高価買取される洋楽のレコード、どんなLP盤なのか気になりませんか?洋楽のジャンルひとつとってもたくさんあります。ロックもあればポップスも、ジャズもあったり。著名なアーティストでも無名アーティストでも、過去 製造されたレコードは数え切れないほどあります。
「当時は大ヒット曲を連発していて知名度が高い歌手だから高く買取されそうだ」「これは当時 鳴かず飛ばずに終わったバンドのレコード。値段は付かないだろう」。レコードを処分しようとしてこんなことを考えていませんか?
レコードの世界はマニアックなもので、昔 大活躍した歌手だから今も高く売れると約束されている訳ではありません。それと同時に、知名度も低いバンドだから安い金額にしかならないと決まっている訳でもありません。
今回のコラムでは、洋楽のレコードがいくらぐらいの金額で売れるものなのか解説してみましょう。
文:福田俊一(Ecostore Records)
レコードにおける洋楽とは?
日本国内の音楽を邦楽というのに対して<海外の音楽>のことを洋楽といいます。基本的に西洋の音楽のことを指します。洋楽といっても実に多種多様な音楽ジャンルがあります。洋楽と呼ばれる音楽の幅は広く、好きな洋楽も、所有している洋楽のレコードも世代によって違うでしょう。ただ、洋楽を好んで聴くひとは昔から多く、数十年前のレコード作品であっても今なお人気が高いものはいくつも存在します。
つまり、昔の古い洋楽レコードが家で見つかったとき、「今となっては価値はもうないだろう」と判断して廃棄処分するのはNGです。まだ需要があって貴重なレコードもとても多くあるからです。
あなたがよく聴く洋楽のジャンルは?
■ロック
■ポピュラー音楽
■ジャズ
■ソウル、ファンク
■ブルース
■カントリー
■シャンソン
■クラブミュージック(ヒップホップ/R&B など)
■クラシック音楽
など
洋楽の代表的なアーティスト
・ビートルズ(The Beatles)
・ローリング・ストーンズ(Rolling Stones)
・エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)
・レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)
・ピンク・フロイド(Pink Floyd)
・クイーン(Queen)
・キッス(Kiss)
・アイアン・メイデン(Iron Maiden)
・マドンナ(Madonna)
・マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)
・スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)
・マイルス・デイヴィス(Miles Davis)
・マライア・キャリー(Mariah Carey)
など
ビートルズやローリング・ストーンズ、ピンク・フロイドなどは今でも多くのファンを抱える洋楽の定番です。あらゆる世代に安定した人気があることからもいかに偉大なミュージシャンなのかが分かります。中古レコード市場においても、彼らの作品は販売面でも買取の際にも高い需要を誇っています。
洋楽のレコードの種類って、なに?
洋楽のレコードの種類と聞かれて、あなたはどんなことが頭に思い浮かびますか?
真っ先に考え付くことはLP盤かEP盤、シングル盤ということではないでしょうか。また、音楽のジャンルも思い付くかもしれませんが、レコードの種類はそれだけではありません。
種類のひとつには国内盤か輸入盤か、ということがあります。
国内盤というのは私たち日本国内で製造されたレコード、つまり日本盤ということです。国内盤には日本独自の文化である帯が付いていたり、日本語の歌詞カードが付いていたりするので比較的分かりやすいのではないでしょうか。
日本盤の特徴
■日本語の解説書、歌詞カードが付いている
■帯が付いている
■ジャケットに¥○○という日本円で定価が書いてある
■盤のラベルにJASRAC(日本音楽著作権協会)のロゴがある
輸入盤というのは海外で製造されたレコードのことで、外国から輸入されて日本国内で流通したものです。アメリカ盤、イギリス盤、ドイツ盤、香港盤など、世界中にはありとあらゆる国々のレコードがあります。それらを一括りにして輸入盤と呼んでいます。レコードの種類はそれだけではありません。製造された時代もレコードの価値を決めるため、買取では大きな要素になります。例えばアメリカ盤の全く同じ作品のレコードであっても時代によって造りが多少異なったり、希少性まで異なる場合があります。もちろん、レコードの音質が時代によって変わることもあるでしょう。中古レコードは基本的に、新しい時代のものよりも古いものの方が高い価値を持つ傾向にあります。同じ作品であって、50年前のものと今年再発されたものではレコードとしての価値が全く違います。古ければ古いものほど、今となっては希少な品物になっていることをあなたも容易に想像できるはずです。理由はシンプルで、当時のレコードは今となってはもう製造できるものではないからです。古いレコードの価値が高まる傾向にあるのは輸入盤も国内盤も同様です。国内盤の洋楽のレコードの中には時代によって帯のデザインが変わるものもあり、その中にはあまり見かけない珍しい帯が人気になり高価になることもあります。
洋楽のレコードには、音楽ジャンルだけでなくレコード自体にも多様な種類があるのです。
洋楽レコードの価値は時代とともに変わるってホント?
