レコード買取の世界で今、大貫妙子の作品が大きな注目を集めています。彼女が1977年に発表したアルバム『Sunshower』は、現在のシティポップ・ブーム人気と相まってレコードでもこれまで度々再発されるほどに。かつて大貫がリリースしたような邦楽作品が今では”和モノ”という呼び名で親しまれ、当時を知らない若い世代を中心に沢山のファンを魅了しています。その関心の高さは日本国内に留まらず、インターネットを通じて世界中の音楽ファンが『Sunshower』のレコードを欲しがるまでに。
そうは言っても「大貫妙子のことは実はまだよく知らない」という方も多いでしょう。
ここで大貫妙子のレコードをお持ちのあなたに、彼女のレコード買取についてエコストアレコードがとっておきの情報をお届けします。
文:福田俊一(Ecostore Records)
大貫妙子について教えます
多くのファンを持つ大貫妙子は日本を代表するシンガーソングライターのひとり。近年人気が高まるシティポップにおいて重要な位置付けにいる歌手です。
大貫妙子は1953年、東京都生まれ。彼女は中学生、高校生の頃にアマチュアバンドを組んで音楽活動をするようになったそう。1973年、大貫は山下達郎と村松邦男と知り合い、シュガー・ベイブを結成。しかし、バンド活動期間に発表した作品はシングルレコード1枚、アルバム1枚に留まり、シュガー・ベイブは今ほどの認知度を得ることもなく。彼らはたった3年間でバンド活動に終止符を打ちました。
1976年にシュガー・ベイブが解散すると、大貫はソロアーティストとしての道を歩むことに。同年、ソロとしては初アルバム作品となる『グレイ・スカイズ』を発表。1977年には坂本龍一、細野晴臣、そしてシュガー・ベイブで共に活動した山下達郎らを迎えてセカンドアルバム『Sunshower』を発表しました。実力派ミュージシャンが一堂に会したその内容の素晴らしさから、現在ではシティポップ屈指の大名盤として名高い一枚になっています。インターネット上での動画配信サイトなどを通して、日本のみならず海外のファンにも広く知られることになり、世界中のコレクターからウォントが常に絶えない人気作品になりました。
大貫妙子のレコード作品がファンからの要望に応える形で再発される一方、彼女自身もコンサートでステージに立ったり今も精力的に歌手活動を続けています。
シティポップの象徴。大貫妙子の人気レコード作品
シュガー・ベイブ ?/ ダウンタウン(Niagara, NAS-001)
1975年発表。山下達郎、村松邦男、大貫妙子の3人からなるバンド、シュガー・ベイブ。彼らの活動期間中に発売された唯一のシングル曲がこの「ダウンタウン」です。そのためこの7インチシングルレコード自体が珍しく、中古市場ではあまりお目にかかれない大変貴重な存在として有名です。その希少性の高さから大きな価値がある1枚で、高値で買取されています。
当店ではこちらのレコードを10,000円で買取しました。
グレイ・スカイズ Grey Skies(PANAM, GW-4023)
1976年発表。シュガー・ベイブ解散後、新たに契約したクラウンからリリースされた『グレイ・スカイズ』はソロとしての初アルバム。グループでは披露しきれなかった彼女の魅力を存分に発揮しています。日本における女性シンガーソングライターとしての礎を築き上げた重要な作品だと高い評価を受ける一枚です。
サンシャワー Sunshower(PANAM, GW-4029)
1977年発表。「都会」や「くすりをたくさん」といった人気曲を収録した彼女の名作として名高いアルバム。坂本龍一、細野晴臣、山下達郎ら腕利きミュージシャンが脇を固め、今なお色褪せない上質なサウンドを披露。2017年にはこのレコード作品を熱心に探し求め来日した米国人ファンの模様がテレビで紹介され当時大きな話題を集めました。
音楽クオリティが高いのに加えてレコードとしての希少性も高いため、近年では高額で販売されるコレクターズアイテムにすっかり定着。その結果、必然的に高額買取にもなるレコードです。
当店ではこちらの帯付きレコードを8,000円で買取しました。
ミニヨン Mignonne (RCA, RVL-8035)
Panam(パナム)から心機一転、新たな所属レコード会社 RVCへと移籍した1978年発表のアルバム。大貫にとっては3作目。プロデュースは評論家の小倉エージ、編曲は坂本龍一と瀬尾一三が担当しました。2018年には限定盤レコードとして再発もされ、中古市場での大貫妙子人気の熱さがこのことからも窺い知ることができます。
帯があると査定額が上がるのはなぜ?
