中古レコードの買取ではスピリチュアル・ジャズ(spiritual jazz)の作品が高価買取となることがあります。ジャズは歴史がある音楽ジャンルであるだけにその種類もモダンジャズ、ボーカル、ビッグバンド、フリージャズ、和ジャズ(日本人ジャズ)など多岐にわたります。そのなかのひとつのサブジャンルとしてスピリチュアル・ジャズがあります。思い入れたっぷりの愛するレコードはせっかくなら少しでも高く買い取ってほしいですよね。
それでは、それがレコード買取においてどんな特徴があるのか、中古レコード買取専門店のジャズ担当スタッフがこっそりと解説してみましょう。
文:福田俊一(Ecostore Records)
目次
スピリチュアル・ジャズってなに?
ところで、スピリチュアル・ジャズという言葉を聞いたことはありますか?スピリチュアル・ジャズとはレコード好き、音楽好きなら聞いたことがあるジャンルでしょうが、一般的なそこまで興味がない人たちにはあまり耳馴染みのない言葉でしょう。スピリチュアル・ジャズとは1960年代のアメリカのジャズが起源をもっているが、どんな音楽がそうであるかという定義づけは困難だとされています。ただし、スピリチュアル・ジャズかどうか判断される際には「(音楽的な)精神性」が重要な要素になります。サックス奏者の偉人であるジョン・コルトレーン(John Coltrane)が1965年に米レーベル、インパルス(Impulse!)へ吹き込んだ『至上の愛(原題:A Love Supreme)』こそスピリチュアル・ジャズの起点だとされています。
スピリチュアル・ジャズのレコード名盤をご紹介
スピリチュアル・ジャズとは何なのかを解説するには有名な作品を紹介するのが最も分かりやすいでしょう。ここで、エコストアレコードがスピリチュアル・ジャズとして知られるジャズ名盤をいくつか例を挙げてピックアップします。
ジョン・コルトレーン / 至上の愛 John Coltrane A Love Supreme (Impulse!, 型番:AS-77)
本作はチャーリー・パーカー(Charlie Parker)、マイルス・デイビス(Miles Davis)らと並んでモダンジャズの偉人として語られ、今なお絶大な人気を誇るサックス奏者、ジョン・コルトレーンが1965年に発表したアルバム。全編 神への畏敬の念とともに捧げられた、コルトレーンによる誇り高き渾身の1枚です。本作は【承認/決意/追求/賛美】という4部で構成されており、マッコイ・タイナー(McCoy Tyner)、ジミー・ギャリソン(Jimmy Garrison)、エルヴィン・ジョーンズ(Elvin Jones)というコルトレーンにとって「黄金のカルテット」と称された面々とのレコーディング。それまでの彼の名作『ブルー・トレイン』『マイ・フェイバリット・シングス』とは一線を画す創造力、精神性が表現された歴史的名盤。この1枚の録音を経て、以降、より前衛的なスタイルに傾倒してゆきフリージャズを自身の音楽性に取り入れていったコルトレーン。進化を止めず、表現を止めず、命を削って果敢に勇ましくサックスを吹き音楽を創ってゆきました。その分岐点となった本作を吹き込んだ2年後、1967年に彼は病に倒れ、帰らぬ人となりました。
スピリチュアル・ジャズの名盤として高く評価されるこのレコードもオリジナル(初版)であれば高額で買取されています。
当店ではこちらの状態良好なオリジナル盤を40,000円で買取しています。
アリス・コルトレーン / ユニバーサル・アンコンシャスネス Alice Coltrane Universal Consciousness (Impulse!, 型番:AS-9210)
アリス・コルトレーンはピアノ奏者であり、ハープ、そしてオルガンも演奏するミュージシャン。そして、言わずと知れたジョン・コルトレーンの妻でもあります。アリスは元々他のバンドに所属し活動していましたが、1965年にジョンのバンドからピアニスト、マッコイ・タイナーが離脱するのに代わりバンドへ加入。その翌年にはジョンと結婚、公私ともに良き理解者でありながら良きパートナーになりました。そのことからもわかる通り、ジョン亡き後もアリスが引き継いだのは彼が音楽のなかで追求し続けた精神性。本作は1971年にリリースされた、彼女にとって5枚目となるアルバム。ヴァイオリン奏者たちによる弦の音色が壮大な物語を感じさせる、アンサンブルを迎えた3部作シリーズのうちの第1弾となりました(他2作は『ワールド・ギャラクシー(World Galaxy)』『ロード・オブ・ローズ(Lord of Lords)』)。