レコードで高価になるか否かのカギを握るのは、人気と希少性のバランスです。一枚のレコード作品が高額になるには、人気と希少性のどちらかに偏り過ぎてもいけません。価値はその時代によって変化してゆき、人気に対しての出回るレコードの流通量によりその作品の値段が定まってゆくのです。分かりやすく説明すると、大ヒットしたアーティストのレコードは発売当時 飛ぶように売れたことでしょう。すなわち、大量の同じレコードが世に出回ったということです。そして流行が落ち着いた今となっては、そのアーティストのレコードが一枚一枚同じように貴重なものとして扱われているいるかというと決してそうではありません。溢れるほど有り余ったものは中古レコード市場で供給過多の状況にあり、そのレコード一枚の価値はガクッと大きく落ちます。価値が落ちるのは販売価格だけでなく、買取価格においてもなのです。
【レコードの価値が決まる仕組み】
■価値が低いレコードの特徴
アーティストの人気が爆発。莫大な数のレコードが売れた
↓
レコード店で今もよく見かける
↓
在庫が余っている
↓
店頭で売れにくい
↓
買取では高額になることもなく値段が付きにくいことすらある
■価値が高いレコードの特徴
発売当時 そのアーティストの作品には誰も見向きしなかった
↓
数十年経った今となっては入手困難
↓
探し求める人が多くいる
↓
レコード店で高額でも売れる
↓
販売額を見越して買取額も高額になる
それでは、当時 絶大な人気を誇ったアーティストのレコードが今でも高い価値を見出され、高い金額で買取されるにはどのような場合でしょうか?それは現在の中古市場での需要がキーになります。中古レコードも中古品ですから、価値は需要と供給のバランスとともに時代によって少しずつ変化してゆきます。あまり知られていないことですが、そのバランスも数年単位、十数年単位でガラリと変わることすらあります。中古レコード店で販売価格が数年前に数百円にしかならなかった作品が、今では10,000円で売られているものもあります。またその逆に、十数年前に10,000円が中古市場での相場だったものが今では3,000円程度に落ち着いているものもあります。一概には言えませんが、中古市場で手に入りにくくなり、それでもなお人気が高いレコード作品が高額になる傾向にあります。つまり名の知れた歌手が買取では高くなる、無名の歌手が安くなると決めつけるのは実は間違いで、その逆のパターンもあり得るということです。
知ってた?海外のレコード愛好家は日本盤に憧れている!
洋楽には数え切れないほどの作品が国内盤としても発売されました。洋楽は海外の音楽ですから、国内盤はいわば再発盤になります。再発盤の価値は、基本的には無条件で初版よりも劣るものです。しかし、そんな国内盤を私たち日本人以上に気に入っている人たちがいます。それは外国のアナログレコードマニアです。私たちにとって国内盤には帯が付いているのが普通ですし、歌詞カードが付いているのも当たり前なことですね。しかし外国のファンにとってはそうではありません。意外に知られていないのですが、外国のファンは国内盤をただ気に入っている程度ではなく、憧れているといっても過言ではないほど熱狂的に大好きなのです。彼らには帯もカタカナの文字も、魅力的に格好良く見えるそうです。また、国内盤の音質の良さも以前から世界的に評価が高いことももちろん理由のひとつです。
海外の愛好家の国内盤レコード愛を目の当たりにすると、私たちの国内盤への価値観もガラリと変わるほどです。
■日本人が知っておきたい海外の人が感じる国内盤の5つの魅力
①日本人はレコードを大切に扱うため、50年前のものでも状態が今でもキレイ
②国内盤は世界的にも高品質であり高音質
③海外の人にとって帯はとてもクール(格好いい)!
