ウェス・モンゴメリー(Wes Montgomery)は、モダン・ジャズ・ギターの最高峰であり、「ジャズギターの代名詞」とも呼ばれるほど後世に影響を残したアーティストです。ピックを使わない親指での奏法が特徴で、ソロで披露されるオクターブ奏法という超絶技巧で人々を魅了してきました。今回はウェス・モンゴメリーのレコード買取市場における人気作品をご紹介します。
ウェス・モンゴメリーの経歴は?
ウェス・モンゴメリーは1925年3月6日にインディアナポリスで産声を上げました。1943年、20歳の時に独学でギターを始めます。アメリカのジャズ・ミュージシャンでありジャズ・ヴィブラフォンの第一人者として知られるライオネルハンプトンの楽団に1950年まで参加し、実力を磨いていきます。この頃は昼は別の仕事で働き、地元で活動していたということもあり、知名度はそこまで高くありませんでした。
その後1959年にはモダンジャズ3大レーベルのひとつであるリバーサイドレコードと契約し、ニューヨークデビューを果たします。「The Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery」をリリースすると、その神業とも言える独特なギターの奏法で一躍有名になり、その他にも多くの名盤を世に送り出しました。彼は、譜面が読めなかったといわれていますが、作曲にも取り組み、数々の名曲を残しています。
1967年頃からはジャズをビジネスととらえ活動の路線を変更。売れることを第一に考えたプロデューサー、クリード・テイラーと組んだことによりストリングスやオーケストラ入りのイージーリスニングというジャンルに転向していきます。これによって商業的にも大成功を収めますが、1968年6月15日に心臓発作で死去します。モダン・ジャズでもっとも有名なジャズ・ギタリストとも言われるようになるほどそのギターの神業で一世を風靡した彼はその死後も、史上最高のジャズギタリストとして世界で多くの人々に親しまれています。
ウェス・モンゴメリーのレコードは買取市場でも人気
ウェス・モンゴメリーは数多くの人気曲を生み出しているので、レコードの人気も高く、需要も高いです。ウェス・モンゴメリーはリバーサイドとの契約が切れた後、他のレコード会社にも所属しているのですが、人気があるのはリバーサイド時代のものになります。リバーサイド時代のウェス・モンゴメリーのレコードは、モノラル盤とステレオ盤のふたつが作られています。この2つのどちらが人気となるかはタイトルによっても変わってきますが、総じてモノラル盤が買取り価格も高額になる傾向があります。ただし、絶対とは言い切れずレコード次第といったところが大きいです。たとえば、「The Incredible Jazz Guitar」でいえば、ステレオ盤の方が「音質が良く臨場感がある」と高い人気があるため、モノラル盤よりも高額になることがあります。いずれにしてもモノラル盤、ステレオ盤に限らず需要が高いですのでお手元に売却をお考えのレコードをお持ちでしたら一度査定に出してみることをおすすめします。
買取市場でも注目度の高いウェス・モンゴメリーの名盤5選
それでは、ウェス・モンゴメリーの人気レコードを紹介します。
Full House, Riverside RLP 434
こちらは、1962年に開催されたライブを録音したアルバムです。ライブならではの臨場感で、まるで会場にいるかのように演奏に引き込まれます。ジャズ初心者にもおすすめの作品で、ジャズライブ盤屈指の名盤とファンからの人気も厚いです。ウェス・モンゴメリには珍しいギター独奏を聴く事も出来るレコードでもあり、アドリブの超絶テクニックが聴きどころです。
The Incredible Jazz Guitar Of Wes Montgomery, Riverside RLP 12-320
1959年に発表された名盤で、ウェス・モンゴメリーが一躍有名になるきっかけとなったアルバムです。「フォー・オン・シックス」という、ウェス・モンゴメリーの代表曲も聴くことができます。オクターブ奏法や、早弾きプレイでウェス・モンゴメリーの光る才能が発揮されています。ウェス・モンゴメリーの初期の代表作として、買取市場での人気も高いといえるでしょう。
Smokin’ at the Half Note, Verve V-8633
ウェスの最高傑作とも名高い1965年のアルバムです。ウィントン・ケリーのピアノ・トリオにウェスが加わった編成で、ウェス・モンゴメリーのギターがピアノと相まって素晴らしい演奏となっています。ファンからの評価もかなり高いので、買取市場での需要も高いです。
Boss Guitar, Riverside RM 459
1962年発表のアルバムです。ピアノ・ベースは入っておらず、ギター・ドラム・オルガンという他とは違った編成です。親しみやすいジャズスタンダード曲も入っており名曲揃いです。オルガンのメル・ラインとの相性も抜群で、ライブ感も楽しめるアルバムとなっています。
Groove Yard, Riverside RLP 362
こちらは1961年発表のモンゴメリー家のファミリー・バンドです。バンドメンバーは無名に等しいですが、バンドの息も合い、有名アーティストに引けを取らない演奏となっています。ウェス・モンゴメリーのアドリブ演奏を聴くならこれがナンバーワンとの声もあります。隠れ名盤とも言われているので、買取市場でも高く評価されるでしょう。
ウェス・モンゴメリーのレコード買取はエコストアレコードまで
ウェス・モンゴメリーのレコードは現在でも人気作が多く、買取市場での需要も高いです。お手元の作品を売りたいとお考えでしたら、ぜひエコストアレコードにご連絡ください。エコストアレコードは30年という買取実績を誇る中古レコードの買取専門店です。査定経験豊富なスタッフが正確に査定させていただきます。ぜひ一度ご利用ください。
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