スピリチュアル・ジャズ名盤として有名なLP作品ですが、近年 中古レコード市場においてとりわけアリス・コルトレーンの作品群の相場が上昇しており、1990年代、2000年代とはまた比べものにならないほど価格が高騰しています。これは買取でも同様の影響を受けており、過去最高値クラスでの評価をされることも多々あります。それだけ彼女の作品の希少価値が高まっており、入手困難になっているということでしょう。
ファラオ・サンダース / カーマ Pharoah Sanders Karma (Impulse!, 型番:AS-9181)
スピリチュアル・ジャズを語る上でひとりのミュージシャンの名が度々上がります。それはサックス奏者、ファラオ・サンダースです。彼もまたアリスとともに晩年のジョン・コルトレーンのバンドに所属し活躍したメンバー。1966年にはコルトレーンのバンドのひとりとして来日、日本のファンを熱狂の渦へと導きました。コルトレーンが追い求めた精神性をサンダースも自身の音楽に取り入れ、レコードA面B面あわせて40分丸々1曲という楽曲も制作。まるで雄叫びのようなテナーサックスの咆哮で熱く表現する様は聴くものの心を掴んで離しません。本作は1969年にインパルスからリリースした1枚で、サンダースにとって最も高く評価されているスピリチュアル・ジャズのアルバムのひとつ。20分にも渡る長尺の収録曲「ザ・クリエイター・ハズ・ア・マスター・プラン(The Creator Has a Master Plan)」の人気が高く、サンダースを代表する楽曲になっています。ボーカリスト レオン・トーマス(Leon Thomas)のほか、レジー・ワークマン(Reggie Workman)とアート・デイビス(Art Davis)というジョン・コルトレーンのバンドを支えた2人のベーシストも参加しています。
少しでも高く売るためのコツとは?
レコードをより高価で売るための大切なコツがあります。それは、「レコードの本当の価値を分かっている信頼のおける店」を見極めて選ぶということ。新品の商品とは異なり、中古レコードには個々それぞれに違った価値があります。保存状態によって価値が変わるのは当たり前ですが、製造された国や時期によっても価値もガラリと変わるのです。後世まで語り継がれる名作には価値の高い貴重なレコードが多くありますが、買取において最も重要なカギを握るのは”歴史の中で埋もれた隠れた人気作品”をその業者が知っているか否か、ということです。
つまり、沢山あるレコードのうち名作は高く買い取るのに対して他はそうでもないのか、もしくは名作だけでなく隠れた名作にも高い査定額を提示できるか。仮に10枚、もしくは100枚を売るとしましょう。名作だけ高く買い取る業者と、名作以外にも隠れた人気作品をも高く買い取りしている業者、この2つでは査定金額の合計には非常に大きな価格差が生じます。それほど知識と経験がある業者を選ぶことが大切になるのです。
「レコードの買取なんてどうせどこも同じでしょ?」と適当に業者を選んでしまい、実際には数万円の価値があるレコードを、知識がない業者に数百円で売ってしまったらやはり悲しいことですよね。
所有するレコード1枚を売ることができるのはたった一度きりですから、慎重に選ぶべきなのです。レコードの売却では、間違った買取業者を選んでしまうと結果的に損してしまうことも起こり得るのです。そのためにも、その業者を利用した客の感想をホームページで見て参考にして、店の買取サービスが充実しているか、または店員の対応が丁寧かどうか、よく比較して検討することをお勧めします。
エコストアレコードを選んでほしい6つの理由
レコードを売りたい方にぜひとも当店を選んでほしい理由があります。
それはレコードについての豊富な知識力ですし、当店が長年築いてきた高価買取の実績でもあり、そしてお客様から頂戴した「エコストアレコードを選んで良かった」という嬉しいお言葉にあるのです。
■2年連続で3冠に輝きました
2019年、2020年と「レコード買取満足度No.1」「高価買取価格満足度No.1」「信頼と安心のレコード買取店No.1」という3つの部門で2年連続で業界ナンバーワンに選ばれました。
(※日本マーケティングリサーチ機構調べ。調査概要:2020年11月期ブランド名のイメージ調査)
■買取歴30年、累計買取枚数1,500万枚突破
弊社は1994年の創業以来、レコードの買取歴が30年になりました。多くのお客様から買取の依頼をいただく中で買取枚数も1,500万枚を突破しております。
■TVや新聞など、メディアで多数取り上げられています
