私が大学生の頃、「レコード」はまさに生活の中心であった。
週に何度もレコード屋さんに足を運び、そのコレクションは日に日に増える一方。最終的には600枚~700枚くらいのコレクションになっていたことを記憶している。
そんな生活を続けていれば当然生活費もギリギリの状態であり何とか切り詰めて生活していたのだが、ついに限界が来てしまった。
そこで当時の私は生活費を賄うために、大事にコレクションしていたレコードの一部を売ろうと決心した。
しかし、レコードを買ったことはあっても売ったことがなかった私は「レコードの売りかた」がそもそも分からなかったのである。
今回のコラムはそんな私が体験した初めてレコードを店頭に持ち込んで買取してもらった時の体験談である。
レコードを買っていたお店に売りたいレコードを持ち込んだ
「レコードを売りたい」と思った時に、普段レコードを買っているお店の店内に「レコード買取強化中!」とポスターが貼ってあることを思い出した。
ということは、とりあえず自分のレコードをお店にもっていって「買取してもらいたいんですけど。。」と言えば何とかなるんじゃないかと考えた。
その日の内にコレクションの中から厳選に厳選を重ねて、不要なレコードを30枚ほどピックアップし、翌日にはレコードを買っていたお店に持ち込んで買取したい旨を緊張しながら伝えた。
この時に店員さんから「あと~時間後にまた来てください。そこで買取金額をお渡しします。」と告げられたのと同時に「その日の内に査定が終了するんだ」と推測では査定は2~3日かかるものと思い込んでいたので少々驚いた記憶がある。
査定結果と支払い
それから2時間くらい経ってお店に戻り、預かり証を掲示したところ、明細表を見せてくれた。
私は正直買取相場など全く調べずに行ったのだが、新品で買ったレコード(2010年以降に発売された作品)が買値の半分くらいで値段がついていたのと、その他のレコードは「ロック~点で~円」「ポップス~点で~円」でまとめて値段がついていた記憶がある。
新譜のレコードが買値の半値くらいで買取をしてもらった驚きと、結構値が付くと思っていた「ロック」や「ポップス」がまとめて~円と査定が付いた落胆が入り混じる結果となった。
査定結果を見てキャンセルもできたのだが、その時はとりあえず即日現金が欲しかったので、買取金額を了承し、約30枚ほどで5,000円ほどの買取金額となった。
振り返りと反省点
以上が私が初めてレコード店に持ち込んで買取をしてもらった実体験である。
当時は初めてレコードを買取してもらったので何が何だか分からなかったが、今振り返ってみると下記のような振り返りと反省点を洗い出せた。
1.あらかじめ買取相場を聞いておくべき
あてずっぽで買取を依頼するよりも買取店に電話したり、直接お店に行ったときに話してみるなど買取相場を聞いておくと売りたいレコードとそうでないレコードをしっかり選別できる。
2.店頭に持ち込まなくてもよかった
その当時は買取について全然知識がなかったが、レコード店には「宅配買取」という段ボールをお店に郵送して買取してもらう方法と、「出張買取」という自宅まで買取スタッフが来てくれて査定してくれる方法があるので、それらのほうが重たいレコードをお店にもっていかずに済んだかもしれない。
3.即日現金化を狙うなら持込買取がおすすめ
宅配買取や出張買取があるといいつつ、即日現金化を希望なら持込買取がいいだろう。また、持込買取だと買取スタッフと直接お話しできるのもよいポイントである。
4.遠慮せずにキャンセルしよう
レコードの買取が初めてだと何もかも分からない状態なので、買取明細表を渡されたときに思ったことを言えば良かったと後で後悔した。恐らくほとんどのレコード買取店はキャンセルできるシステムがあるので、自分の思う買取金額出なかった場合には遠慮せずにキャンセルすることをおすすめしたい。
レコードの買取で分からないことがあればまず相談
レコードを普段から買っている人はもしかしたら買取をしてもらった経験があるかもしれないが、私はあまり買取を経験しない側のレコードコレクターだった。
誰しも初めての体験は分からずに自分で勝手に進めてしまうことが多いと思うが、レコード買取に関して言えば「まず相談」すれば良かったなということが第一に言えるだろう。
もし、レコードの買取に疑問があれば何でもいいので買取専門店に相談してみることをおすすめしたい。
筆者:T.S
FTF株式会社 制作部所属。在籍約6年中でレコードの販売と買取の両方を担当。「お客様に寄り添えるレコード買取」をモットーに日々奮闘中。
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