④海外のアーティストの音楽であっても日本にしかないレコードがある
⑤国内盤がその作品にとって史上初のステレオ盤となった、などの画期的なものがある
中古レコード買取専門店に売るなら、詳しくない方でも心配不要です
ここまでレコードの深い知識の話をしましたが、そうは言っても価値を最大限に引き出すような鑑定をするには十分な知識が必要です。ましてや、音楽は好きだけれどレコードそのものに関しては詳しくないという方も多くいます。でもレコードを売る際に余計な心配をする必要はありません。中古レコード買取専門店に売るなら知識豊富な査定スタッフがあなたのレコードを鑑定するので、たとえあなたご自身に専門的な知識がなくても全く問題ないのです。
■中古レコード買取専門店とは・・・
中古レコード買取専門店とはレコードを店頭販売している通常の店ではなく、買取を専門としている業者のこと。オールジャンルのレコードの買取に対応しているうえ、郵送での買取や自宅まで査定スタッフが直接来て買取するサービスに対応している店もあります。今までは街のレコード店の店主に恐る恐るレコードの査定を願い出ることが一般的でしたが、中古レコード買取専門店の出現によって「レコードを売る」ための敷居がどなたにもかなり低くなったといえます。ちなみに当店エコストアレコードも中古レコード買取専門店です。
こんな洋楽のレコード、あなたは持ってませんか?
ここで当店が過去にお客様と取引した中から、実際に買い取った洋楽のレコード作品とその金額についてご紹介してみましょう。
■エルヴィス・プレスリー / ハウンド・ドッグ (日本ビクター、型番:ES-5054)
1956年、日本ビクターから発売された国内盤EP盤。当時の定価は400円でした。この時代の7インチシングルレコードはジャケット全体がビニールで覆われているため”ビニジャケ”と呼ばれています。今から60年以上も前に製造されただけに、現在では市場で見かけることも滅多にない作品です。
当店ではこちらのレコードの劣化があるものを6,000円で買取しました。保存状態が良いものであればもちろんもっと高額での買取が期待できます。
■エルヴィス・プレスリー / ア・デイト・ウイズ・エルヴィス (日本ビクター、型番:LS-5162)
こちらは1959年に発売されたペラジャケット仕様の国内盤LP。さきほどのEP盤と同様に、この時代に発売された国内初版盤レコードはただ古いというだけではなく今となってはまるで骨董品のように非常に貴重な存在です。
当店ではこのレコードの保存状態があまり良くないものを4,000円で買取しました。こちらの作品も状態が良くなおかつ帯が付いているものであればエコストアレコードは自信を持って高額買取いたします。
■キッス / ベスト・オブ・キッス (Casabranca、型番:MIP-1483)
一見すると、あの伝説的ロックバンド Kissのレコードだと分かりにくいジャケットではないでしょうか。しかし、「どうせ数百円くらいの安いレコードなんでしょう?」と侮ってはいけません。本作は1982年にメールオーダーのみで僅かな量が販売された日本独自の編集盤です。当時の定価は2,000円で、解説書は付いていますが元々帯はありません。この作品は最も珍しいKissのアルバムとして世界中のKissのファンに知られています。
その人気と希少価値から、当店ではこちらのレコードの状態が良好なものを4万円で買取しました。
■ザ・フー / マイ・ジェネレイション (Decca、型番:SDL-10271)
UKロック史における3大バンドに数えられるThe Who。これはそんな彼らのペラジャケット仕様の大変珍しい国内初版盤。この一枚がレアな秘密はジャケットにあります。可愛らしくポージングする女性のアートワークも秀逸なこのジャケットはこの一枚だけのもので、ファンの間では通称”ガール・ジャケ”として認知され非常に高い人気を集めます。
当店ではこちらのレコードの帯がなく、盤にキズが多少見受けられジャケットにも傷みがあるものを3万円で買取しました。
※こちらの商品の帯付きで状態が良いものであれば当店なら45万円で買取しております。
アッと驚くほどカンタンに売れるエコストアレコードのご紹介
