高田みどりはアンビエントミュージックを代表する音楽家の一人ですが、彼女がより知られるようになったのは、動画共有サービスで多くの注目を集めるようになったことがきっかけです。では、彼女のレコードはどれくらいの価値があるのでしょうか。以下では、高田みどりの人物像に触れたうえで、レコードの買取り相場について紹介していくことにしますので、お手元にお持ちの方はぜひ参考にしてください。
高田みどりとはどんな音楽家なのか?
高田みどりは、日本を代表するパーカッショニストの一人で、アンビエントやミニマル・ミュージックの作曲家としても知られています。そんな彼女は、幼少期からピアノを習い始め、早くも13歳の頃には打楽器の才能を発揮し始めています。その後、東京藝術大学へと進学し、在学中からミニマル・ミュージックのスキルを磨くべく海外を渡り歩く中でプログレッシブ・ロックやフリージャズとの出会いが彼女の飛躍のきっかけとなるのです。大学を卒業すると、すぐにプロのミュージシャンとして活動を始め、芸術家や彫刻家などとコラボレーションして彼らのサウンド・インスタレーションを担当することになります。一方、打楽器奏者としても、ミュンヘン国際音楽コンクール打楽器部門で3位入賞を果たすなど実力を見せ始め、1978年にはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の打楽器奏者として晴れてデビューすることになるのでした。
以降も精力的に活動を続けるのですが、そんな高田みどりがさらに飛躍を遂げることになったのは、2013年にあるブロガーが無断で彼女の作品である「鏡の向こう側」を動画共有サービスにアップロードしたことがきっかけです。著作権侵害の申し立てによって削除されるまでに、その動画の再生数は100万回を超え、それを契機に彼女が参加したパーカッションアルバムが再版されるなど大きな反響を巻き起こすことになりました。
このように、日本だけでなくグローバルに活躍している高田みどりですが、その音楽は単に現代音楽の範疇に留まりません。アジアンミュージックやアフリカンミュージックのミュージシャンたちと共演したかと思えば、アートやダンスなどともコラボレーションするなど、特定の音楽に捉われない広範な活動が彼女の魅力となっているのです。2016年には世界中を回るコンサートツアーを開催するなど、その活躍は留まるところを知りません。なお、彼女が音楽活動を始めた1970年後半から80年代にかけては、まだまだ世界の伝統音楽の情報を得るのが難しかったことから、そういった音楽を手掛けるミュージシャンが来日する際には積極的にアプローチして、レコーディングをさせてもらうといった取り組みを行っていました。高田みどりの活躍は、そのような地道な努力の賜物でもあるのです。
高田みどりの代表作とは?
ここで高田みどりの代表作ともいえるレコードをご紹介。
「鏡の向こう側」(RVC, RCL?8369)
こちらの作品は、1983年に発売された高田みどりのソロアルバムです。「時間と体、体の内部に向かうことに対し体がどう反応するか」というテーマを掲げたこの作品において、彼女はマリンバやゴング、カウベル、オカリナ、タムタム、足踏みオルガンといった数多くの楽器を全て一人で演奏しています。また、コーラの瓶なども楽器として取り入れるなど、まさに彼女の自由な発想をいかんなく発揮した名作に仕上がっているのです。全部で4曲が収録されているのですが、いずれも他にはないような複雑な音のレイヤー構造を持つものばかりであり、その独特の音楽性は、日本だけでなく海外においても高く評価されています。
「THROUGH THE LOOKING GLASS」(Palto Flats, PFLP 006)
こちらは2017年に海外で製造・発売された再発盤。2010年代に入って動画共有サービスへのアップロードがきっかけになって高田みどりが改めて注目を浴びた、そののちに発売されました。先述の通り元々は1983年にリリースされた作品ですが、それから30年以上たっても管楽器の奏でる心地よい音や意識に溶け込むパーカッションは多くの人々を魅了してやみません。海外で再発されたという点も彼女の評価の高さがうかがいしれます。
知ってる?査定額を上げるためのポイント
レコードを買取に出す際には、いくつかの点に注意するだけで査定額が大きく上がる場合があります。特に、手元に作品の帯が残っているという場合には、できる限りそれも一緒に買取りに出すようにしてください。というのも、帯があるのとないのとでは査定額が大幅に異なるからです。また、査定額はどこに買い取ってもらうかによっても違ってきます。いくら評価の高い作品であっても、それを見抜くスキルを持った査定士がいなければ本来の価値よりも低い査定額になってしまうかもしれません。この点、エコストアレコードでは、レコードなどの買い取りを専門に行っており、専門の査定士も在籍していますので、お客様の大切なレコードの価値を正しく査定することが可能です。
高田みどりのレコードの買取りはエコストアレコードにお任せください
以上で見てきたように、高田みどりは日本だけでなく海外においても活躍しているアンビエントミュージックの第一人者です。動画共有サービスをきっかけに注目が高まった彼女のレコードを売るのであれば、まさに今が売り時です。エコストアレコードは、お客様のニーズに応じて、宅配買取りや出張買取り、持込み買取りといった様々な方法での買取りを行っていますので、もし彼女のレコードを売る場合は、ぜひ気軽にご相談ください。
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