その全てが全米シングルチャートにチャートインするという、奇跡的なほどの成功を獲得しました。
もはやデフ・レパードの行く先には何の問題もないかに見えましたが、再び影が差し込みます。1991年にギタリストのスティーヴ・クラークが急逝したからです。ですが、バンドは留まることなく前進を続けます。全パートのギターをフィル・コリンが担当した「アドレナライズ(Adrenalize)」は全世界で700万枚の売上、5カ国で1位に輝く作品となりました。その後、ヴィヴィアン・キャンベルをスティーブ・クラークの後任として迎え、バンドは1995年にベスト・アルバム「デフ・レパード・グレイテスト・ヒッツ(VAULT:Def Leppard’s Greatest Hits 1980-1995)」を発表します。この作品に含まれた新曲「ラヴ・アンド・ヘイト(When Love & Hate Collide)」もまた、シングルカットされ好セールスとなりました。
2004年「ベスト・オブ(Best Of)」、2005年に「ロック・オブ・エイジス(Rock of Ages: The Definitive Collection)」と立て続けにベスト・アルバムを発表。2008年にはアルバム「ソングス・フロム・ザ・スパークル・ラウンジ(Songs from the Sparkle Lounge)を発売。この作品は、全米で5位、全英では10位と好記録をマークしました。2019年にはロックの殿堂入りを果たします。そして2022年には12枚目のスタジオ・アルバムとなる「ダイアモンド・スター・ヘイローズ(Diamond Star Halos)」の発売を決定しました。
どんなデフ・レパードのレコードが買取で人気になりやすいか
デフ・レパードのレコード作品は、どの時代の作品も高く評価されています。なかでもバンドの人気を決定づけた「フォトグラフ」「ヒステリア」に関係する作品は、特に市場人気が高いです。また、Boxセットは多くの作品がまとめて聴けるだけでなく、貴重なレア写真やライナー・ノートなど、ファンなら必ずほしくなるアイテムがたくさん含まれているため、引く手あまたとなっています。ベスト・アルバムなどのコンピレーション作品も買取で人気があります。
レコード買取で注目を集めるデフ・レパードの作品
「輸入盤 DEF LEPPARD/VINYL Collection: Volume 1 (LTD) 8LP+7inch / 0602557773569」
1980年代に録音されたすべての作品をまとめたLP版のBoxセットです。「オンスルーザナイト」「ハイ&ドライ」「炎のターゲット」「ヒステリア」の4枚にくわえて、1983年のライヴアルバムや最初期のEP版も含まれています。販売当時この作品には、写真やブックレットといった多くの付属品がついてきました。このBOXセットを買取に出す場合は、それらの付属品もセットにすることを強くおすすめします。
「VAULT: DEF LEPPARD 12 inch Analog / 6738662」
本作は1995年に発表された2枚組のベスト・アルバムです。急逝したスティーブ・クラークの演奏の多くをまとめて聞ける作品として、高い市場人気を誇っています。この作品は4カ国でゴールドディスクを獲得しました。また、3カ国でプラチナディスク、2カ国でマルチプラチナディスクとして認定されています。
「デフレパード Def Leppard – Hysteria Singles レコード (7inchシングル) / 6759026」
10枚組の本作品は、アルバム「ヒステリア」から作られた7inchシングル全てを含んでいるBoxセットです。ディスコ・グラフィやジョー・エリオット書き下ろしのライナー・ノートが含まれたブックレットが付属品に含まれています。コレクターアイテムとして大変人気があるので、買取現場では注目の作品です。
現在においても色あせないデフ・レパード
デフ・レパードは1980年代を代表するバンドです。その楽曲は力強さとキャッチーさを合わせ持っており、多くの人に愛されています。1980年代のみならず、現在においてもそのサウンドが色あせることはありません。そんなデフ・レパードの作品は買取現場でも高い人気があります。もし聞いていないレコードがあるなら、そのまま置いておくのは勿体ないことなので、レコード買取に出してみませんか?買取のお申し込みをお待ちしております。
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