エコストアレコードでは、買取による慈善事業「レコード・エイド」を行なっています。
自然災害、飢餓、紛争などで苦しんでいる世界中の人々の人道・開発援助を行なっている認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンとの共同プロジェクトです。
レコード・CD・音楽DVDなどをグッドネーバーズ・ジャパンに寄付していただくと、エコストアレコードが査定・買取し、その査定額に10%を上乗せした金額がグッドネーバーズ・ジャパンを通じて日本のひとり親家庭への支援、また自然災害、飢餓、紛争などで傷つき苦しんでいる世界中の人々への人道・開発援助のために使われます。
今回グッドネーバーズ・ジャパンの細川様と弊社代表の武井が、エコストアレコードの関連店舗「Face Records渋谷店」にて対談を行いました。
——————————–
細川様:グッドネーバーズ・ジャパンは国際組織であるグッドネーバーズ・インターナショナルの一員でして、国内外で子どもの心と体を守る活動をしている団体です。
アジアやアフリカでは子どもの教育ですとか衛生環境の整備、医療の支援といった活動を行っておりまして、日本国内では低所得のひとり親世帯に向けて無料で食品を配付する「グッドごはん」という活動を行っております。
公益性の高い団体である「認定NPO法人」として東京都から認可を受けています。
エコストアレコード代表 武井
武井:FTF株式会社の代表取締役武井と申します。
弊社は1994年に創業しまして、今年で27年になります。
都内で3店舗(FACE RECORDS SHIBUYA, GENERAL RECORD STORE, FACE RECORDS MIYASHITA PARK)、ニューヨーク に1店舗(FACE RECORDS NYC)のレコード屋を経営しております。
最近は通販を中心に世界中にレコードを届けています。
RecordAidとは?
細川様:レコード・エイドは2020年3月に始まりました。
こちらはご自宅にあるけれども、もう聞かなくなってしまったレコード、CD、音楽のDVDなどをグッドネーバーズ・ジャパンにご寄付をいただく、そして、それをFTF株式会社様に買い取っていただく、その査定額が子どもの支援に使われるというプログラムになっています。
本当にありがとうございます。
活動を始めたきっかけ
武井:この業界ではSDGsについて考える人があまりいなかったので、問題提起の意味でもいいのかなと思いました。
そもそも中古レコードはSDGsとも馴染みが深いと 思ったので、今回これを進めて、買取が直接的に寄付になるようにグッドネーバーズ・ジャパンさんを通してできればなと思いました。
買取を始めた当初からレコードを捨てちゃったという話を多く聞いています。
自治体のゴミの分別表を見るとレコードが燃えるゴミに指定されていたりして、ほとんど可燃ゴミとして焼却されてしまうので二酸化炭素が排出されてしまう、これはなんとかしないといけないと思っていました。
レコードの素材は塩化ビニールなので自然界で分解しにくいのです。
寄付買取することで塩化ビニールのゴミを減らせることはもちろんですけど、そもそもレコードはゴミではなく価値のある作品であるということも知って欲しいと思いました。
細川様:お話をいただいて私どもも団体として考えまして、レコードの寄付買取は今までなかったよねということで、今までグッドネーバーズ・ジャパンを既に知っている方とは別の層にアプローチできる、より多くの方に知っていただけるきっかけになるのではないかなと思って始めました。
細川様:FTF様から、私どもは毎月査定額の報告をいただいておりますが、その中で高額な査定額がついたレコードがあったんですけれども、それはどんなレコードだったのでしょうか?
武井:何枚かジャズをご寄付いただいた時に、その中の一部がモダンジャズのレア版でした。
ご寄付いただいた方の亡くなられたご主人がアメリカへ旅行へ行かれた時に買ったものがたまたまプレミアがついていたということで高い査定額がつきました。
ご寄付いただいたお客様について
細川様:ご寄付くださった方にお話をお伺いすることができましたが、ご自宅に30年近くLPレコードがたくさんあって、どう処分しようかなと考えていたところ、一枚一枚思い出のあるレコードなのでゴミとして捨ててしまうには忍びないな、かといってお金で売ってしまうのも抵抗があるということでたまたまインターネットで見つけてくださって寄付につながりました。
ご自宅にある聞かなくなってしまったレコードをどう処分しようか迷った時に、クリック一つで子どもの未来につながる寄付が来たとか、自分の行動一つで社会貢献ができたというのはなかなかないと思うんですけれども、実はこんな簡単に寄付ができるというのを知って欲しいと思います。
武井:渋谷で30年やっていると昔から駅前で 団体が寄付を募ったりしているのをよく見ますがこれって寄付に繋がっているのかなーとか、疑心暗鬼になったところがあったのですが、今回のコロナ禍で、見た目が普通の方がホームレスとして炊き出しに並んでいたり立場が弱い方から収入が減ったりして、テレビでも食料品の無料配付に若いシングルマザーの方が並んでいたり子どもが1日1食しか食べられなかったりという番組を見ると、ちょっと我に返って、居ても立っても居られないというか、とりあえず助けないとまずいんじゃないかと思ったのもきっかけの一つです。
レコード・エイドを通じてどなたかの寄付のきっかけになってもらえればなと思っています。
今後はレコード以外にもオーディオや楽器などにも幅を広げていき支援していただける方を増やせたらと思っております。