さきほどご紹介した高額なレコードは、当店が高く買取したなかではほんのごく一部です。びっくりするほど高価になるレコードというのは、実は意外とも思えるレコードが大半です。半世紀前のレコードであれ数年前の洋楽のレコードであれ、発売当時 一枚の新譜作品としてあなたも街のレコード店でごく普通に買ったことでしょう。そんなごく普通のレコードが、今では私たちの想像を遥かに超える価値を持っていることがごまんとあります。そのレコードの価値を十分に理解した上で、その価値に見合った買取額をお客様に提示して売っていただくのが私ども中古レコード買取専門店の仕事です。エコストアレコードにはレコードに情熱を注ぐ、研究熱心な査定スタッフが数多く在籍しております。当店のスタッフはインターネットなどで中古レコード市場の動向を常時分析。他の業者にはない様々なレコードの販売先を確立している当店ならではの強気な買取価格が自慢です。そのため、ご利用になったお客様からは「エコストアレコードを選んで良かった」と嬉しいお言葉を頂戴いたします。また、嬉しいことに、当店を一度ご利用になったお客様がまた再度買取のお申込みになることも多くあります。
【レコード買取業界トップのエコストアレコードとは?】
■2年連続で3冠に輝きました
2019年、2020年と「レコード買取満足度No.1」「高価買取価格満足度No.1」「信頼と安心のレコード買取店No.1」という3つの部門で2年連続で業界ナンバーワンに選ばれました。
(※日本マーケティングリサーチ機構調べ。調査概要:2020年11月期ブランド名のイメージ調査)
■買取歴30年、累計買取枚数1,000万枚突破
弊社は1994年の創業以来、レコードの買取歴が30年になりました。多くのお客様から買取の依頼をいただく中で買取枚数も1,000万枚を突破しております。
■TVや新聞など、メディアで多数取り上げられています
弊社は「NHKニュース おはよう日本」をはじめ、「フジテレビ系列 めざましテレビ」や「テレビ東京 出没!アド街ック天国」など多くのメディアで紹介されています。
■他社にはない豊富な販売先は、高価買取が可能なヒミツです
エコストアレコードには他の買取業者とは異なり、国内外に沢山の販売ネットワークを構築しています。日本国内では需要が低くありふれたレコードであっても、海外の顧客に確実に販売することができます。
まさにそれこそがお客様からレコードを高額で買取できるキーポイントなのです。
■近くでも遠くでもOK。どこの地域からでも買取できます
弊社の買取サービスは郵送買取、出張買取、持込買取という3つに対応しております。都内にお住まいの方でも他の地域にお住まいの方でも安心してお申し込みください。
■梱包に必要な段ボール箱などを無料で差し上げます
郵送での買取では梱包資材として段ボール箱やガムテープが必要になります。
しかし、エコストアレコードではそれらの道具をお申し込みの後にお客様のお住まいに無料で送付しますので余計な負担はかかりません。
洋楽のレコードを高く売るなら、エコストアレコードを選ぶのが正解
今回は洋楽のレコードにスポットライトを当てて、レコードがいかに高い価値を持つ存在になっているものかを解説しました。当店の買取実例として挙げた一例にも、その金額に思わず目を疑った方も多いのではないでしょうか。しかし、もちろんこれらはすべて実際に買取した実例ですので、もしあなたが型番も製造された時期も全く同じレコード作品をお持ちなのであればその買取額になる可能性があります。そうだとしても、ご自宅でずっとこれからも聴かぬままレコードを押入れに放置し続けますか?レコードの価値を最大限に知るには相当な専門的な知識が必要となります。当店の経験豊富な査定スタッフがレコードをお預かりし、まさにいつの時代に何処の国で作られたレコードなのかを鑑定。それに相応しい適正な買取額をあなたに提示させていただきます。
ご不明な点等ございましたらお電話かメールにて受付スタッフまでお気軽にお問い合わせください。レコードに詰まったあなたの想いを、エコストアレコードに託してください。
筆者: 福田俊一(ふくだ・しゅんいち)
FTF株式会社 制作部/販売部兼務。買取部門のコラムやnoteのほか、販売部門の特集コラムを執筆。大学卒業後にレコード収集に興味を持ち、約15年かけてジャズレーベル、ブルーノートの(ほぼ)すべてのLPをオリジナルで揃えた。
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