日本盤(国内盤ともいう)のレコードとは切っても切れない存在のもの、それは帯です。我が国ではレコードのみならず、CDや書籍にも帯が付いています。実はそんな帯も立派な付属品の一つです。
ここで帯にはどのような役目があるのか解説しましょう。まず、帯には様々な言葉が記載されています。例えば、その作品の曲目、品盤(型番)や価格、そして裏面には過去作品の紹介だったり。またキャッチコピーがデザインされていることもあり、広告としての意味合いもありました。洋楽レコードの場合、アーティスト名や作品が元々ある難解なアルファベット表記ではなく、カタカナ表記や邦題を帯にもデザインすることで分かりやすくする役割もあります。
帯は裂けたり破れたりしやすい物です。そのため、未だに帯がキレイに残っているレコードは「歴代の持ち主に大切に扱われてきた」状態良好品として中古市場では高い評価を受けるわけです。買取においても歌詞カードや解説書がないレコードの査定額が下がってしまうように、帯がないものも同様にマイナス査定評価の対象となることも。とはいえ、逆の発想をすれば、「帯が付いているレコード」は買取で高くなる可能性がある、ということなのです。
あなたが処分したいレコードには帯はまだありますか?
問題です。レコードは何処に売却するのが正しい?
不要なレコードを手放そうと考えた時、何処に売るべきか、もう決まっている人はレコードのことを本当によく分かっている方です。廃棄することも含め、迷ってしまう方はその方法を今回のコラムを是非参考にして下さい。
レコードの買取額というのは、重さで変わるものではないし、量や枚数で変わるものでもありません。保存状態も評価対象となりますが、何よりも最も重要視されるのは実はその人気と希少性です。
例えば、1980年代に大人気だったアイドルのレコードがあるとしましょう。そのアイドルのレコードは無数に製造され、学校・職場の殆どの人が持っていたほど売れに売れたはず。当時こそ「そのアイドルのレコードを持っている」ことが流行でもあったでしょう。しかし、市場でのその流通量の多さから、現在では逆に希少性は非常に低いものとなります。つまり、今でもそのアイドルのレコードを数多く見かける、珍しいものではないということ。そうなるとそのアイドルの中古レコードは高価になりにくい傾向にあります。状況は買取でも同じです。
それでは、その逆のケースはどうでしょうか。発売当時に人気が上がらず、レコードの流通量は多くなかったものが現在人気が高まった場合、希少性は確実に高くなります。中古レコード店で1枚の在庫しかないのに100人が欲しがるような状況です。そうなるとそのレコード作品は中古相場で自ずと価格が上昇し、それに呼応するように買取額も上昇してゆくのです。
そういった市場での相場感覚、中古レコード1点1点の価値をよく把握しているのは古本屋ではなく、リサイクルショップでもありません。そう、それこそまさしく中古レコード買取専門店なのです。仮に、お持ちの宝石を売ろうとした時には、その価値をしっかりと分かる業者へとあなたは売るはず。それと全く同じ発想です。そして、貴重なレコードを無暗に廃棄処分してしまうなんてもってのほか。音楽の財産を次世代に繋げることなく、あなた一人の判断で絶ってしまうということになります。それを防ぐためにも中古レコード買取専門店の鑑定・査定を試すことをお勧めします。
処分するなら「レコードはレコードのプロに売るのが正解」です。
大貫妙子のレコード売却ならエコストアレコードがNo.1
ここ数年で大きな注目を集めているのがシティポップ。1970年代終わりから1980年代に発表された日本のポピュラー音楽です。その代表格でもある大貫妙子のレコード作品に今、これまでにない熱い眼差しが向けられています。近年のレコード人気再燃とあわせて、特にここ数年シティポップが大きな盛り上がりを見せています。それは国内だけでなく、インターネットを通じて世界的なブームになるほど。当時流行した日本の格好いい音楽スタイルが現在海外でも高い評価を受けています。そのシティポップ人気を代表するアーティストの一人こそ大貫妙子なのです。彼女の中古レコード作品は、買取専門店である当店エコストアレコードでも買取のご依頼を多く頂戴します。人気の高まりと比例するように、大貫のレコードの買取額相場も上昇しました。
もう聴かない大貫妙子のレコード処分をお考えなら、まさしく今こそ売り時だと言えるでしょう。
中古レコード買取専門店エコストアレコードでは、非対面で買取できる「宅配買取」、大量のレコードでもまとめて買取する「出張買取」、1枚からでも気軽に買取できる「持ち込み買取」の3つの方法をご用意。お客様のお悩み解決のため最適な方法を当店が提案いたします。売却はレコードに詳しくない方でも全く問題ありません。お客様に寄り添うサービスと共に、スタッフがあなたを最初から最後まで丁寧にサポートします。
不要なレコードの買取はぜひ当店にお任せください。お部屋も心もスッキリしましょう。
筆者: 福田俊一(ふくだ・しゅんいち)
FTF株式会社 制作部/販売部兼務。買取部門のコラムやnoteのほか、販売部門の特集コラムを執筆。大学卒業後にレコード収集に興味を持ち、約15年かけてジャズレーベル、ブルーノートの(ほぼ)すべてのLPをオリジナルで揃えた。
※本サイトに掲載されている記事の著作権はFTF株式会社に帰属します。投稿した記事のリライトの可能性が高い場合は顧問弁護士と協議の上、即日中に法的な処置を行います。