弊社は「NHKニュース おはよう日本」をはじめ、「フジテレビ系列 めざましテレビ」や「テレビ東京 出没!アド街ック天国」など多くのメディアで紹介されています。
■他社にはない豊富な販売先は、高価買取が可能なヒミツです
エコストアレコードには他の買取業者とは異なり、国内外に沢山の販売ネットワークを構築しています。日本国内では需要が低くありふれたレコードであっても、海外の顧客に確実に販売することができます。
まさにそれこそがお客様からレコードを高額で買取できるキーポイントなのです。
■近くでも遠くでもOK。どこの地域からでも買取できます
弊社の買取サービスは宅配買取、出張買取、持込買取という3つに対応しております。都内にお住まいの方でも他の地域にお住まいの方でも安心してお申し込みください。
■梱包に必要な段ボール箱などを無料で差し上げます
宅配での買取では梱包資材として段ボール箱やガムテープが必要になります。
しかし、エコストアレコードではそれらの道具をお申し込みの後にお客様のお住まいに無料で送付しますので余計な負担はかかりません。
エコストアレコードは3つの買取方法を展開
中古レコード買取専門店エコストアレコードが対応している買取方法は3つ。お客様が売却したいレコードの内容、枚数によって最も適切な方法を提案致します。
【1】「宅配買取」ならご自宅で梱包して発送するだけ
多くのお客様にご利用いただいている方法に宅配買取があります。こちらは遠方にお住まいのお客様、日頃お忙しく中古レコード店まで持ち込めないお客様にお勧めな買取方法です。LPレコードなら10枚以上、シングル盤レコードやCDなら50枚以上の買取お申し込みで送料が無料となります。手順は至ってシンプル。電話やメールで買取のお申込みした後、当店がお客様のご自宅へ専用の段ボール箱をお届けします。それを使ってお時間がある時にお売りいただけるレコードを梱包します。梱包が終わったら当店までご連絡ください。配送業者へ集荷依頼の連絡をこちらのスタッフが行います。配送業者による集荷が完了したら、あとは査定結果が出るまでお待ちいただくだけ。
簡単な買取方法なのでどなたでも気軽にお売りいただけます。
【2】膨大な枚数のレコード処分は「出張買取」がオススメ
ご自宅で眠る数百枚、数千枚のレコード処分をお考えですか?出張買取とは、当店の査定スタッフがお客様のご自宅へ訪問しその場で買い取る方法です。お住まいが東京23区の方はLPレコードが200枚以上から、シングル盤レコードやCDが400枚以上からの買取お申し込みで無料にて出張対応致します。先ほどの宅配買取だと段ボール箱何箱にも渡って梱包する必要がありますが、出張買取であればご自宅へレコードを取りに伺うのでお客様に余計な負担がかかりません。
大量のレコードをまとめて売りたい方は当店までお気軽にご相談ください。
【3】渋谷にあるエコストアレコード事務所で「店頭買取」も行っています
「お住まいから渋谷へ行ける」、「売りたいレコードが手持ちで運べるほどの枚数の量だ」、「休みの日にでも店頭で売りたい」という方は店頭買取が最適。店頭で査定・買取が完了するため、ご来店いただいたその場で現金でお支払い致します(※ただし枚数が大量の場合、あるいは貴重なお品物の場合は査定完了およびお支払いが後日になることがありますのでご了承ください)。店頭での買取に必要なものは売りたいレコードとお持ち込みいただくご本人の身分証明書の2点。店頭でお客様をお待たせしないため、ご来店前には受付まで電話で予めご予約ください。当店は渋谷駅3a出口から歩いて5分ほどの場所にあります。お客様専用駐車場もありますので、お車でもお気軽にお越しください。
今までレコードを売ったことがない方でも安心してお売りいただける方法です。
スピリチュアル・ジャズの売却をご検討中なら当店へ
スピリチュアル・ジャズであれ、ロックであれ、クラシック音楽であれ、中古レコードの価値は千差万別です。保存状態によって中古品としての値段が変わるのはもちろん、レコードが製造された国または時期によっても価値はガラッと変わります。スピリチュアル・ジャズのレコード作品にも、数万円、十数万円と、ビックリするほど高額買取されるものもあります。そんな貴重なレコードだと判断されるには当然 深い知識が必要になります。
当店スタッフがあなたのレコードを1枚1枚ていねいに査定、ジャズ、スピリチュアル・ジャズの買取実績も豊富なのでどんなに珍しい作品であってもその価値は見逃しません。査定金額にもきっとご満足いただけます。スピリチュアル・ジャズのレコード買取は迷わずエコストアレコードにお任せくださいませ。
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